静かな一週間となる予定でしたが、あのChat GPTのオープンAIで、何やら騒々しい動き。
11/20-24のマーケット
指標の動き
指標 | 11/24 | 11/17 | 騰落率 |
NYダウ | 35,390.15 | 34,947.28 | +1.27% |
S&P500 | 4,559.34 | 4,514.02 | +1.00% |
ナスダック | 14,250.86 | 14,125.48 | +0.89% |
ドル/円 | 149.45 | 149.56 | |
米国10年国債利回り(%) | 4.47 | 4.44 |
先週のまとめ
- Chat GPTのオープンAIのお家騒動!?勝者は誰?
- FOMCの議事録を冷静に受け止める、米国株式市場
- ブラック・フライデーからサイバー・マンデーそしてクリスマス商戦へ
マイクロソフトの株価とマーケット
20日MON
NYダウは続伸し、8月中旬以来の高値で終了。この日の話題はなんと言っても、出資先であるオープンAIのアルトマンCEOが17日に、取締役会で解任されたことを受け、マイクロソフトがAIの研究チームに迎え入れると発表したこと。
AI開発の立場が優位になるとの評価から、マイクロソフトの株価は上昇し、上場来の高値を更新しています。
他の企業ではアナリストによる業績改善を見込み投資判断引き上げたことで、ボーイングの株価が5%上昇。インテル、セールスホース、ベライゾン等が値上がり。
21日TUE
主要3指数はいずれも下落。23日が感謝祭の祝日の休場、24日も短縮となるため持ち高整理の売りが出やすく、NYダウのように11月に入り、2,000ドルあまり上昇している反動で、
むしろ米国株式市場全体で、目先の利益確定の売りが出てもおかしくなかったといえます。エヌビディアの決算内容を見てからと積極的な買いを手控え動きもありました。
FRBから公表された10/31-11/1に行われたFOMCの議事録からは、高成長がインフレの再加速につながるリスクも言及、経済データによっては追加の金融引き締めが適切になるとの指摘があったこともわかり株価の重荷となりました。
ただ、一部市場関係者からは、「(議事録には)大きな驚きはなく、FRBは慎重に金融政策を進めることで一致している」との前向きな見方が出て大きな値下がりとはなりませんでした。
AIの先鋒となる、Chat GPTのオープンAIのお家騒動でしたが、急転直下で、アルトマン氏が復帰となり、何だか、TVドラマのような展開。ChatGPTのスピード感を彷彿とさせる、幕引きでした。
サム・アルトマン氏『・・・新しい取締役会とマイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏の支援によって私はオープンAIに戻り、マイクロソフトと強力なパートナーシップを築くことを楽しみにしている』
22日WED
感謝祭の祝日の前日でしたが、主要3指数は揃って上昇。
23日THU
感謝祭の休日
24日FRI
米国のGDPの約7割、世界のGDPのおよそ6分の1を占める米国の個人消費が年間で最も盛り上がりを見せる、ホリデー商戦シーズン(感謝祭翌日のブラックフライデー、サイバーマンデーからクリスマスまで)がスタートの週末。
感謝祭の祝日で休場明けの米国株式市場は、この日は午後1時までの短縮取引でしたがダウ117ドル高と続伸。週間では主要3指数がそろって4週続伸となりました。
主力ハイテク株はやや軟調でしたが、ブラックフライデーのショッピング・シーズンがスタートし、ウォルマートなどの小売株が上昇。
セクター別ではヘルスケア、エネルギー、生活必需品、不動産、素材などS&P500の9セクターが上昇し、コミュニケーション、ITが下落となりました。
水曜日に一時4.363%と9月20日以来の水準まで低下した米10年債利回りは、4.472%(前日比0.056%上昇)で取引を終えています。
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