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ペイパルのペイディ買収!米国フィンテック企業とアマゾンの参戦は、何を意味するのか!?

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米国フィンテック企業とアマゾンの参戦

支払い、決済の分野でのフィンテックも大きな変化が起こっています。『デジタル決済の巨大な機会』(ペイパルのCEOダン・シュルマン)に対応するために遅れは許されないと、この分野での関連企業は考えているようです。

勝算ありとみた、米国企業

BNPLの専業企業はいくつかありますが、米国よりもそれ以外の国での企業が先行しています。スウェーデンのクラーナ(Klarna ユーザ数9,000万人うち米国およそ2,000万人)、オーストラリアのアフターペイ(Afterpay 同1,620万人うち北米1,050万人)が代表的なところ。米国には、アファーム(Affirm 同米国で540万人:シンボル AFRM)があります。

日本でも徐々に浸透してきている「PayPal」では、2020年から「Pay in 4」というサービスをスタート。文字通り、手数料なしで4回払いができます。スウェーデン発の「Klarna」は、BNPLの先駆けともいえる存在。同じく4回払いが可能で、もちろん手数料はかかりません。日本初の後払いサービス「Paidy後払い」の場合は、3回払いが可能です。

これらBNPL専業企業巡り、大手企業が買収や提携の動きを加速化しているのが、直近の動きです。

企業名シンボル提携・買収時価総額
スクエアSQ豪州アフターペイを買収で合意。アフターペイは米国でも事業展開。(21年8月) 1,026億ドル
ペイパルPYPL無利子4分割払いのPay in 4を米国でスタート(2020年11月)。日本のpaidyを買収。(21年9月) 3,212億ドル
アマゾンAMZN米国アファーム(Affirm-AFRM)と提携。(21年8月)1兆7,428億ドル

ペイパルとアマゾン参戦!!

ペイパル、paidyを買収

2021年9月7日、ペイパルは、業界をリードする後払い(Buy Now Pay Later)サービス「ペイディ」を提供している株式会社paidyを3,000億円(約27億米ドル)の現金で買収することを発表しました。ペイパルは、世界第3位のEコマース市場である 日本での越境EC事業に加えて、今回の買収により、国内決済市場で機能やサービスを拡充することで存在感をさらに高めていきます。

「Paidyは日本市場に合わせたあと払いサービスをいち早く開発し、消費者と加盟店双方に規模の大きな決済プラットフォームを提供することで業界をリードし、急速に成長してきました。Paidyのブランド力、機能、優秀な人材とペイパルがオンライン決済の分野でこれまで培ってきた専門知識、リソース、グローバル展開を組み合わせることで、私どもにとって戦略的に重要な市場である日本でのビジネス展開をさらに加速させるために強力な基盤を構築することができます」

ペイパルの日本事業統括責任者ピーター・ケネバン 

全世界で、4億3000万人のアクティブアカウントをすでに持つ、ペイパルの本気度合いが今回の3,000億円の買収でわかりますね。3,000億円、しかもキャッシュとは、凄すぎます。

アマゾン、アファームと提携

  • Affirm Holdings, Inc.(アファーム・ホールディングス) 
  • ティッカーシンボルは、AFRM
  • 2012年設立 ナスダック上場は、2021年1月13日
  • 株価は、128.37ドル
  • 時価総額は249億ドル、およそ2兆7,400億円(株価とも9/27)

8月27日、アマゾン・ドット・コムは、アファーム・ホールディングスの後払いサービス(BNPL=Buy Now Pay Later)をオプションとして選択できることを発表しています。これにより、アマゾンの顧客は、アファームを使用した分割払いプランを通じた簡単な支払いができるようになり、売上が増えることが期待されています。

一方で、これまでのクレジットカード支払いによる、加盟店からの手数料等の収益が減ることを懸念する市場関係者もおり、アマゾンのBNPL導入判断が、今後どうなるか、個人的には大変興味深いところです。

なお、日本国内では、アマゾンはすでに(2019年11月より)、アップルでも2021年7月よりpaidyによる後払いプランがスタートしています。

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