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技術の未来を塗り替えるエヌビディア:2024年度の業績で見る次世代イノベーション【Q4 FY2024】

※アフリエイト広告を利用しています

2023年から24年かけエヌビディアは前例を見ない業績で全世界にその名を轟かせました。過去最高の売上高、データセンターからゲーミングプロフェッショナル・ビジュアライゼーション、そしてオートモーティブまで、

全領域にわたる画期的な成長と革新を達成しています。エヌビディアが切り開く新たな地平に焦点を当て、その成功の秘訣と未来に向けた展望を深掘りします。

               

目次

エヌビディアとは

1993年の創業以来、エヌビディアはアクセラレーテッド・コンピューティングのパイオニアとして

1999年にはGPUを発明し、PCゲーム市場の成長を加速。そして、コンピュータ・グラフィックス

を再定義、さらには最新のAIの時代に火をつけ、産業界のデジタル化をリードする存在までにのぼりつめようとしています。

そもそもGPUとは

GPU(Graphics Processing Unit)は、人や物を3D(立体的)でリアルに描画するソフトウェア(3Dグラフィックス)を高速で処理する半導体

3Dグラフィックスによるリアルな動画は、画像を構成する膨大な数のパーツを、GPUが超高速で並

列同時処理することで可能になります。そのため、一般的なPCに加え、高速処理を必要とする

ゲーマー向けPCなどで高性能なGPUが使用され、快適なゲームソフトの動作が可能となります。ゲー

ムソフトの動画品質の進化に対し、ソフトウエア技術に応えるようにエヌビディアのGPU技術も大

きく進歩しました。近年は、このGPUの並列同時処理能力を一般的な大規模演算の加速用に応用し

たデータセンター向けでの利用が拡大。データセンター向けは、同社の柱へと成長、発展を遂げま

した。そしてさらにはAI(人工知能)向けでも大きな可能性を秘めています。

工場、半導体製造施設を持たない!?半導体メーカーの姿

エヌビディアはファブレス半導体メーカーと呼ばれます。ファブレスとは自社で半導体製造施(ファ

ブ)を持たずに設計と販売のみを行うこと。(fabrication facility→製造施設それらをlessもた

ない→fabless)エヌビディアはGPU(グラフィックス処理ユニット)やAI、ディープラーニングな

どの分野で先進的な半導体チップの設計を行っていますが、その製造は専門の半導体製造サービス

会社(ファウンドリ)に委託しています。このビジネスモデルにより、エヌビディアは製造設備へ

の巨額の投資を避けつつ、設計とイノベーションに注力できるという大きなメリットが与えられています。

ファウンドリはあのTSMC

エヌビディアにとっての主要な*ファウンドリ(半導体製造サービス会社)は、台湾の台湾積体電路

製造公司(TSMC、Taiwan Semiconductor Manufacturing Company。 TSMのシンボルでADRに投資可能)です。

TSMCは世界最大の専門ファウンドリ企業であり、最先端の製造技術を提供しています。エヌビ

ディアも高性能なGPUやAIプロセッサーなどの製品を設計し、その製造をTSMCに依頼する流れ。

TSMCの技術力と製造能力は、エヌビディアの製品が高い性能を持つ重要な要因の一つとなっています。

*ファウンドリとは、顧客が設計した半導体の製造を請け負う企業のことを言います。これらの企業は、製造設備に膨大な投資を行い、高度な技術を駆使して半導体を製造します。顧客は、自社で製造設備を持たずに済むため、コストを削減しつつ、製品開発に集中できます。ファウンドリの世界的な企業として、TSMC(台湾セミコンダクター製造会社)やサムスン電子があります。

2024年度レビュー:過去最高の成果とジェネレーティブAIの勃興

決算のポイント

*NVIDIA Investors、NVIDIA Announces Financial Results For Fourth Quarter And Fiscal 2024等より一部抜粋、DeepLで翻訳しています。

