再スタート、準備中。ボタン

ブラックロック:世界最大の資産運用会社の正体を探る!ビットコインのETFで次のステージへ!?

※アフリエイト広告を利用しています

1988年にニューヨークで創業され、初期の8人のパートナーによって設立されたブラックロック

は今では世界最大の資産運用会社としてその名を馳せています。特に上場投資信託(ETF)を含む

パッシブ投資の分野において、その地位は業界内でも揺るぎのないものになっています。投資家た

ちに安定したリターンを提供し続けるブラックロックの戦略は、多くの投資のプロフェッショナル

や個人投資家から高い評価を受けており、その影響力は日々拡大。ブラックロックがいかにして

この業界でのリーダーとなったのか、その歴史と共に探ります。

ブラックロック(BlackRock,Inc.)とは
  • 世界最大の独立系資産運用会社で資産残高は10.5兆ドル
  • 積極的な買収により、規模拡大
  • バークレイズの買収でETFのブランド『iShares』を取得、世界的な投資対象を大幅に拡大。
  • ビットコインETFで、金融革命を期待?
目次

ブラックロック、世界最大の独立系運用会社の正体

ティッカー・シンボウルはBLK

米国上場企業の株主には、必ずと言っていいほどブラックロックの名前が出てきます。

新NISAがスタートした日本では、ブラックロックは米国株投資への指南役としてます

ます知名度を上げていくものと思われます。

ざっくり、ブラックロック

項目BlackRock,Inc.
設立年1988年
上場1999年
CEO*ローレンス・ダグラス・フィンク(最高経営責任者)。創業時からCEOを務めており、同社の多岐にわたるサービスと技術革新に貢献。
資産残高10.5兆米ドル(=約1,585兆円 2024年3月末時点1ドル→151.34円換算)
売上高2023年12月、1年を通じての売上高はおよそ179億ドル。
主要なサービス**投資管理、リスク管理とアドバイザリー、技術サービス(アラディン)、及び投資顧問業。
時価総額1,116億ドル(4/19)
日本での同業種野村アセットマネジメント等の資産運用会社があります。
従業員数19,800人(38カ国、89拠点)
会社概要

**ブラックロックは多様な機関投資家や個人投資家にサービスを提供。顧客向けに株式、債券、

バランス型ポートフォリオの個別運用のほか、オープンエンド型やクローズドエンド型の投資信託、

オフショアファンドなどのオルタナティブ投資ビークル(代替投資手段=株式や債券など一般的な

金融商品以外の多様なオプションを指します。)を立ち上げ、運用しています。

また、グローバルなリスク管理やアドバイザリー・サービスも提供し、ヘッジファンドの運用や

公開株式、債券、不動産、通貨、コモディティ、オルタナティブ市場への投資も行っています。

四半期の成果とハイライト(1-3月/Q1)

2024/1-3月(Q1)2023/1-3月期(Q1)前年同期比
売上高4,7284,243+11%
営業利益1,6931,438+18%
当期利益1,5731,157+36%
EPS9.817.93+24%
決算概要(※単位百万ドル EPSはドル)
  • 売上高(運用手数料、パフォーマンスフィー、顧問料等)は前年同期比+11.4%増の47億ドル
  • 運用資産残高は同15%増の10.5兆ドル(市場予想10.4兆ドル)
  • 退職後資金のためのファンドは需要増
  • 1月にグローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ(グローバルな通信、電力インフラファンドが得意。この分野では世界最大)を買収

株価の動き

下記のグラフは、1年前の4月末を100とした、直近4/19までのS&P500とブラックロック比較

たもののです。資産運用会社の特徴としては、市場全体が上向きのときは、キャピタルゲインと

ニューマネーの流入期待で、指数以上に株価が買われる傾向があるようです。一方下落局面では、

解約等による資産流出から、指数に先行して売られる可能性が読み取れます。

(4/19株価は終値で749.98ドル)

