7日の金曜日は、米国は「グッドフライデ」ーの祝日で現物市場はお休みと他は短縮取引。3月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数は、ほぼ予想通り、失業率は予想より強い内容でした。FRB(米連邦準備理事会)が5月に追加利上げを行う可能性が高まったとする市場関係者がいました。
追加利上げをする!?
以前として、逆イールド(2年国債>10年国債利回り)の状況が続く、米国債券市場(短縮取引)ですが、金融政策の影響が受けやすい2年債の利回りが一時、4%に達しています。
ー予想より少し強い雇用統計→FRBによるインフレ対策の継続→5月追加利上げ可能性、高まる→短い期間の債券の売り、利回りの上昇?
追加の利上げをするかどうかの判断は、5月2日-3日のFOMC(公開市場委員会)となります。
3月の雇用統計
- 非農業部門雇用者数+23.6万人(予想 +23.9万人)
- 失業率:3.5%(予想 3.6%)
- 平均時給ー前年同月比+4.2%(予想+4.3%)
今週のマーケット
株式市場はほぼ変わらず。7日はお休みでしたので3月雇用統計の結果は、週明けの4/10月曜日に反映される?と思います。
指標 | 4月6日 | 3月末(3/31) | 騰落率 |
NYダウ | 33,485.29 | 33,274.15 | +0.63% |
S&P500 | 4,105.02 | 4,109.31 | ▼0.1% |
ナスダック | 12,087.96 | 12,221.91 | ▼1.1% |
ドル/円 | 132.16(4/7) | 132.8 | |
米10年国債利回り(%) | 3.40(4/7) | 3.47 |
今週の『経済投資クイズ』は・・
第47問~51問
47.全世界で稼働するアップル製品は2022年12月時点で、どのくらいあるでしょうか?
a.10億台
b.20億台
c.30億台
答え/b.20億台
iPhone,Mac,iPadなどアップルを代表する製品の合計です。およそ半分ぐらいがiPhoneのようです。2021年の同時期が18億台ほどまた、過去7年では、倍増しています。アップル製品の人気は衰えを知れません。
48.アルファベットのグーグル(GOOGL)は、「検索」を起点に「広告」で莫大な利益を上げている米国を代表する企業ですが、全体の売上のうち「広告」によるものはどのくらいでしょうか?
a.78%
b.68%
c.58%
答え/a.78%
2022年10-12月期の四半期決算によれば、グーグル全体の売上は、760億ドル(およそ9.95兆円)。そのうち、YouTube等からを含む、広告収入は、590億ドルほどで77.6%を占めます。
49. 米国では「景気後退のサイン」とも言われている『逆イールド』。米短期国債の方が長期国債の利回りよりも高くなることを指しますが、一般的にどの期間の債券を比較するものでしょか?
a.5年と30年
b.2年と5年
c.2年と10年
答え/c.2年国債と10年国債
通常債券は、長い期間の方が、短い期間の債券の利回りを上回りますが、逆イールドまさにその『逆』の現象。利回りが2年国債>10年国債となります。これまで、逆イールドになった6回は、いずれも景気後退を米国は経験しています。
50.直近の米2年国債と10年国債の利回り(イールド)の組み合わせとして正しいものは?
a.0.77%(2年)と1.63%(10年)
b.3.07%(2年) と3.13%(10年)
c.3.80%(2年)と3.31%(10年)
答えc./3.80%と3.31%
4月5日は、米国債の利回りが2年>10年の逆イールドでその差は縮まりつつあるのですが、0.5%前後の開きが、まだあります。因みに昨年の1月は0.77%<1.63%の2年短期<10年長期、順イールドの落ち着いた時期でした。
51.投資の神様、バフェットのバークシャー(BRK/A,B)が保有する株では、シェブロン(CVX)が有名ですが、もうひとつ近年買い増ししているエネルギー関連企業は?
a.サウジアラムコ
b.オキシデンタル・ペトロリアム
c.エクソン・モービル
答え/b.オキシデンタル・ペトロリアム(OXY) 。
バフェットのバークシャー・ハサウェイのポートフォリオのうち4.1%(2022.12月末時点)ほどを占める、米国石油・ガス関連の大手企業です。最終的には、バークシャーがオキシデンタルを買収するとの観測もあるようです。
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