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アップルの7-9月期決算、半導体不足による影響で伸び悩む。調達力世界No.1のアップルでさえ!?・・・

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これまではきちんと管理されたサプライチェーンを持つアップルだけは最新で魅力的な製品を販売し続けるのに必要な半導体を確保できていたとされていましたが、「サプライチェーン逼迫による事業への影響は60億ドル相当にのぼる」とティム・クック。アップルといえども、半導体不足の影響からは、免れることは出来なかったようです。

目次

2021/7-9月期(Q4)決算概要

Q4としては、過去最高も市場予想には・・・

2021/7-9月期(Q4)2020/7-9月期(Q4)前年同期比
売上高(Total net sales)83,36064,698+29%
営業利益(Operating income )23,78614,775+61%
当期利益(Net income)20,55112,673+62%
EPS( Earnings per share)1.240.73+70%
決算概要(※単位百万ドル EPSはドル)
  • 売上高は、834億ドル(市場予想は847億ドル)
  • 営業利益は、238億ドル
  • 当期利益は、206億ドル
  • 一株あたり利益は、1.24ドル(市場予想とほぼ同じ)

世界で最も半導体等を含む部品調達力を持つアップルにとっても、サプライチェーンの混乱が長期化することは、これからのビジネス展開に大きな影響を与える可能性を秘めています。

1年を通しての

9月が1年の締めくくりとなるアップルですが、その売上は3,658億ドル。日本円にして、なんと40.2兆円にもなります。

2021/9月期(通期)2020/9月期(通期)前年比
売上高(Total net sales)365,817274,515+33%
営業利益(Operating income )108,94966,288+64%
当期利益(Net income) 94,68057,411+65%
EPS( Earnings per share) 5.61 3.28+71%
決算概要(※単位百万ドル EPSはドル)

米国は、カレンダー通り1-3月期をQ1、4-6月期をQ2、7-9月期をQ3、10-12月期をQ4(1年を通しての決算期が12月)とする企業が多いのですが、アップルは、決算期が9月ですので、Q1が10-12月期、Q2が1-3月期、Q3が4-6月期、Q4が7-9月期となります。ちなみに、アルファベットのグーグルとフェイスブック、アマゾンが12月、マイクロソフトは、6月です。

トップのコメントは・・・

今年、私たちは、M1搭載のMacからiPhone 13のラインナップまで、これまでで最もパワフルな製品を発売しました。これらの製品は、パフォーマンスの新たな基準を確立し、お客様が新たな方法で創造し、つながることを可能にします。「Appleは、Appleの価値観をすべての製品に注ぎ込んでいます。サプライチェーン全体および製品のライフサイクル全体でカーボンニュートラルを実現するという2030年の目標に近づき、より公平な未来を築くという使命をさらに進めています。

ーApple の CEO、ティム・クック

記録的な(7-9月)四半期の業績は、マクロ環境の不確実性が続く中、すべての地域セグメントおよび製品カテゴリーで売上高の新記録を樹立し、二桁台の力強い成長を遂げた注目すべき会計年度を締めくくるものでしたと述べています。記録的な販売実績、卓越した顧客ロイヤルティ、エコシステムの強さが相まって、当社のデバイスのアクティブインストールベースは過去最高を更新しました。第9四半期には、240億ドル以上を株主の皆様に還元し、長期的にネット・キャッシュ・ニュートラルな状態にするという目標に向けて前進し続けています

ーApple の CFO(最高財務責任者)、ルカ・マエストリ

地域別・製品別売上高 (2021/7-9月期Q4)

地域別売上高

中華圏向けの売上が前年同期比+55%まで回復(79億ドル→146億ドル)。

Americas36,820
Europe20,794
Greater China14,563
Japan 5,991
Rest of Asia Pacific 5,192
Total net sales83,360
単位:百万ドル

*Greater Chinaとは、中国に加えて、香港、台湾、そして華僑国家であるシンガポールを含めた、 「大中華圏」のことを指します。

製品別、他の売上高

 iPhone全体の売上高は、前年同期比47%増(389億ドル←264億ドル)へ。Q4としては過去最高を記録。昨年の10月発売の12シリーズが人気化していますが、9月発売の13シリーズ については「顧客反応は熱狂的であるが、サプライチェーンの影響がどの程度になるか今後はわからない」と市場関係者は指摘しています。

iPhone38,868
Mac 9,178
iPad 8,252
Wearables, Home and Accessories 8,785
Services 18,277
Total net sales 83,360
単位:百万ドル

Macとサービスはそれぞれ過去最高の売上高を記録しました。有料サブスクリプションの加入件数が7.45億件にまでに伸びるなど、サービスが順調にアップルのビジネスの第2の柱に育ってきています。

株価と時価総額、通期の売上高

トップを譲るも・・・

  • ティッカーシンボルは、AAPL
  • 株価は、150.96ドル(11/4)
  • 年初来の上昇率は、+13.8%⇨132.69ドル(2020/12/31)→150.96ドル(11/4){*同期間のS&P500は、+24.6%}
  • 株式時価総額(11/4時点)24,767億ドル、日本円でおよそ272兆2,440億円(世界第2位)、この時点では1位のマイクロソフトは、25,260億ドル。
  • 2021年9月期1年間の売上高は、3,658億ドル
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この記事を書いた人

男子孫2人を持つ、60才越えの元証券マン。投資信託、ファンド初心者からベテラン投資家まで幅広い層にセミナーを開催。米TVドラマと米4大スポーツが好きが高じて?いや自然の流れで米国株、アメ株にハマる。好きな選手は、カリー(NBA)ともちろん、翔平君(MLB)。

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