Q1の注目点!
過去最高!!
- サプライチェーン(部品の調達等から販売に至るまでの一連の流れを指します)の混乱にも関わらず、売上高、EPS(1株当たり利益)とも市場予想を上回り、過去最高を叩き出す。
- 特に、iPhoneが逆風の中(供給制約)過去最高の売上高を記録。好調iPhone13シリーズが売上高に寄与。
- これまで販売された全てのiPhonenの中で、稼働するiPhone(インストールベース)は過去最高を更新。
- 中国で圧倒的に強さを示す
2021/10-12月期(*Q1)決算概要
*2022年9月までを1年とする2022年9月期の第1四半期(Q1)という意味です。
Q1
2021/10-12月期(Q1) | 2020/10-12月期(Q1) | 前年同期比 | |
売上高(Total net sales) | 123,945 | 111,439 | +11% |
営業利益(Operating income ) | 41,488 | 33,534 | +24% |
当期利益(Net income) | 34,630 | 28,755 | +20% |
EPS( Earnings per share) | 2.10 | 1.68 | +25% |
- 売上高は、1,239億ドル(市場予想は1,190億ドル)
- 営業利益は、415億ドル
- 当期利益は、346億ドル
- 一株あたり利益は、2.10ドル(市場予想は、1.90ドル)
トップのコメントは・・・
当四半期の記録的な業績は、これまでで最も革新的な製品およびサービスのラインアップによって実現しました。当四半期の記録的な業績は、これまでで最も革新的な製品およびサービスのラインアップによって実現しました。”つながり続けることがかつてないほど重要になっている今、世界中のお客様からの反響に感謝しています。私たちは、2030年までにサプライチェーンと製品全体でカーボンニュートラルになるという目標に向けて前進し、教育や人種間の公平・公正に関する活動を推進するなど、より良い世界の構築に向けてできる限りのことをしています。
-ティム・クックCEO(最高経営責任者)
最近発表した新製品および新サービスに対するお客様からの非常に大きな反響が、売上高および収益の二桁成長をもたらし、アクティブデバイスのインストールベースで過去最高を記録することができました。「これらの記録的な業績により、当四半期は270億ドル近くを株主の皆様に還元することができ、長期的にネット・キャッシュ・ニュートラルな状態にするという目標を維持することができました
-ルカ・マエストリCFO(最高財務責任者)
*いずれも、2022.1.27に行われたアップルの四半期決算発表から。DeepLによる和訳です。
地域別・製品別売上高 (2021/10-12月期Q1)
地域別売上高
中華圏向けの売上が前年同期比+21%までさらに回復(213億ドル→258億ドル)。
Americas | 51,496 |
Europe | 29,749 |
Greater China | 25,783 |
Japan | 7,107 |
Rest of Asia Pacific | 9,810 |
Total net sales | 123,945 |
製品別、サービスの売上高
iPhone | 71,628 |
Mac | 10,852 |
iPad | 7,248 |
Wearables, Home and Accessories | 14,701 |
Services | 19,516 |
Total net sales | 123,945 |
iPadは、前年同期比▼14.1%(84億ドル→72億ドル)と落ち込みましたが、日本でも1ヶ月以上待ちのiPad mini6のように欲しくても、すぐには手に入らないというのが実情のようです。この環境下で、過去最高の売上高を記録した、iPhoneは前年同期比+9%(656億ドル→716億ドル)。iPhoneの13シリーズの万全な品揃えと売上比率から見て、今期決算では特に、アップルはiPhoneをメイン、戦略商品としていたと考えられます。
株価と時価総額、通期の売上高
*2021年の株価は月末の終値。2022年はその日の終値。チャートにカーソルをあてると、株価がわかります。
2022年は波乱の幕開け!?
- ティッカーシンボルは、AAPL
- 株価は、174.78ドル(1/31)
- 今年に入り1月の高値は、1/4の182.94ドル、安値は1/24の154.70とボラティリティの激しい展開。
- 株式時価総額(1/31時点)28,523億ドル、日本円でおよそ325兆円。
- 2021年9月期1年間(’20/10月-’21/9月)の売上高は、3,658億ドル
世界初、3兆ドル企業へ
上場から31年で・・・
- アップルが上場したのは、1980年12月。この時の時価総額は16億ドル。
- 時価総額1兆ドル企業となったのが、2018年8月
- 2兆ドルには、2020年8月
- そして、今年2022年1月には、なんと世界初となる、3兆ドル企業へ。
VR/ARとアップルカー?
アップルには兼ねてから噂されている、新たな2つの製品カテゴリーがあります。一つは、VR(Virtual Reality-仮想現実)/AR(Augmented Reality-拡張現実)ヘッドセット。そしてアップルのロゴのついた、自動車、アップルカーです。フェイスブックが社名変更までして、未来に備えたインターネットの3次元版、メタバースでも優位性を発揮するような取組みは、すでにアップルも始めていると考えるのが自然ですし、
アップルカーに関しても、電気自動車で先行するテスラ、巻き返しを図る既存の自動車メーカーとは違った、アプローチでこの分野での進出を狙っていることは、少しずつですが明らかになって来ています。
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