今週の米国株式市場:インフレ懸念とビッグテックの決算がもたらす波乱!?【4/22-26】

22日　

• 週明けは、続伸して始まる。
• 中東情勢の緊張緩和が投資家の心理を安定させ、ハイテク株の自律反発期待により買いが集中。
• イスラエルとイラン間の対立緩和観測。金先物と米原油先物が下落。
• エヌビディア株が大幅下落後、買い戻しが活発化。
• ハイテク企業の決算発表が今週から本格化。テスラ、メタプラットフォームズ、マイクロソフト、アルファベットの発表予定。
• AI投資の拡大が業績の追い風として期待されるが、市場の期待値が高い。
• 半導体関連株が全般的に買われる一方、テスラは下落。

23日

• 中東地政学リスクの懸念後退と米経済指標の安心感から、株価は2週間ぶりの高値を記録。
• 幅広い銘柄に押し目買いが見られ、ダウ平均の上昇幅は一時300ドルを超えに。
• イスラエルとイランが攻撃の抑制的姿勢を示す。
• 前週までの過度な不安感が後退し、投資家心理が改善。
• ゼネラル・モーターズとGEエアロスペースの四半期決算が好感され、株価上昇。
• 4月のPMI速報値が市場予想に届かず、製造業とサービス業の両方で予想外の低迷。
• インフレ懸念が和らぎ、株式市場にはポジティブ。長期金利の上昇が一服し、株式の割高感が後退。
• 半導体関連株のエヌビディア(NVDA)やマイクロン・テクノロジー(MU)が上昇し、メタプラットフォームズ(META)も好調。

24日

• ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落。
• 米長期金利の上昇が株式の割高感を意識させ、積極的な買いが控えられる。
• 決算発表前の慎重な市場姿勢が影響。
• 3月の米耐久財受注額は市場予想と一致し、前月比2.6%増。
• インフレの根強さが市場の警戒心を促す。
• 今後の米経済指標発表（GDP速報値、PCE物価指数）への注目が高まる。
• テスラ(TSLA)は決算発表後に新モデル生産計画を発表し、12%の株価上昇。
• テキサス・インスルメンツ(TI)とビザが好決算を受けて株価上昇。インテル(INTC)も連動して上昇。
• 今後の注目点:
• アルファベット(GOOGL)とマイクロソフト(MSFT)の決算発表予定。
• 米連邦準備理事会（FRB）の利下げ遅延による高金利環境の持続への懸念。
• ハイテク株比率が高いナスダックは半導体関連株を中心に上昇。

25日

• 1～3月期のGDP速報値とPCE物価指数がインフレ懸念を強め、市場を圧迫。
• ダウ平均の下げ幅は一時700ドルを超えに。
• GDPの伸びは前期比年率で1.6%増と予想を下回る。
• コアPCE物価指数は前期比年率で3.7%増と予想以上に上昇。インフレ再加速を示唆。
• FRBの政策金利引き下げ時期の遅延と利下げ幅縮小の見方が広がる。
• メタプラットフォームズが決算発表後の業績見通しの下方修正で急落。
• マイクロソフトとアマゾン(AMZN)も下落。
• 半導体関連のエヌビディアやブロードコムには買いが入り、指数の下支え。
• 26日のPCE物価指数発表に注目が集まり、インフレ状況の評価が市場の方向性に影響か。
• マイクロソフトやアルファベットの決算発表を控え、市場は慎重な姿勢を保持。

26日

• ダウ工業株30種平均が（+0.40%）で3日ぶりに反発。S&P 500とナスダックはどちらも大幅に反発。
• 3月個人消費支出(PCE)価格指数が前年比+2.7%(予想+2.6%)、コアPCE価格指数も前年比+2.8%(予想+2.7%)といずれも予想を上回りインフレの長期化への懸念広がる。
• 米10年債利回りは一時上昇するも、4.665%で終了し、ドル高が進行。
• アルファベットが売上高と利益で市場予想を上回り、自社株買いと配当発表で株価は10.22%高。
• マイクロソフトはクラウド事業の好調を背景に予想を上回り、株価が2%近く上昇。
• アマゾンも来週の決算を前に3%超の株価上昇。
• インテルは弱い見通しを発表し、9%超の株価下落。
• コミュニケーションセクターが4.70%高と最も大きく上昇。
• ITセクターと一般消費財も1%以上上昇。
• 公益とエネルギーセクターがそれぞれ1%超の下落。
• ダウ平均が週間で0.67%高と2週連続で上昇。
• S&P 500は2.67%高で4週ぶり、ナスダック総合は4.23%高で5週ぶりに反発。
• S&P 500とナスダック総合が昨年11月以来の大幅高を記録。