決算のポイント
  • 今四半期(11-1月,Q42024)売上高は過去最高の221億ドル。Q3比+22%増、前年同期比3.7倍
  • 事業別売上高は、データセンターが184億ドルでQ4の構成比83%を占め、同5.1倍
  • 多くの地域、産業で生成AIの訓練や推論向けに堅調に伸びる
  • ゲーム関連も同+56%増、またAIPC向けにGPUも拡充へ。
  • 新年度となる2-4月Q1,FY2025の会社予想売上高は、240億ドルおよそ3.3倍の見込みで市場予想を上回る
  • 通期売上高は609億ドルで、過去最高記録を更新し、前年比126%増。

決算概要

*エヌビディアの1年を通しての決算月は、1月。今回の四半期決算は、2024年会計度の第4四半期(Q4 FY”Fiscal Year会計年度”2024=Financial Results for Fourth Quarter Fiscal 2024)となります。下記の表は、2023年、24年の11-1月の期間と言う意味です。

2023/11-1月期2022/11-1月期前年同期比
売上高22,103 6,0513.7倍
営業利益 13,615 1,25710.8倍
当期利益 12,285 1,4148.7倍
EPS 5.16 0.886倍
決算概要(※単位百万ドル EPSはドル)
  • 2024年1月28日に終了した第4四半期の売上高は過去最高の221億ドルで、第3四半期比22%増、
    前年同期比265%増。
  • 過去最高の四半期データセンター売上高は184億ドルで、第3四半期比27%増、前年同期比409%増。
  • 通期売上高は609億ドルで、過去最高記録を更新し、前年比126%増。
  • 当四半期のGAAPベースの希薄化後1株当たり利益は4.93ドルで、前期比33%増、前年同期比765%増。非GA
    AP基準での希薄化後1株当たり利益は5.16ドルで、前四半期比28%増、前年同期比486%増。
  • 2024年度のGAAP基準の希薄化後1株当たり利益は11.93ドルで、前年同期比586%増。非GAAPベースでは12.96ドルで、前年比288%増。
  • HBM3e(より高速でより大きなメモリ)を搭載したNVIDIA H200は、141GBのメモリを毎秒4.8テラバイトで提供し、
    その前身であるNVIDIA A100と比較して、ほぼ2倍の容量と2.4倍の帯域幅を実現。
  • NVIDIA HGX™ H200の導入により、世界をリードするAIコンピューティング・プラットフォームを強化。世
    界をリードするサーバーメーカーやクラウドサービスプロバイダーのH200搭載システムは、2024年第2四半
    期に出荷が開始される予定。
  • エヌビディアのデータセンター・プラットフォームは、クラウドサービス・プロバイダー

    やGPUを専門とするプロバイダー、企業ソフトウェアやコンシューマー・インターネット企業

    からの需要など多様な推進力によって支えられています。
  • 自動車、金融サービス、ヘルスケアなどのバーティカル産業の需要が数十億ドル規模に。
  • 6年前に登場したNVIDIA RTXは、巨大なGPU市場に成長。

ハイライト

データセンター

  • 売上高は過去最高の184億ドル、前四半期比27%増、前年同期比409%増。
  • 通年売上高217%増の475億ドル、過去最高。
  • Googleと協業し、Gemma向けにNVIDIAのプラットフォーム最適化開始。
  • AWSとの戦略的協業を拡大、NVIDIA® DGX™ CloudをAWS上でホスト。
  • Amgen社がNVIDIA DGX SuperPOD™使用し、創薬等の洞察強化を発表。
  • NVIDIA NeMo™ Retriever発表。生成的AIマイクロサービスで、応答の精度を向上。
  • NVIDIA MONAI™クラウドAPIを発表、AIを医療画像サービスに統合可能に。
  • シングテルがシンガポールでジェネレーティブAIサービス提供を発表。
  • シスコとの提携を通じて、安全なAIインフラの迅速な導入・管理をサポート。
  • 米国政府のNational Artificial Intelligence Research Resource pilot programを支援。

ゲーミング

  • 売上高29億ドル、前四半期比横ばい、前年同期比56%増。
  • GeForce RTX™ 40 SUPERシリーズGPUを599ドルから発表。
  • 1億台以上のRTX AI PC向けにジェネレーティブAI機能を発表(Tensor-RT™ LLMやChat with RTXを含む)。
  • NVIDIA Avatar Cloud Engine用マイクロサービス導入、非プレイアブルキャラクタへのジェネレーティブAI
    モデル統合を可能に。
  • AI搭載RTXゲームやアプリケーションが500を突破。

