「イカゲーム」は、”さすがネトフリ”と言わせるほどの大ヒットとなっています。巨額な資金を使って、コンテンツづくりに勝負をかける企業スタイルは、まだまだ健在です。
2021年7-9月期(Q3)決算概要
2021/7-9月期(Q3) | 2020/7-9月期(Q3) | 前年同期比 | |
売上高 | 7,483 | 6,436 | +16% |
営業利益 | 1,755 | 1,315 | +34% |
当期利益 | 1,449 | 790 | +83% |
EPS | 3.19 | 1.74 | +83% |
- 売上高は74.83億ドル(市場予想をわずかに上回る。)
- 営業利益は17.55億ドル
- EPSは、3.19ドル(市場予想2.56ドルを上回る。)
7-9月期のポイント
- CONVID-19の影響でコンテンツ制作が遅れたために、2021年前半はコンテンツ配信が少なくなってしまうという状況でしたが、年後半にそれが徐々に解消され、コンテンツ配信増加の効果が見られ始めています。
- Q3の全世界の会員数は2.14億人。四半期での純増数は438万人に達し、会社計画(350万人)市場予想(370万人)とも上回りました。
- 会員数は欧州とアジアがひっぱり、北米と中南米の市場予想に届かなかった分をカバー。特にアジアの会員数増加が全体を牽引。
- Q4会員純増数(850万人)、売上高とも会社計画は市場予想を上回る見通しです。
コンテンツ戦略
当社の番組戦略は、多くの人に愛され、多くの人に視聴される高品質なコンテンツを会員に提供することです。「La Casa de Papel(マネー・ハイスト)」のシーズン5と「Sex Education(性教育)」のシーズン3は、当四半期における当社の2大ヒット番組であり、最初の4週間でそれぞれ6900万世帯と5500万世帯の会員がこれらのファンのお気に入りの作品を視聴しました。
また、「The Queen’s Gambit」に続いて、当四半期末直後の10月1日にスタートした「Maid」でも限定シリーズがヒットしました。数々の賞を受賞した劇作家・脚本家のモリー・スミス・メッツラーが描くこの作品は、最初の4週間で6,700万世帯の視聴を見込んでいます。「La Casa de Papel」は、英語以外の言語で制作された初めての作品で、字幕や吹き替えがあれば、素晴らしい物語はどこからでも生まれ、どこででも愛されるということを示しています。現在、私たちは約45カ国で現地のテレビや映画を制作しており、世界中のクリエイティブなコミュニティと深い関係を築いています。現地のコンテンツ担当者の目標は常に、その国で共感を得られるような、その土地ならではのストーリーを作ることですが『The Chestnut Man』のように、世界中の人々に見てもらえることを期待しています。
韓国のユニークな物語である「イカゲーム」(Squid Game)は、韓国で最初に、そして世界的に時代の流れを捉えました。9月17日にリリースされたこの作品は、私たちにとって過去最大のテレビ番組となりました。最初の4週間で、全世界で1億4,200万のメンバー世帯がこのタイトルの視聴を選択したというのは、驚くべきことです。また、アメリカを含む94カ国でNo.1番組
にランクインするなど、「イカゲーム」の人気の高さには驚かされます。また、「イカゲーム」は、当社の他の大ヒット作品と同様に、サタデーナイトライブでの寸劇やTikTokでの420億回以上の再生回数を誇るミーム/クリップを生み出すなど、文化的な時代の流れにも影響を与えました。Squid Gameのファンを称える消費財への需要は高く、それらの商品は現在小売店に並んでいます。
– いずれも Netflix 2021Q3Letter to Shareholders (株主の皆様へ)から抜粋、DeepLで和訳
ネットフリックスは、どれだけ人気作品を作れるかのコンテンツが全てですので、正常時に戻り、制作が予定通り進めば、配信回復によって会員数の増加やつなぎ止めになります。日本でもこれから、秋の夜長はイッキ見で寝不足の人がまた増えそうですね😅。
株価、株式時価総額、通期の売上高
- 株価10/20の終値 625.14ドル
- 株式時価総額2,767億ドル(=およそ30兆4370億円)
- 年初来の上昇率( +15.6% =540.73ドル[2020/12/31]→625.14ドル)
- 2020年通期売上高、約250億ドル⇨2兆7500億円
- Netflix, Inc. -ティッカーシンボル →NFLX
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