GAFAM(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフト)の4-6月期、四半期決算が、そろって発表になっています。新型コロナウィルスという未知の敵に対し、テクノロジーを駆使し、見事に対応した、Q3(1-3月期)から大きな変化があったのでしょうか?5社の決算を各社IRからみていきたいと思います。まずは、マイクロソフト(MSFT)
第4四半期としては売上高、純利益はともに過去最高
決算概要は、
2021/4-6(Q4) | 2020/4-6(Q4) | 前年同期比 | |
売上高 | 46,152 | 38,033 | +21% |
営業利益 | 19,095 | 13,407 | +42% |
当期利益 | 16,458 | 11,202 | +47% |
EPS | 2.17 | 1.46 | +49% |
ざっくり、
- 売上高は、462億ドル(市場予想は、443億ドル)
- 営業利益は、191億ドル
- 純利益は、165億ドル
- (希薄化後の)1株あたり利益(EPS)は、2.17ドル(市場予想は1.92ドル)
でした。
トップのコメントは・・・
当社は、企業ビジネスが全体で新たなレベルの技術集約が推進できるよう、技術スタッフ全体で革新を進めています。当社の業績は、大規模で成長している市場において、差別化された方法で顧客のニーズに応え、うまく実行すれば、当社の商用クラウドやゲーム、セキュリティ、LinkedInなど当社が構築した新しいフランチャイズに見られるように、成長をもたらすことを示しており、これらはすべて過去3年間で年間売上高100億ドルを超えました。
ーサティア・ナデラ、マイクロソフト会長兼CEO決算時のコメントを、DeepLで和訳。
部門別で見ると・・・
マイクロソフトは、3つのビジネス部門に分かれています。
- インテリジェント・クラウド(Intelligent Cloud)部門
- プロダクティビティ&ビジネス・プロセス(Productivity and Business Processes )部門
- モア・パーソナル・コンピューティング(More Personal Computing)部門
インテリジェント・クラウド(売上全体の38%)
『Azure』(総合的クラウドサービス)が牽引。現地通貨ベース売上高で前年同期比45%増となり、Q3の同46%増から小幅に減速したものの、サーバー用ソフトの販売改善が寄与し、好調を維持。この部門全体では、現地通貨ベースで同26%増でした(Q3の20%増から)。この部門全体の売上高は、173億7500万ドル。
プロダクティビティ&ビジネス・プロセス(全体の32%)
OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱う部門。「Office 365」「LinkedIn」が好調で(前年同期比)25%増の、146億9100万ドル。企業向け「Office 365」の売上高は25%増。コンシュマー向け「Microsoft 365」のサブスクリプション数は、22%増の5190万人でした。LinkedInの売上高は、広告需要が伸び、46%増となりました。
モア・パーソナル・コンピューティング(全体の31%)
Windows、Xbox、ハードウェア等の部門。前年同期にコロナ禍の恩恵があった、PC向けWindowsとオンライン・ゲーム配信サービスの反動減の影響に半導体不足による供給の問題が重なったものの、9%増の140億8600万ドルでした。(メーカー向けのWindows OEMは、半導体不足でPC製造自体が減少。また、オリジナルPCのSurfaceの売上高が20%減少。)
株価と時価総額、通期の売上高
決算発表(7/27)後の株価は、
- 284.91ドル(7/30)
- 年初来の上昇率→+28.5%(S&P500の同期間は、+17.8%)
- 株式時価総額(7/30)→21,422億ドル、アップルにつぐ世界第2位(日本円で、236兆円ぐらいです。)
- 6月決算のマイクロソフト。1年間を通じての売上高は、約1,681億ドル(日本円で、18兆5000億円)
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