プロフェッショナル・ビジュアライゼーション

  • 売上高4億6,300万ドル、前四半期比11%増、前年同期比105%増。
  • 通年売上は1%増の16億ドル。
  • NVIDIA Omniverse™がグローバル自動車コンフィギュレータ・エコシステムに採用。
  • NVIDIA RTX 2000 Ada Generation GPUを発表、最新技術をワークステーションに導入。

オートモーティブ

  • 売上高2億8100万ドル、前四半期比8%増、前年同期比4%減。
  • 通年売上高21%増の11億ドル。
  • 長城汽車、ZEEKR、シャオミがDRIVE Orin™採用、Li AutoがDRIVE Thor™を採用。

*単位は百万ドル。円グラフにカーソルをあてるとそれぞれの売上高がわかります。

*株価はドル、各月末の終値。最新の株価3/22、チャートにカーソルを合わせると株価がわかります。

決算のポイント
  • 今四半期(11-1月,Q42024)売上高は過去最高の221億ドル。Q3比+22%増、前年同期比3.7倍
  • 事業別売上高は、データセンターが184億ドルでQ4の構成比83%を占め、同5.1倍
  • 多くの地域、産業で生成AIの訓練や推論向けに堅調に伸びる
  • ゲーム関連も同+56%増、またAIPC向けにGPUも拡充へ。
  • 新年度となる2-4月Q1,FY2025の会社予想売上高は、240億ドルおよそ3.3倍の見込みで市場予想を上回る
  • 通期売上高は609億ドルで、過去最高記録を更新し、前年比126%増。

通期

2024/1月期2023/1月期前年同期比
売上高60,922 26,9742.3倍
営業利益 32,972 4,2247.8倍
当期利益 29,760 4,3686.8倍
EPS 12.96 3.343.9倍
決算概要(※単位百万ドル EPSはドル)

トップのコメント

加速コンピューティングと生成AIは転換点を迎えている。

エヌビディアのデータセンター・プラットフォームは、大規模なクラウドサービス・プロバイダーやGPUを専門とするプロバイダー、また企業ソフトウェアやコンシューマー・インターネット企業からのデータ処理、トレーニング、推論に対する需要など、ますます多様化する推進力によって支えらている。自動車、金融サービス、ヘルスケアに代表されるバーティカル産業は、今や数十億ドル規模に達し、6年も前に登場したNVIDIA RTXは、今や巨大なGPUとなっている。

-創業者兼CEOであるジェンセン・フアン 2024/2/21

*アクセラレーテッド・コンピューティング:専用ハードウェアを使用して作業を大幅に高速化するものであり、多くの場合は頻繁に発生するタスクをまとめて並列処理を行います。また、通常は逐次処理を実行するプロセッサである CPU をダウンさせる可能性がある要求の厳しい処理の負荷を軽減します。

ジェネレーティブAI:生成AI(Generative AI)の「Generative」という単語は、「生産または発生することができる」という意味です。生成AIについての厳密な定義はありませんが、「さまざまなコンテンツを生成できるAI」または「さまざまなコンテンツを生成する学習能力があるAI」ということができます。

エヌビディアの2024 GTC AIカンファレンスから(2024.3/18-21)

「私たちはジェネラティブAI時代のプロセッサを作成しました」

NVIDIAの創設者兼CEOであるJensen Huangは、過去最大のGTCカンファレンスを開催し、NVIDIA

Blackwell、NIMマイクロサービス、Omniverse
Cloud APIなどの新機能を発表しました。月曜

日、Huang氏は同社の新しいBlackwellコンピューティングプラットフォームについて説明し、

コンピューティングパワーの向上が、ソフトウェアからサービス、ロボット工学から医療技術ま

で、様々な分野における大きな進歩をもたらす可

能性を示唆しました・・・『アクセラレーテッド・コンピューティング(加速コンピューティング)は転換点を迎えている。汎用コンピューティングはもう限界だ』と、

シリコンバレーの洞窟のようなSAPセンター・アリーナで行われた基調講演で、1万1,000人以上の

GTC参加者(オンラインでは数万人以上)に語りました。

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