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米国経済の底堅さや好調な企業業績が意識される中、主要株価指数は、勢いを取り戻し、気づくといつの間にか史上最高値を更新しています。この堅調なマーケットを支えたのがエヌビディア。21日発表の四半期決算を受け、株価は23日までに+16.81%上昇(同期間のS&P500は+2.15%)しています。
目次
今週の米国株動向、よくも悪くも、エヌビディア次第!?
今週のポイント
今週のポイント
- NYダウとS&P500は史上高値を更新
- AIの雄、エヌビディアの好決算で、株価は大きく上昇。
- エヌビディアが米国マーケット全体を引っ張る。日経平均株価、史上最高値更新にも影響
- 決算を終え、マーケットの関心は、またマクロ経済動向とインフレに。
主要指標の動き
主要指標 | 2/23 | 2/16 | 上昇率 |
NYダウ | 39,131.53 | 38,627.99 | +1.30% |
S&P500 | 5,088.80 | 5,005.57 | +1.66% |
ナスダック | 15,996.82 | 15,775.65 | +1.40% |
ドル/円 | 150.51 | 150.21 | |
米国10年国債利回り(%) | 4.25 | 4.28 |
トピックス
19日 MON
プレジデントデーのため、市場はお休み。
20日 TUE
- NYダウ前週末に比べ0.16%下落したはじまった週初。
- 主要株価指数が高値圏にある中で、主力株に利益確定売りが見られた。
- 小売り大手ウォルマートの好決算がNYダウの支えとなり、株価は3%上昇。
- エヌビディアの株価は4%下落、明日の決算発表が投資家心理に微妙に働く。
- 半導体企業インテルは米政府の大型補助金への期待で株価が上昇。
- 建機メーカーキャタピラー、情報技術のIBM、映画・娯楽のウォルト・ディズニーの株価は下落。
- 飲料メーカーのコカ・コーラやドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスの株価は上昇。
- ナスダック総合株価指数は前週末比で下落。テスラやアマゾンの下落が影響。
21日 WED
- 米国株でダウは48ドル高で終え、3営業日ぶりに反発。
- ナスダックは3日連続で下落。
- ダウは取引終了にかけて上昇に転じ、米経済のソフトランディングや企業業績の改善を期待する買いが優勢に。
- FOMC議事要旨公表後、FRBの利下げに対する慎重な姿勢が市場の重荷となり、ダウは一時220ドル下落。
- 半導体エヌビディアの決算発表後の反応に注目が集まり、決算内容によっては売りが出る可能性があるとの懸念。
- ダウ構成銘柄ではインテルが下落、一方でナイキとダウ化学、キャタピラーが上昇。
- ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスのダウ平均からの除外で下落。
- ナスダックでは半導体のAMDなどが下落したが、アマゾンはNYダウへの採用が決まり上昇→
ニューヨークダウ採用銘柄の最新情報、アマゾンへの入れ替えは26日←
エヌビディア(NVDA)/11-1月期,Q4,2024>NVDA四半期決算
- 売上高-221億ドル(予想204億ドル )
- 1株当たり利益(EPS)-5.16ドル(予想4.60ドル)
- 粗利益率-76.7%売上高は、過去四半期最高の221億ドル(前四半期比22%増、前年同期比265%増)
- エヌビディアの決算とする1年間では(2024年度)・売上高609億ドル
- (前年度比126%増-2023年度269億ドル)
今週のポイント
- NYダウとS&P500は史上高値を更新
- AIの雄、エヌビディアの好決算で、株価は大きく上昇。
- エヌビディアが米国マーケット全体を引っ張る。日経平均株価、史上最高値更新にも影響
- 決算を終え、マーケットの関心は、またマクロ経済動向とインフレに。
22日 THU
- ニューヨーク株式市場は大きく上昇。特に、エヌビディアなどの半導体大手が予想を超える業績と強気の見通しを発表し、16.40%の大幅な上昇、ハイテクセクターを中心に市場全体の上昇を牽引。
- ダウ工業平均は456.87ドル上昇(+1.18%)終値で初めて39,000ドルを超え。
- ナスダック総合指数も2.96%上昇、2021年11月の最高終値に0.10%差で迫る。
- S&P500の11セクターのうち10セクターが上昇。ITセクターは4.35%、一般消費財セクターは2.19%上昇しました。さらに、コミュニケーション、金融、ヘルスケア、資本財セクターも1%以上の上昇を記録しました。
- 半導体関連では、エヌビディアのほか、AMDが10.70%上昇。ブロードコムとマイクロン・テクノロジーも5-6%の上昇。フィラデルフィア半導体指数は4.97%上げ、7営業日ぶりに史上最高値を更新。
- ビッグ・テックではメタ・プラットフォームズが3.87%、アマゾンが3.55%とそれぞれ上昇
- 長期金利、10年物国債利回りが4.32%で横ばい。米新規失業保険申請件数が予想を上回る強さを示す一方「値ごろ感」からの買いも見られ、相場はもみ合い。
日経平均株価、史上最高値更新。(1989年12月29日以来)
- 39,156.97円(取引時間中の高値)
- 39,098.68円(終値)
23日 FRI
- ダウとS&P500は連続して史上最高値を更新、ナスダックは反落。
- ダウ平均は0.16%上昇し、39,131.53ドルで終了。
- S&P500はわずかに0.03%上昇し、5,088.80で終了。
- エヌビディアの好決算後の利益確定売りにおされ、ナスダックは0.28%下落し、15,996.82で終了、
- 米国経済の強さと好調な企業業績が今週のマーケットをサポート。
- エヌビディアの好決算後の利益確定売りにおされ、ナスダック総合指数は下落。
- S&P500の11セクター中7セクターが上昇し、4セクターが下落。
- 10年物国債利回りは4.25%に低下、長期ゾーンは上昇。
週末の市場まとめ
今後のスケジュールと見通し
- 2/27(火) 2月の消費者信頼感指数
- 28日(水)G20財務相・中央銀行総裁会議(~29日まで)
- 29日(木)1月PCEコアデフレーター
- 3/1(金)2月ISM製造業景況感指数 /米連邦政府「つなぎ予算」一部期限
ほとんどの米国企業が決算発表を終え、今後は再びマクロ経済動向(経済の大きな流れ、方向性)とインフレへの警戒が、マーケットの関心事になると思われます。エヌビディアをはじめ、AI、半導体関連株が相場をサポートしていた面が強かったので高値警戒感から、ボラティリティの高いマーケットになる可能性も否定できません。
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