目次
セールスフォースが目指すもの
これからの企業は・・・
セールスフォースは、CRM(顧客関係管理)を中心としたクラウド・コンピューティングのパイオニアと言うべき世界最大の顧客管理ソフトウエア企業。GAFAM(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフト)と並び、急成長をとげ創業20年、従業員は5万人にもおよびます。
女性の社会進出、環境、社会貢献など、グローバル企業が取り組む問題は、数多くありますが、試行錯誤をしながらも、進んでこれらの問題に真剣に向き合う、経営トップと会社があります。それが、salesforce.com。(ティッカーシンボルは、CRMまさしくその名のとおり・・・)
バリュー(価値観)を掲げ
本書では、創業者のマーク・ベニオフの、父や祖父から学んだ自分の生い立ちやセールスフォースの起業、そして企業文化を作り上げていく様子が素直に描かれています。同社のミッションとされる社会貢献の形が、バリュー(価値観)とともに語られています。
善き行いと成功はビジネスの必須要素であり、バリュー(価値観)は世界を変えるための最も強力なエンジンになる。これを牽引するのが、トレイルブレイザー(開拓者)なのだ。
-本書解説より
1-1-1モデル
セールスフォースが実際に行なっているのが、1-1-1モデルです。
- 従業員の就業時間の1%
- 株式の1%
- 製品の1%
をそれぞれ、社会へ貢献しようとするものです。これまで従業員が参加した、ボランティア活動は全世界で100万時間を超え、100億円以上の助成金が、25,000以上のNGOや非営利団体に提供されており、その輪は他の企業を巻き込みさらに大きくなっています。企業が利益を上げ続けることばかりに、注意が奪われがちですが、セールスフォースのような会社が標準となるのなら、長期投資の企業選びも楽になるかもしれないと、この本を聞いて(audibleで)思いました。
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