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バルチック海運指数、経済活動のバロメーター。

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バルチック海運指数

(1)BDI(Baltic Dry Index)は、ロンドンにあるThe Baltic Exchangeが発表している外航ばら積み船の運賃指数で、ドライバルク部門の傭船料と海上運賃の総合指数。 (2)BDIは、Capesize、Panamax、Supramaxの3つの異なる船種の運賃指数から算出されている。(3)The Baltic Exchangeは、世界の有力海運ブローカーをパネリストとして指名し、パネリストから収集した成約情報(船舶明細、契約条件、仲介手数料、揚げ条件、貨物サイズなど)をもとに、独自の基準で評価替えした上で、 指数を計算し、毎営業日のロンドン時間13:00に発表している。 尚、日本からは山水海運がパネリストとして指名されている。(4)BDIの算出方法:2018年3月1日以降

BDIの推移

*スマートフォン等でみる場合は、横にしてご覧ください。

*高値 2008年5月10,844/ 安値 2016年2月 307 

1月2月3月4月5月6月
20207014616016684891,146
7月8月9月10月11月12月
1,6331,5161,4111,6311,1801,244
20211月2月3月4月5月
1,6581,5002,0182,4752,965
「日本海事センター企画研究部作成」BDIの推移 2021年6月より抜粋

バルチック海運取引所は海運会社やブローカーなどから鉄鉱石・石炭・穀物といった乾貨物(ドライカーゴ)を運搬する外航不定期船の運賃を聞き取り、結果を取りまとめて同指数を算出、発表する。基準となる1985年1月4日を1,000として算定しています。

コロナショックからの回復

需要と供給の関係というと、必要性、ニーズ(需要)もないのに、供給(製品、サービス)を提供しても価格の下落をまねき値段を下げることになります。反対に、需要はあるのに、ものやサービスがないと価格の上昇につながります。

経済の再開と需要の急回復

ワクチン接種が各国に広がりコロナ・ショックからの回復は、日を追うごとに明らかになってきています。スポーツのイベントなども少しずついつもの状態に近づいていることを実感できます。

IMF(国際通貨基金)の報告どおり、米国と中国が牽引役となり欧州、新興国、そして日本を引っ張り、世界経済は回復傾向を鮮明しています。

一方で多くのもととなる原材料の中には需要の急激な回復で、供給が追いつかないケースも見受けられるようになりました。原油に代表される、コモディティエネルギーや貴金属、農産物など世界の商品取引所で取引されている商品のことを指します。)価格の高騰も起きています。

供給サイドの混乱

バルチック海運指数関連では、海運や貿易の需要はコロナ・ショックのため、急激な落ち込みを見せました。荷役作業員の解雇、港湾処理能力の低下、コンテナ生産の減少等が理由としてあげられます。

想定外の経済の急回復で、嬉しい悲鳴と言いたいところですが、サプライチェーン(製品の原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、配送、販売までの全体の一連の流れ)が混乱して、復旧に時間がかかれば、思わね事態(インフレ懸念)も想定されます。

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