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確定拠出年金 Q&A 37 (米国の年金事情②)

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Q.37
米国の401(k)と日本の確定拠出年金制度(DC)のちがいをも
う少し、具体的に教えてください。

A.37
日本で、確定拠出年金(DC Defined Contribution )がスター
トしたのは2001年。1981年に開始の米国401(k)をモデルにし
てはいますが、401(k)に比べ制度として未熟な部分も指摘され
ています。米国401(k)の特徴をざっくりあげると、

①拠出限度額
企業内個人(日本での企業型DCにあたります。)の年間拠出限
度額は、17,500ドルでこれに、企業からの拠出限度額が(他の
DC制度とあわせて)年間52,000ドルまで、マッチング可能と
なっています。(2014年現在)50歳以上の従業員は、キャッチ
アップ拠出と言われる上乗せ(=5,500ドル)などもすることが
できます。単純な比較になりますが、

日本DC→他に企業年金なし、66万/年(企業年金ありは、33万)
米国401(k)→約760万円/年(1ドル=110円で計算)

拠出限度額の水準に日米では大きな開きがあるといえますね。

②受給開始年齢、ローン、中途引き出し
日本のDCは、60歳まで、引き出しができない、年金に特化した
制度です。企業勤めをやめ独立して起業するケースなどの目的に
積立はできません。なぜなら、中途の引き出しはできないからで
す。米401(k)も本質的には変わらず、

受給開始年齢は、原則59.5歳からになっており、日本と同様に
年金のみならず一時金での受給も可能です。ところが、米401(k)
は、ペナルティを負担すれば、引き出すことができ、さらに、
規約に定められていて、一定の条件(自分の年金資産の半分で、
かつ50,000ドルを上限などの)をクリアさえすれば、ローンの
借り入れを受けることができます。

ローンには借入利息がかかりますが、その利息を含めて、自分の
口座に返済することやローンには税金がかからないメリットが
あることから、中途引き出しよりもローンによる借入れが勧め
られているようです。

日米を比較すると、今後日本DC(特に、企業型)が改善?すべ
きところが、はっきりすると思います。

・拠出を従業員中心にし、拠出限度額の上限を見直す。
・ローンによる借り入れを認める

など、年金資産の使い道に幅を持たせることも必要かと思われ
ます。

 

 

 

 

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