コロナ禍からの経済、景気回復過程で、積極的に行われた、アメリカ財政・金融政策でしたが、ここへきての注目はポイントは、副作用としてのインフレへの懸念と、それに対する金融当局(FRB)の対策がいつ始まるのかということでした。6月末から先週までの経済指標では、おおむね、「インフレや引き締めに対する懸念を強めるほどではなかった」とポジティブに解釈をしていたようです。
目次
7月前半の経済指標スケジュール
6月29日(火) | 4月S&PコアロジックCS住宅価格指数←発表 |
6月29日(火) | 6月消費者信頼感指数←発表 |
7月1日(木) | 6月ISM製造業景況指数←発表 |
7月1日(木) | OPEC定例総会←5日の再開 |
7月2日(金) | 6月非農業部門雇用者数の増減←発表 |
7月2日(金) | 6月失業率←発表 |
7月6日(火) | 6月ISM非製造業景況指数←今週はここからです。 |
7月7日(水) | FOMC議事録(6/15-16日分) |
7月9日(金) | G20財務相、中央銀行総裁会合(ベネチア、10日まで) |
米国株式市場の動きは?
6/28(月)の発表前と7/2発表後の主要3指数の動きはそれぞれ、
主要3指数 | 6/28(月) | 7/2(金) | 上昇率 |
ニューヨークダウ | 34,283.27 | 34,786.35 | 1.47% |
S&P500 | 4,290.61 | 4,352.34 | 1.44% |
ナスダック総合指数 | 14,500.51 | 14,639.33 | 0.96% |
ご存知の通り、S&P500とナスダック総合指数は、過去最高値を更新、NYダウは終値での最高値更新(5/10に35,091.56ドルがあります)でした。今週も短期的には、経済指標等の数字や金融当局の発言に右往左往しそうです。
米国経済はあいかわらず、好調?
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