3連休明け(19日の月曜日、は休場)の今週は、FOMCでのタカ派的発言を引きずる流れ。もっともこれまで米国株式市場の上昇を支え割高感のあった、ハイテク株の短期的な利益を確定する売りが出たとも言えるのですが、それでもパウエル議長やFRB理事の発言に神経質になっていた1週間でした。
目次
主要指標の動き
指標 | 6月23日 | 6月16日 | 騰落率 |
NYダウ | 33,727.43 | 34,299.12 | ▼1.67% |
S&P500 | 4,348.33 | 4,409.59 | ▼1.39% |
ナスダック | 13,492.52 | 13,689.57 | ▼1.44% |
ドル/円 | 143.72 | 141.81 | |
米国10年国債利回り(%) | 3.74 | 3.77 |
利上げが適切
- 21日下院金融サービス委員会で、パウエル議長が「追加利上げが適切になる」
- 22日の上院銀行委員会で同議長は年内、1回もしくは2回の利上げが適切とした先のFOMCを確認。
- 同日「インフレ率2%の目標まで低下させるため追加利上げが必要になる」FRB理事の講演でのコメント。
そして、
- 英国イングランド銀行(+0.5%)やスイス(+0.25%)、ノルウェー(+0.5%)などの中央銀行が政策金利を引上げ
- 23日発表の6月のPMI(米国製造業購買担当者景気指数)、伸び悩み。
いずれにしても、これまでマーケットをサポートしてきた利上げの打ち止め?という楽観的な見方に水を差されることになり、23日の金曜日は主要3指数はそろって下落、先週末に比べてもマイナス幅を広げることとなりました。
チャートで確認
利上げのペースをマーケットがつかみはじめ、利上げの打ち止め→年内の利下げ期待というシナリオで、特に金利が低下することで、相対的な割高感が薄れる、高PER(株価収益率)のハイテク株比率の高いナスダック総合指数に引っ張れられた米国株式市場でしたが、金利据え置き→引き上げ再開となると、そのシナリオは見直さなければならないかもしれません。
6月13-14日のFOMCは、予想どおりの政策金利の誘導目標を5.00-5.25%に据え置き。
昨年3月のゼロ金利政策解除から、連続10回累計5%にも及ぶ、FRBによる利上げは、いったん休止となりました。結局、今年4回目となるFOMC(公開市場委員会)後の株式市場は、…
6/12-16今週のマーケット。FOMC、政策金利の誘導目標は、5.00-5.25%に据え置き。利上げ停止は、予想通り。
注目のFOMC(6/13-14)は事前の予想通り、政策金利(FFレート)の据え置きが決定。市場での次の関心は、7月の利上げの有無、年内の利上げがあと0.25%か、それとも0.5%かに移…
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