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アップルの最新決算:サービス部門の飛躍と株主還元の強化【1-3月期/Q2,2024】

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サービス部門が過去最高の売上を記録した2024年第2四半期決算。さらに、ルカ・マエストリCF

Oは『非常に高いレベルの顧客満足度とロイヤルティのおかげで、アップルのアクティブなデバイ

スのインストールベースは、すべての製品、すべての地域セグメントにおいても過去最高を記録し

アップルの業績は3月期のEPSの新記録を牽引。我々の将来に対する自信と株式の価値を鑑み、取

締役会は1,100億ドルの追加自社株買いを承認しました。また、四半期配当を12年連続で増配し

ます。』としています。

 *アップルの決算はカレンダー通りの1月から12月までの12月決算が多い他の米国企業とは異なり1年を通じての決算は9月。10月から12月が第1四半期(Q1)、第2四半期1月-3月(Q2)、第3四半期4月-6月(Q3)、第4四半期7月-9月(Q4)。例年9月、10月に新製品を発表し、クリスマス商戦で弾みをつけスタートダッシュをかける企業戦略があるようです。

目次

サービス部門成長の裏にユーザー基盤の拡大あり

決算のポイント

決算のポイント
  • 売上高は908億ドル、前年同月比4%減もは比較対象期間の反動の影響を除けば、増収。
  • iPhoneの売上高460億ドルの同10%減も同様の要因を除けば横ばい。
  • サービス部門の売上高234億ドルは四半期過去最高に。
  • 増配と自社株買いの増額を発表。
  • AIに関連し、近日中にエキサイティングな発表の予定とアップル。
1-3月/Q2,20241-3月/Q2,2024前年同期比
売上高90,75394,836▼4.3%
営業利益27,90028,318▼1.5%
当期利益23,63624,160▼2.2%
EPS1.531.52+0.7%
単位百万ドル EPSはドル

ダイジェスト

  • 売上高-前年同期比▼4%減の908億ドル(約13兆8,000億円)
  • iPhoneの売上高も同▼10%減の460億ドル(約7兆円)
  • サービス部門による売上は、四半期で過去最高の239億ドル(約3.6兆円)
  • 中国を含む、大中華圏は164億ドル(2.5兆円)で▼同8%減
  • アップルのアクティブなデバイスのインストールベースは、すべての製品、すべての地域セグメントにおいても過去最高を記録(2023年12月時点で22億台超え。今回は具体的な台数は公表されていません。)
  • 4%の増配(四半期配当0.24→0.25ドルへ)と1,100億ドルの自社株買い枠追加を発表。
  • AIに関連し、今後数週間以内にエキサイティングな発表を予定。多額の投資を行なってきていることを強調。

iPhoneの供給制約と売上の影響

アップルは、2022年10-12月から2023年1-3月にかけて約50億ドルの売上が供給制約の影響でずれ込んだと説明。この反動により、2024年第2四半期の売上高は前年同期比で減少ですが、この影響を除けば増収との報告。また、

iPhoneの売上高は前年同期比で10%減少となっていますが、前述の要因を除けばほぼ横ばい。iPhoneの稼働台数(インストールベース)は過去最高を記録し、調査会社Kantarによると、iPhoneは米国、中国都市部、オーストラリア、英国、フランス、ドイツ、日本で最も売れたスマートフォンであり、iPhoneの需要が依然として高いことを証明しています。

サービス部門の飛躍

サービス部門の売上は前年同期比で14%増加、市場予想を上回る、四半期で過去最高を記録。デバイスユーザー基盤の拡大がサービス収入の増加に大きく貢献したとアップルはしています。Apple Music、iCloud、Apple Pay、App

Storeなどのサービスが引き続き好調であり、*ユーザーのエコシステムへの依存度が高まっていることが示されています。特にサブスクリプションモデルの成功が貢献。Apple MusicやApple TV+などのサービスは、ユーザーが定期的

に料金を支払う仕組みを提供し、安定した収入源となっています。さらに、App Storeを通じて提供されるアプリケーションやゲームは、開発者とAppleの双方に利益をもたらします。

人気ゲーム「フォートナイト」のエピックゲームズとの訴訟の経緯はこちらに→アップルの10-12月期最新決算と今後の業績見通し。「チャイナ・プラス・ワン」のグローバル戦略でインドシフトを加速!?【10-12月期/Q1,2024年】

*ユーザーのエコシステムとは、アップル製品とサービスが相互に連携し、ユーザーにシームレスで統一された体験を提供するシステムのことを指します。例えば、iPhoneとiPadからiOS経由でアップルミュージックを利用するなど。このエコシステムは、ハードウェア、ソフトウェア、サービスの統合により実現されています。

製品別(Net sales by category)

アップルの売上を2つに大きく分けると、製品(669億ドル,73.7%)とサービス(239億ドル,26.3%)

