1月に1万人の人員削減を発表したマイクロソフト。米国IT大手と言えども、先のことを読むのは至難の業。一歩間違えば、数千億円単位で時価総額が変わる世界ですが、主戦場は、どうやらAI(人工知能)の分野になりつつあるようです。
目次
市場予想を上回るICとPBP
決算概要
2022/10-12(Q2) | 2021/10-12(Q2) | 前年同期比 | |
売上高 | 52,747 | 51,728 | +2.0% |
営業利益 | 20,399 | 22,247 | -8.3% |
当期利益 | 16,425 | 18,765 | -12.5% |
EPS | 2.20 | 2.48 | -11.3% |
- IC(インテリジェント・クラウド)部門ー現地通貨ベースでは、前年同期比+18%増、「Azure」とその他のクラウドサービスが引き続き牽引。
- PBP(プロダクティビティ&ビジネス・プロセス)部門ー同ベースで「Office 365」同+11%増と伸びる。「LinkedIn」(ビジネス用SNS)も堅調
- MPC(モア・パーソナル・コンピューティング)ー同ベースで売上19%減少。PCメーカー向けWindows OEM(ライセンス収入)減収が影響。
続く、1-3月期の会社計画の中では、『Azure』の売上高の伸び悩みをあげるなど、厳しい見通しをしめしています。
株価の推移
※チャートにカーソウルをあわせると株価がわかります。いずれも、月末終値。
AI戦線に異常あり!?
“マイクロソフトクラウドが世界最先端のAIモデルを新しいコンピューティングプラットフォームに変えることで、コンピューティングの次の大きな波が生まれつつあります・・・私たちは、お客様が私たちのプラットフォームとツールを使って、AIの新時代において、今日より少ないコストでより多くのことを行い、未来に向けてイノベーションを起こすことができるよう支援します。”
-サティア・ナデラ会長兼CEO,Q2決算発表時のコメントをDeepLで和訳
マイクロソフトが、チャットGPTへの出資を強化するのに対し、アルファベットのグーグルは2月、会話型AIサービス「Bard」を発表。この分野での主導権争いは、すでに始まっています。
マイクロソフト、7-9月期決算ダイジェスト、サクッとコンパクトに。厳しいマクロ環境とドル高が重しに!?
GAFAM、改め、GAMAM(アルファベットのグーグルのG、アマゾンのA、フェイスブックからメタになったM、アップルのA、マイクロソフトのM)の7-9月期の決算が出そろいました…
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