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株主還元の王者P&G:60年以上続く増配の背景に迫る。2024年1-3月第3四半期決算と共に。

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P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)は、世界最大の日用消費財メーカー。約48億人の消費者に高品質な製品を提供。現在では180カ国以上で事業を展開。おなじみのブランドは、私達の日本人の生活に欠かさないラインナップとなっています。2024年1-3月(第3四半期)の決算を見ながら、P&Gという老舗優良企業の実態に迫ります。

目次

P&Gの概要と沿革

P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)は、1837年に米国オハイオ州シンシナティで小さな石鹸・ろうそくメーカーとして創業。経済恐慌や南北戦争の混乱の中でも高品質を維持し、消費者の信頼を勝ち取ってきました。この「誠実なものづくり」の精神は、現在も世界中の事業所で受け継がれています。

P&Gの企業目的は、現在そして未来の消費者の生活を改善する小さいけれど有意義な価値を見出すこととしています。この目的を達成するために、企業の価値観と行動原則が深く根付いています。 

  • 年間売上高-820億ドル(2023年通期)
  • 株式時価総額-3,943億ドル(6/7時点)
  • 従業員数-107,000人(2023年6月末)
  • ティッカー・シンボルはPG
  • NYダウの構成銘柄では、最古参。(1932年5月)

第3四半期売上高1%増、純利益10%増

オーガニック(成長)は為替レートの変動や、M&Aによる企業買収、会計処理の変更などの影響を除いた、本質的な社内資源による成長という意味です。

概要

2024/1-3月期(Q3)2023/1-3月期(Q3)前年同期比
売上高20,19520,068+0.6%
営業利益4,4604,248+5.0%
当期利益3,7543,397+10.5%
EPS(調整後)1.521.37+10.9%
決算概要(※単位百万ドル EPSはドル)

当四半期の売上高は前年同期比1%増の202億ドル。価格上昇(3%)が売上高の増加を牽引し、為替レートの上昇(2%)による一部相殺。営業利益は、売上高の増加および営業利益率の改善により、前年同期比5%増の44.6億ドル。当期純利益は、営業利益の増加、営業外利益の増加、実効税率の低下により、前年同期比10%増の38億ドル。

為替変動による純利益へのマイナス影響は約2.2億ドル。 希薄化後EPSは純利益の増加により、前年同期比11%増の1.52ドルとなりました。

オーガニック部門別

  1. 美容(Beauty)売上高は堅調に推移し、特に高価格帯の製品が好調。
  2. グルーミング(Grooming)電動シェーバー等、高付加価値製品が売上を牽引。商品価格の値上げ効果。
  3. ヘルスケア(Health Care)歯磨き粉やオーラルケア製品が売上増加に寄与。
  4. ファブリック&ホームケア(Fabric & Home Care)洗剤や家庭用クリーニング製品が引き続き高い需要。
  5. ベビー・フェミニン&ファミリーケア(Baby, Feminine & Family Care)おむつや生理用品が堅調。

地域別

  • 北米:同3%増
  • ヨーロッパ:同7%増
  • 中華圏:同10%減
  • 中華圏の販売動向は月ごとに緩やかに改善中
  • 成長回帰には1-2四半期かかる見込み
  • 中東エリアの緊張の高まりも逆風だが、今後緩和される見通し。

調整後粗利率

  • 同3.1%pt上昇の51.3%(市場予想:49.9%)
  • 生産効率改善が寄与

24/6通期計画

  • オーガニック売上高は1月時点の数値(前年比4-5%増)を維持
  • 調整後EPS計画は同10-11%増に上方修正(従来:同8-9%増)
  • オーガニック売上高は中央値で市場予想を下回るが、調整後EPSは市場予想を上回る
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主要製品ブランド

パンパース、ファブリーズ

P&Gは、消費者の生活に密接に関わる幅広い製品ブランドを保有しています。

  • パンパース(乳幼児用紙おむつ)、アリエール(衣料用洗剤)、ボールド(衣料用洗剤)、ジョイ(食器洗い用洗剤)、ファブリーズ(エアケア製品)
  • ジレット(男性用シェーバー)、ブラウン(電気シェーバー・美容家電)
  • パンテーン、ヴィダルサスーン、h&s(ヘアケア製品)
  • SK-II(化粧品)

これらブランドは、世界中の消費者から、長きにわたり信頼と愛着を得ています。

68年連続増配

強固な事業基盤と収益力

P&Gは株主還元を非常に重視しており、2023年度まで実に68年連続で増配を継続。長期にわたる安定的な増配は、同社の強固な事業基盤と優れた収益力の高さを示しています。

主要顧客の一つであるウォルマートが、P&Gの売上高の約15%を占めるなど、安定した販売チャネルを確保している点も同社の強み。P&Gは、世界中の消費者に向けて高品質な製品を提供し続けることで、長期的な成長を実現しており、その結果として株主に対する還元を維持することができています。また、同社の安定したキャッシュフローと効率的な資本配分も、増配を続けるための重要な要素となっています。

配当利回り

*株価167.06ドル(6/7終値)←直近配当1.0065ドル×4回=4.026ドル
4.026/167.06×100=2.41%

*配当利回りは税金・手数料等を考慮していません。また確定されるものではありません。

今後の見通しと戦略

Eコマース強化

  1. 価格戦略の見直し:インフレや為替変動を考慮した柔軟な価格設定を行い、収益性を維持・向上。
  2. イノベーションの推進:新製品の開発や既存製品の改良を通じて消費者のニーズに対応。
  3. サステナビリティの強化:環境に配慮した製品開発や供給チェーンの最適化を推進。
  4. デジタル化の推進:デジタルマーケティングやEコマースの強化を通じて、新たな顧客層の獲得を目指す。

まとめ

高いブランド力

P&Gは、消費者の生活に密接に関わる幅広い製品ブランドを保有し、世界中の消費者から信頼と愛着を得ています

また、マーケティングに力を入れることで知られ、ブランド戦略はMBAのケーススタディでもよく取り上げられます。さらには、社員の能力が高く評価され、人材輩出企業としても有名です。

今回の第3四半期決算では、売上高、純利益ともに前年同期を上回る結果となり、同社の堅調な経営が示されました。価格の上昇や為替変動の影響を受けながらも、各セグメントでの強固なパフォーマンスが見られ、今後も堅調な業績推移が、68年連続増配の記録更新とともに、期待は高まります。

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