になりますが年々サービスによる収入が増加の傾向にあります。

*円グラフにカーソルを各製品の売上がわかります。単位百万ドル

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アップルの主なサービス

Apple Music:
Apple Musicは、アップルが提供する音楽ストリーミングサービス。数千万曲の楽曲をストリーミングで聴けるほか、プレイリストの作成や共有、ラジオ局の視聴が可能です。ユーザーはオンデマンドで音楽を聴いたり、ダウンロードしてオフラインで楽しんだりすることが可能。また、Apple Musicはパーソナライズされたおすすめや、独自のコンテンツも提供しています。

iCloud:
iCloudは、クラウドストレージおよびクラウドコンピューティングサービス。ユーザーの写真、ビデオ、文書、アプリデータ、連絡先、カレンダーなどをオンラインで安全に保管し、アップルデバイス間でシームレスに同期します。また自動バックアップ機能も提供しており、デバイスを紛失した場合でもデータを簡単に復元できます。

Apple Pay:
アップルが提供するモバイル決済およびデジタルウォレットサービス。ユーザーはiPhone、Apple Watch、iPad、Macを使用して安全に支払いを行うことができます。Apple PayはNFC技術を使用しており、対応する店舗やオンラインでの購入に利用できます。トークン化技術を採用しており、実際のカード番号を共有せずに支払いを行い、安全性を高めるため、他のカードとの差別化がはかれています。

App Store:
Appleの公式アプリケーションストアです。iOS、iPadOS、macOS、watchOS、tvOS向けのアプリやゲームをダウンロードするためのプラットフォーム。開発者がアプリを公開し、ユーザーがアプリを購入、ダウンロード、アップデートするための中心的な場所です。App Storeでは、厳格な審査プロセスを経たアプリのみが公開されるため、安全で高品質なアプリを提供しています。

これらのサービスは、ユーザー体験を向上させるための多岐にわたる機能と利便性を提供することでアップルの収益の重要な柱となっているのは言うまでもありません。

地域別(Net sales by reportable segment)

大中華圏は前年同期比▼8.1%の落ち込みでしたが、中国市場での売上に不安視されていたほどの落ち込みはなく、アップルの業績減速が緩和されつつあることもマーケットに安心感を与えていたようです。(因みに日本での売上は、円安の影響もあり同▼12.7%、日本の方がマイナス幅大きい!?)

*円グラフにカーソルを各地域の売上がわかります。単位百万ドル

*大中華圏(Greater China)とは中国に加えて、香港、台湾、そして華僑国家であるシンガポールを含めた「大中華圏」のことを指します。また、米州(Americas)は北アメリカ<アメリカ合衆国とカナダ>と南アメリカの両方を含む広範な地域になります。

トップのコメント

『当四半期は、Apple Vision Proを発表し、空間コンピューティングの可能性を世界に示すことができ、大変嬉しく思っています。また、来週のエキサイティングな製品発表と、来月の素晴らしいWorldwide Developers Conferenceを楽しみにしています。Appleは引き続き、お客様に最高の製品とサービスを提供し、コアバリューを守りながら革新を続けることに注力しています。』

-テイム・クックCEO

この後、新型のiPadが発表されています

株主還元と財務戦略

配当と自社株買い

増配は株主に対する直接的な利益還元であり、安定した収益を見込める企業としての信頼性を高めます。また自社株買いは、株価の支援や株主価値の向上に寄与します。アップルは、

  1. 4%の増配(四半期配当が0.24ドルから0.25ドルに)
  2. 1,100億ドルの自社株買い枠の追加(前年の900億ドルから大幅に増加)

を発表しています。

さらに第2四半期末のネットキャッシュ(手元流動性から負債を差し引いた額)は580億ドルであり、同社は引き続きこれを使い切る方針を示しています。この強固な財務戦略はアップルの財務状況が健全であることと、株主に対するコミットメントを強調するものであり、長期的な投資家の信頼を維持するための重要な要素です。

株価の動き

中国の地政学的なリスクに伴う、iPhone等アップル製品の売上が落ち込んでいるとの報道やAIに関しマイクロソフトやアルファベット、アマゾンのビッグテックから遅れをとっているのではとの見方から株価は落ち込んでいましたが、5月に入り、今回の四半期決算を受け、増配や自社株買いの良いニュースをきっかけとして株は上昇基調にあります。

*株価は各月末の終値。5/10はその日の終値です。単位ドル

Q2,4-6月期は

続く、Q3(4-6月期)は売上高が「前年同期比1桁台前半の伸び」また、サービス収入は二桁成長と会社計画(ガイダンス)が示されました。またQ2の粗利益率実績46.6%に対し、ガイダンスは45.5-46.5%。

まとめ

アップルの2024年第2四半期決算は、サービス部門の力強い成長と株主還元の強化が際立つ結果となりました。生成AIへの積極投資やWWDCでの新しい発表に注目が集まる中、アップルの次のステップに投資家は注目をしています。

まとめ
  • 売上高は908億ドル、前年同月比4%減もは比較対象期間の反動の影響を除けば、増収。
  • iPhoneの売上高460億ドルの同10%減も同様の要因を除けば横ばい。
  • サービス部門の売上高234億ドルは四半期過去最高に。
  • 12年連続の増配。1,100億ドルの自社株買い枠を追加。
  • AIに関連し、近日中にエキサイティングな発表の予定とアップル。
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