GAFAM(アルファベッドのグーグル、アマゾン、フェイスブック”現メタ”、アップル、マイクロソフトの頭文字から)に関連する数字を見ているとどれも、なんだか別世界の感じがしますが、150億回とか5兆回とか、一体なんのことでしょうか?
注目ポイント
- 四半期としては売上高、純利益とも過去最高
- Eコマースの注力で広告収入が前年同期比+33%増の612億ドルへ
- グーグル・クラウド・プラットフォーム(GCP)とWorkspaceも引き続き好調
- YouTubeの広告収入は86.3億ドル(前年同期比+25%増)
- 60秒間までの動画YouTube Shortsは1日あたりの視聴が150億回超、総視聴回数は5兆回超えに
- 1株につき20株の割合で株式分割を7月に行うことを発表
2021年10-12月/2021年12月期を1年とするQ4
Eコマースに集中!
2021/10-12月(Q4) | 2020/10-12月(Q4) | 前年同期比 | |
売上高 | 75,325 | 56,898 | +32% |
営業利益 | 21,885 | 15,651 | +40% |
当期利益 | 20,642 | 15,227 | +36% |
EPS | 30.69 | 22.30 | +37% |
- 売上高は、753億ドル(市場予想は720億ドル)
- 営業利益は、219億ドル
- 当期利益は、206億ドル
- EPSは、30.69ドル(市場予想は、27.3ドル)
トップのコメントは・・・
“当社のAI技術への深い投資は、当社の最も重要な製品において、人々や企業に並外れて役立つ体験をもたらし続けています。第4四半期は、何百万もの企業の繁栄と新規顧客の開拓に貢献した広告事業の力強い成長が続き、Pixelスマホは供給に制約があるにもかかわらず四半期ごとに販売記録を更新し、クラウド事業も力強い成長を続けています。”
-アルファベット及びグーグルのCEOサンダー・ピチャイ
“第4四半期の売上高は、前年同期比32%増の750億ドルとなりましたが、これは、広告主の支出と消費者のオンライン活動の好調を幅広く反映したものであり、また、Google Cloudの継続的な大幅な売上増を反映したものです。当社の投資は、人々やパートナー、企業が必要とするサービスを提供することでこの成長を後押ししており、今後も長期的な機会に投資していきます。”
-アルファベット及びグーグルのCFOルース・ポラット
ビジネス部門別には
3つの部門に分かれています
アルファベットのビジネス部門(セグメント)も3つに分けられています。
- グーグルサービス(Google Service)-694億ドル
- グーグルクラウド(Google Cloud)-55億ドル
- アザーベッツ(Other Bets)-1億8100万ドル
グーグルサービス(売上全体の92%)
巨人グーグルの中核、「Google.com」による広告収入がメイン。売上高は、612億ドルですので、アルファベットの全体の92%を占めます。
この部門に含まれる、YouTubeからの広告収入は86億ドルと前年同期比+25%増(市場予想は下回る)。ユーチューブ・ショート(YouTube Shorts=2020 年 9 月にインドで初めて公開。2021年6月に日本を含む世界 100 か国以上で利用可能。)は、1日当たりの視聴が150億回を超え、総視聴回数は何と、5兆回を超えたとアルファベットは伝えています。
グーグルクラウド(売上の7.4%)
この部門の売上高は、55億ドルで前年同期比45%増。グーグル社内で使われているものと同じテクノロジーやインフラを顧客がクラウド上で利用できるサービス、グーグル・クラウド・プラットフォーム(Google Cloud Platform=GCP)とSaaSのWorkspace(人数課金)の両方が引き続き好調。
SaaS (Software as a Service-ソフトウエア・アズ・ア・サービス-”サース”)-ソフト企業がインターネット経由でアプリを提供する。
Other Bets(アザーベッツ)
非グーグル事業をまとめた部門Oter Betsは、1.8億ドルの収入。
株価と時価総額、通期の売上高
株価とチャート
- 2,831.84ドル(2/9-GOOGL)
- 株式時価総額17,447億ドル(日本円でおよそ202兆円ほどです。)
- 2021年12月までの1年間の売上高は、2,576億ドル(日本円でおよそ29兆6240億円)、営業利益は787億ドル
- ※株価、時価総額は、2/9終値を基準にしています。
アルファベットを親会社とするグーグル株は、GOOGとGOOGLという2つのティッカーシンボルで上場しています。違いは『議決権』。議決権がある方が、GOOGLでクラスA、ないほうがGOOGのクラスCになります。*両者の株価はほぼ同じ株価になるように動きます。単純に値上がりを狙うなら、どちらでも良いということになります。因みに上記の時価総額はAとCを足して計算しています。*アルファベットがGOOGの株主に対して、株価がGOOGLに追従しない場合は補償するとしています。
*2021年分は、月末の終値。2022年はその日の終値。チャートにカーソルをあてると、株価がわかります。
株式分割を発表!
アルファベットは2月1日決算と同時に、1株につき20株(20:1)の割合で7月に株式分割をすることを発表。2020年8月にはアップル(4:1)やテスラ(5:1)がそれぞれ株式分割をおこなっていますが、その後の両社の株価上昇を見れば、市場参加者からは好意を持って受け入れられる可能性が高いと思われます。
Q3⇩
Q2↓
Q1↓
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