アメかぶ、米国株の見つけ方。『投資のヒント』3つめの今回は『好きなもの、愛するもの』から見つけるです。人は成長するにつれ、いろいろな好みを持つようになります。もの凄いスピードで変化する世の中で、自分を見失なわないためにも、「リラックスできるもの」「癒し」からもらえるパワーが、大切になってくると思います。さらにそれを米国株の投資に活かせれば、こんな素敵なことはありません。
好きなもの、愛するものから見つける理由
- 『好きこそ物の上手なれ』。自分が愛情を注ぐ分野、業界にに詳しいまたは、調べることが苦にならない
- 連想のゲームが広がりやすい
- 長く接し、感じて来たことなので落ち着いた判断ができ、長期投資のヒントにつながる
人とペット
国連の最新の予測では、世界人口は来月に80億人に達しその後、2050年には97億人、2080年代中に約104億人でピークを迎え、2100年までにそのレベルに留まるとしています。2100年以降も日本の現状からもわかるように、子供の数が減ってもペットの需要は引き続き強いと思われます。人類と家族同然のとペットとの関係は、人口増加、技術革新に支えられてますます絆が深くなっていくのではないでしょうか。
世界には犬と猫だけでも・・・
直近データによると、世界には9億匹以上の犬がいて、猫は、6億匹ほど生息しているそうです。国別では、米国がトップで犬が約6300万頭、猫が4200万頭家庭で飼われているようです。それ以外の淡水魚、海水魚、鳥、馬、小動物などまで入れるとペットと人間の関わりの深さを改めて感じさせられます。
ペット市場は全世界で2,230億ドル(約25兆円ほど)の巨大産業で、毎年年次3.5~4%で成長しているそうです。因みに、厚生労働省令和2年度の調べによると、日本国内の犬の登録数は約609万頭。民間の調査では、狂犬病予防法により登録が義務づけられている犬と、猫の飼育頭数が犬より多いことを前提にすると、犬猫飼育数は1,650万頭までになるとしています。15歳未満の子供の数を上回り、世帯の20%が何らかのペットを飼っています。
連想してみる
- 世界的な人口増加⇨経済成長⇨生活レベルの向上⇨ペットを飼う余裕が生まれる
- 先進国を中心に、少子高齢を迎える時代⇨効率化された世界でも癒しは必要→家族同然のペットを求める人の需要増
- 人口増加に伴う食料としての家畜への安全性、病気予防の対策も今後、ニーズが大きい
最先端のIT技術を駆使してペットグッズの提供やペットの世話を支援するサービスを指す、ペットテック(pet と技術のTecnology掛け合わせた造語)市場も魅力的ですが、それ以上に
動物も人間と同じように病気になれば薬、また予防としての医療等の方が、巨大でかつ継続的ビジネスチャンスが広がっていくのではないでかと予測。莫大な動物に関するデータがあり、参入障壁の高く、利益率の高そうな、動物医療のアニマルヘルス企業に注目。
ペットと家畜の両面から、動物医療に関連する世界企業を調べて見ました。『動物医薬品メーカー アメリカ』で検索すると『ゾエティス』という名前の企業がヒットしました。
ゾエティス
世界最大クラスの動物向け医薬品企業
やはり、犬・猫が好き!?
大切なパートナーを守るための・・・
*円グラフにカーソルをあてると、国、動物の種類、数字がわかりやすいです。
決算概要(通年)
2021/12 | 2020/12 | 2019/12 | |
売上高 | 7,776 | 6,675 | 6,260 |
当期利益 | 2,037 | 1,638 | 1,500 |
調整後EPS | 4.70 | 3.85 | 3.64 |
研究開発費 | 508 | 463 | 457 |
直近の四半期では(2022/4-6月期,Q2)
- 2022年第二四半期の売上高は、20億5000万ドル(前年同期比+5.3%)、当期利益は5億2900万ドル、調整後EPSは1.20
- 2022年通年の売上高のゾエティス側のガイダンスは、82億2500万ドル〜83億2500万ドル、調整後EPSは4.97~5.05
不透明感が続く株式市場、ゾエティスも
–チャートにカーソウルをあわせると株価がわかります。いずれも、終値。
*決算の数字等は、Zoetis IR→Financialsから、抜粋、引用、管理人がまとめました。
プロフィール
- 「動物医療を進歩させることによって、我々の世界と人類を育む」という唯一の目的によって運営
- 70年にわたり動物の病気を予測、予防、発見、治療する方法を革新してきた
- 『畜産農家から獣医師、ペットオーナーまで、世界中の動物を育て、世話をする人たちに寄り添い続ける』
- 医薬品、ワクチン、診断薬、技術などの優れたポートフォリオとパイプラインにより、100カ国以上で変化をもたらしています。
- フォーチュン500社の一社であり、2021年に78億ドルの収益を上げ、約12,100人の従業員を擁しています。
- ティッカーシンボルは、ZTS
- 株価=147.37ドル、株式時価総690億ドル(日本円で約9兆6600億円,10/7終値)
『ゾエティスは、*コンパニオンアニマルのポートフォリオの強さに再び牽引され、事業収益が8%増、調整純利益が9%増となり、当四半期も好調な業績を収めました。「寄生虫駆除剤、皮膚科製品、ワクチン、疼痛治療用モノクローナル抗体など、当社の多様性と強さは、ペットのための革新的で効果的なケアを求める人々の気持ちを示し続けています。』
– 最高経営責任者クリスティン・ペック,4-6月期決算期のコメント→DeepLで和訳
*コンパニオンアニマルとは、犬・猫などのペットを指します。
まとめ
好きなもの、愛するもの、身近にある「癒し」をヒントにして私なりに、米国株を探して見ました。そのほかにも興味や趣味、例えば、体を動かすことが好きで身につけているウェア、シューズまたは、アプリなどのサービスを提供する会社を調べてみるとか、何でもいいと思います。人それぞれの個性があり、好みがあるのですから。ぜひ、あなただけのアメ株を見つけてください。
※このブログは特定の企業への投資を推奨するものではありません。また、あくまでも過去のデータであり、将来の運用成果を保証するものではありません。
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