世界最大の運用会社への道

創業者たちは顧客のニーズを最優先に考え、リスク管理に重点を置くことで、より良いアセットマ

ネジメント会社を築くことを目指しました。この目標は、フィンクが以前にファースト・ボストン

での経験から9000万ドルの損失を経験したことに触発されています。

1992年-BlackRockとして社名を新たに。初期は債券に焦点を置きつつも、顧客の新たなニーズ

を満たすための新しいファンドや信託を開発。BlackstoneTermTrustを通じ10億ドルを調達し、

会社の成長と成功を促進。

1995年-PNCファイナンシャルの子会社となり、株式ファンドを含む様々なオープンエンド型投資

信託の運用を開始。

1999年-株式公開、ニューヨーク証券取引所に上場。PNCとの提携からIPOに至るまでの期間はブ

ラックロックにとって重要な成長と発展の時期となり、2005年までには、債券、株式、アドバイザ

ーの各分野でグローバルリーダーとしての確固たる地位築くことに成功していました。そしてIPOを

通じての豊富な資金により積極的な拡張をブラックロックは続け、

2006年-メリルリンチ・インベストメント・マネージャーズを

2009年バークレイズ・グローバル・インベスターズを買収。特にバークレイズの買収は、ブラック

ロックにとっての歴史的な転換点となりました。ETFのブランド『iShares』を手に入れることによ

り、指数および上場投資信託の分野で能力を拡張するチャンスを取得し世界的な投資対象を大幅に

拡大。ブラックロックを、多様なアセットクラス(資産の種類)にまたがるソリューションを提供する

市場のリーダーへと導きました。

2010年-PNCファイナンシャルサービスグループから完全に独立。PNCはブラックロックの株式の

大部分を売却し、その結果ブラックロックは独立系(自主運営)の資産運用会社としての地位を確固た

るものとし、また独自の戦略的決定をより柔軟に行えるようになるという重要なステップと

なりました。このようにブラックロックの歴史は、膨大な規模を持つ運用業界において顧客への

深いコミットメント(約束)を背景に、世界中の投資家から信頼を得るためのプロセスだったことが

わかります。

ローレンス・D・フィンク(ラリー・フィンクは愛称)

ローレンス・D・フィンクは、ブラックロック社の創業者であり、会長兼CEO。フィンク氏は以前

「ファースト・ボストン・コーポレーション」でマネージング・ディレクターを務め、その経験が

現在の成功に繋がっています。彼は従業員の多様性や環境問題に対しても積極的に取り組む姿勢を

見せており、社会政治問題へのCEOの関与を強調しています。その影響力から「フォーブス」誌と

「バロンズ」誌において、世界で最も影響力のある人物として高い評価を受けています。

ブラックロックの2つの変化

ESGへの投資推進

BlackRockのCEOラリー・フィンクは、環境・社会・企業統治(ESG)という用語を今後使用しな

い意向を明らかにしました。(2023年6月)この決断は、ESGが両極端な政治勢力に誤解され、攻撃

の対象とされているためです。彼はコロラド州アスペンで開催されたイベントでこの発言をし、

ESG投資を推進しながらも政治的な反発を引き起こしてきた背景に触れました。右派からは「ウオ

ーク・キャピタリズム」との批判を受け、フロリダ州のロン・デサンティス知事により運用資金が

引き上げられる事態に至りました。一方、左派からは気候変動対策の取り組みが不十分だとの批判

があります。フィンク氏は、自身の使命は政治的声明ではなく、長期的な問題に対処するためであ

ると説明し、顧客の要望に応じて脱炭素化に協力する姿勢を示しています。

ビットコインを再評価

一方、ラリー・フィンク氏のビットコインに対する評価は最初の懐疑的な見解から大きく変

化。2017年にはビットコインを「マネーロンダリングの指標」と評していましたが、

180度転換。最近ではビットコインとその可能性を再評価し、積極的に支持する発言を

しています。フィンク氏は、ビットコインが「金融を革命的に変えるかもしれない」と述べ

、クリプトカレンシーに対する前向きな変化を強調。今年1月には、ブラックロックのETF

(上場投資信託)iシェアーズ・ビット・コイン・トラスト(IBIT)が承認されています。IBITの

運用資産額は約180億ドルで、市場で2番目に大きいビットコインETFとなっています。

さらに、フィンク氏はビットコインが「どの政府よりも大きい」とも表現しており、

ビットコインが提供する経済的自由や政府の介入からの独立性にもスポット当てており、

これらの発言からは、ビットコインおよびその他のデジタル通貨の未来に対する強い信頼

感と、金融業界におけるその潜在的な役割に対する期待が伺えます。

まとめ

ブラックロックの正体

ブラックロック(BlackRock,Inc.)とは
  • 世界最大の独立系資産運用会社で資産残高は10.5兆ドル
  • 積極的な買収により、規模拡大
  • バークレイズの買収でETFのブランド『iShares』を取得、世界的な投資対象を大きく広げることに成功
  • ビットコインETFで、金融革命を期待?
株・投資信託ならネット証券のマネックス
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次