- FRB(米連邦準備理事会)理事による、来年の利下げをほのめかす発言を好感
- 7月CPI(消費者物価指数)は3.2%で市場予想の3.3%を下回り、金利の据え置き気運高まる?
- 中国の経済指標の弱さから、世界景気への影響を懸念
目次
今週のポイント
様子見、不透明感のはじまり?
指標 | 8月11日 | 8月4日 | 騰落率 |
NYダウ | 35,281.40 | 35,065.62 | +0.62% |
S&P500 | 4,464.05 | 4,478.03 | ▼0.31% |
ナスダック | 13,644.85 | 13,909.24 | ▼1.90% |
ドル/円 | 144.96 | 141.78 | |
米国10年国債利回り(%) | 4.15 | 4.04 |
利上げ据え置き期待・・
「利上げ継続か、据え置きか、景気への配慮からの利下げかをテーマのように繰り返すマーケット。引き続き、目先的には政策金利の決定に関係のある、高官発言や経済指標にナーバスにならざるを得ない状況です。
グラフで見る、利上げ効果
2023年CPIと政策金利、NYダウの動き
↑インフレ(CPI-消費者物価指数🟦/左目盛%)に対する、政策金利(FFレート🟧/同%)の利上げ効果が読み取れると思います。一方、株価、NYダウ(折れ線グラフ/右目盛ドル)は、利上げ終了を織り込み、ここからは、景気の動向を意識?し始める段階になっているかもしれません。
* CPIは、7月まで、政策金利は誘導目標上限。直近の7月FOMCを8月まで反映。NYダウは各月末と8/11の終値
決算発表から
8/4時点で、4-6月期決算は S&P500種構成企業のうち80%が発表を終えているようです。前年同期に比べると、売上高でちょっと+プラス、当期利益とEPS(一株当たり利益)が少し▼マイナスのような全体のイメージです。7-9月期の見通しも市場予想(コンセンサス)には、前向きなサプライズとなるものは少なく、期待が先送りされている状況です。
その理由として、継続している利上げによる世界的な需要の伸び悩みとインフレによるコスト増が指摘されています。またこれまで世界経済を牽引してきた中国の景気悪化が報道される機会が多くなり不透明感が出てきているのも、今週の特徴でした。
今後のスケジュール
日本ではお盆休み、米国では夏季休暇と市場参加者が少なくなる8月中旬となりますが、それ以降は結構重要なスケジュールが続きます。
8月 | |
23日 | エヌビディアの決算発表 |
24日 〜26日 | *ジャクソンホール経済シンポジウム |
31日 | 7月の個人消費支出(PCE) |
9月 | |
1日 | 8月の雇用統計 |
13日 | 8月の消費者物価指数(CPI) |
19日〜20日 | FOMC |
下旬 | 8月の個人消費支出(PCE) |
10月31日〜11月1日 | FOMC |
12月12日〜13日 | FOMC |
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