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マイクロソフト、2022年1-3月四半期決算のポイント。音声認識企業の買収が今後の鍵かも!?

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大きく上下するボラティリティの激しいマーケットが続きそうですが、このような時は、

『森を見ずして、木を見る』のがよろしいかと・・・。マイクロソフトの決算ポイントです!

目次

ざっくりみると・・・

  • 売上高は494億ドルで18%増
  • 営業利益は204億ドルで19%増
  • 純利益は167億ドルで8%増
  • 希薄化後1株当たり利益は2.22ドルで9%増

決算概要

2022/1-3(Q3)2021/1-3(Q3)前年同期比
売上高49,36041,706+18%
営業利益20,36417,048+19.5%
当期利益16,72815,457+8.2%
EPS2.222.03+9.4%
決算概要(※単位百万ドル EPSはドル)

*マイクロソフトは、6月が1年を通じての数字を出す本決算。2021/7-9月がQ1、10-12月Q2、そして今回2022年1-3月がQ3としての四半期決算となります。

部門別売上高

  • IC(インテリジェント・クラウド)部門ークラウドサービス「Azure」が引き続き好調
  • PBP(プロダクティビティ&ビジネス・プロセス)部門ー「Office 365」の牽引と「LinkedIn」(ビジネス用SNS)も堅調
  • MPC(モア・パーソナル・コンピューティング)ーPC用Windowsとゲームも増収へ

ニュアンス・コミュニュケーションズの買収完了

マイクロソフトが音声認識技術の業界トップ、ニュアンス・コミュニュケーションズを197億ドル(およそ2兆1500億円)で買収するとを発表したのが、昨年の4月でしたが、Q3の3月に買収を終えています。マイクロソフトにとっては、2016年に買収した「LinkedIn」(リンクトイン)の262億ドルに次ぐ大きな買収となりました。

ニュアンスは、50社以上の音声企業の買収を通じ、急成長を遂げてきた企業。自社技術をさまざまな企業にライセンス供与しており、アップルのSiriも、当初はニュアンスの技術を基にしていたと言われています。新型コロナウィルスの影響でビデ

オ会議が本格的に普及する中、音声の文字起しのニーズは拡大しています。『インターフェイスとして音声をマイクロソフトが重視している証拠だ』とこの買収について、ある業界関係者は指摘します。今後マイクロソフトが、

チャットツール「Teams」をはじめ、他の多くの製品、サービスにも文字起こし技術を組み込む可能性が十分考えられると思います。

トップのコメントから

『今後、デジタル技術は世界の経済生産の原動力となる重要な要素です』・・・「マイクロソフトは、お客様が差別化、回復力の構築、より少ない労力でより多くのことを行えるように、技術スタック全体で機会を拡大し、シェアを獲得しています」

– 会長兼CEOサティア・ナデラ

「当社のクラウドプラットフォームに対する顧客の継続的なコミットメントと強力な販売実行により、予想を上回る28%の商用予約の伸びと前年比32%増の234億ドルのMicrosoft Cloud収益がもたらされました」

-最高財務責任者兼エクゼクティブバイスプレジデント、エイミー・フッド

*いずれも、Microsoftのプレスリリースより。DeepLで和訳しています。

株価の推移,時価総額など

2022年これまで下落率は

今年に入ってからの下落率は▼21.3%。(2021/12.31-2022/5.9)因みに同期間のナスダック総合指数は、▼25.7%でした。

  • 設立は1975年、上場は1986年
  • 1年を通しての売上高(2021/6月期)1,681億ドル⇨およそ21兆円
  • 株式時価総額は、1兆9,788億ドル(=およそ247兆3,500億円)5/9現在
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