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コロナウィルスについての復習です。新型と風邪のコロナウィルスとの違い、これまでの動きをまとめてみました。①

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目次

コロナウィルスとは

ヒトに感染するコロナウィルスは・・

ヒトに感染するコロナウィルスは、風邪の病原体として人類に広く蔓延している4種類と、動物から感染した重症肺炎ウイルス2種類が知られている。加えて2019年に発生した新型コロナウイルスは、新たに人類に定着しそうな勢いで感染拡大している。ー2021.9.30 国立感染研究所のウェブサイトより

ウィルス(呼称)風邪のコロナサーズマーズ新型コロナ
感染症名*風邪*SARS*MERS*COVID-19
発生年毎年2002年~2003年(終息)2012年~現在2019年~現在
宿主動物ヒトキクガシラコウモリヒトコブラクダ不明
発生地域世界中で人類に蔓延中国広東省アラビア半島と
その周辺地域
中国武漢市、全世界に感染
拡大
死亡者数/感染者数不明/77億774/8,098935/2,578455万人/2億2000万
(2021/9月)
感染者の年齢多くは6歳以下。全年齢に感染する中央値40歳(子供にはほとんど感染しない)中央値52歳(子供にはほとんど感染しない)中央値36歳(子供にはほとんど感染しない)
主な症状鼻炎、咳、上気道炎、下痢咳、高熱、肺炎、下痢咳、高熱、肺炎、腎炎、下痢咳、高熱、肺炎
感染者の特徴通常は重症化しない糖尿病等の慢性疾患、高齢者糖尿病等の慢性疾患、高齢者糖尿病等の慢性疾患、高齢者
感染経路咳、飛沫、接触咳、飛沫、接触、便咳、飛沫、接触咳、飛沫、接触
ヒト-ヒト経路1人→多数1人→1人以下、スーパースプレッダーにより多数へ感染1人→1人以下、スーパースプレッダーにより多数へ感染1人→多数
潜伏期間数日(不明)1-10日2-14日1-14日
ヒトに感染するコロナウィルスの特徴

※ー2021.9.30 国立感染研究所のウェブサイトより抜粋したものです。詳細はこちら

  • 風邪のコロナウィルスーヒトが日常的に感染する4種類(Human Coronavirus: HCoV-229E 他3種類)風邪の10~15%(流行期35%)はこれら4種類のコロナウィルスを原因とする。冬季にピークが見られます。
  • SARS-CoVー(重症急性呼吸器症候群コロナウィルス)、コウモリのコロナウィルスがヒトに感染して重症肺炎を引き起こすようになったと考えられています。
  • MERS-CoVー(中東呼吸器症候群コロナウィルス)、ヒトコブラクダに風邪症状を引き起こすウィルスですが、種の壁を超えてヒトに感染すると重症肺炎を引き起こすと考えられています。

新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)

新型コロナウィルス

「COVID-19」という病気を引き起こす病原体の名称は「SARS-CoV-2」ですが、日本ではもっぱら病気の名前は「新型コロナウィルス感染症」、病原体の名称は「新型コロナウィルス」と呼ばれています。すでに忘れてしまいそうですが、2019年中国で発見され、全世界に拡大しました。ウィルスの遺伝子配列から、過去に2種類の動物コロナウィルスが遺伝子組み換えを引き起こした可能性が考えられていますが、実際にどのような経緯でこのウイルスが人類に感染するようになったのかは明らかになっていません。

2021年9月までに世界で感染が確認がされた人は、2億2,000万人、死亡者は455万人。SARSやMARSとは伝播性と病原性において明らかに異なるウィルスであることが指摘されています。

ワクチン開発と接種

特に、密閉・密集・密接の三密の空間での感染拡大が頻繁に確認されていることから、マスク使用、手洗い、これらを避けることが感染拡大防止つながることが明らかになっていく一方で、有効性の高いワクチンが次々と開発されました。その中でも新しい技術で作られたmRNAワクチンの普及が急速に実現したことは、明るいニュースです。

新型コロナウィルスが、人類に定着して蔓延することが予想されていますが、4種類の風邪のコロナウィルスと同様に、人類と新型コロナウィルスが共存できるようになるためには、我々人類の方で接種率を高め、ウィルスに対する抵抗力をつけた集団になっていく必要があると考えます。

日本のワクチン接種率

当初は、出遅れが指摘された日本のワクチン接種でしたが、菅政権のスピーディーな対応とその後の見事な国民全体のチームワークで国内の接種率はかなり高まっています。首相官邸のHPでは

これまでの総接種回数は、197,423,151回うち、2回目接種完了者数は97,558,098人77.0%の接種率になっています。(2021/12/3公表)さらには、3回目のワクチン接種もスケジュールにあがって来ています。ワクチン開発と新型コロナウィルスのイタチゴッコの関係が続くかもしれませんが、わからない部分がまだ多く存在する中では、基本的な予防対策とともに仕方のないことかもしれません。

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