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ネットフリックス、2021年4-6月期決算。ライバルが増える中、定額見放題ストリーミングサービスの先駆けが、見据える先とは?

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定額制見放題のストリーミングサービスのライバルが増える中、ターゲットは従来型TVのシェアを崩すことだと、ネットフリックスは考えています。英語以外のコンテンツ投資も積極的に行い、イッキ見(一気見)作品もますます増えそうですね。

目次

2021年4-6月期(Q2)決算概要

2021/4-6月期(Q2)2020/4-6月期(Q2)前年同期比
売上高7,3426,148+19.4%
営業利益1,8481,358+36%
当期利益1,353720+88%
EPS2.971.59+87%
決算概要(※単位百万ドル EPSはドル)
  • 売上高は73億ドル(市場予想をやや上回る。)
  • 営業利益は18億ドル
  • EPSは、2.97ドル(市場予想3.15ドルに届かず。)

会社側からのコメントは

第2四半期の売上高は前年同期比19%増の73億ドル、営業利益は前年同期比36%増の18億ドルとなりました。当四半期の有料会員数は2億900万人を超え、予想を若干上回りました。COVIDにより、会員数の伸びに若干の偏りが生じていますが(2020年の伸びが高く、今年の伸びが低い)、これは解消されつつあります。当社は引き続き、会員の皆様へのサービス向上に注力し、世界中から最高のストーリーをお届けします。

エンターテインメントの消費形態がリニアからオンデマンドへと移行していく中で、私たちはまだ初期段階にあります。Nielsen社の調査によると、米国のテレビ画面占有率は、ストリーミングがわずか27%であるのに対し、リニアテレビは63%です。この同じ調査に基づき、ニールセンは、米国のテレビ画面のうち、私たちはわずか7%だと推定しています。他の国ではまだ成熟していないことや、モバイル画面を除いた場合(エンゲージメントシェアはさらに低いと考えています)を考えると、私たちには成長の長い道のりがあると確信しています。私たちの目標はサービスを改善しながら、米国及び世界中のスクリーンタイムにおける当社のシェアを拡大し続けることです。

-Netflix 2021Q2 Letter to Shareholders (株主の皆様へ)から抜粋、DeepLで和訳

まだまだ初期段階?のストリーミングサービス

リニアTVとは、視聴者がスケジュールされたTV番組をその放送時間と本来のチャンネルで視聴するときの古典的なシステムを言います。視聴者は通常、定時番組、またはケーブルTVや衛星放送のサブスクリプションの料金を支払うことによって、コンテンツを視聴します。

米国のTV画面シェア(2021年6月)

ストリーミング等は、まだまだ伸びる?

第2四半期の有料会員純増数は、150万人超える

アジア太平洋と中南米地域が伸びる

純増数は、3分の2がアジア太平洋(102万人)、中南米地域も76万人に達しましたが、北米は43万人の純減、欧州・中東・アフリカは19万人の純増となった模様。ディズニーやアマゾンなどのビッグネームがこの分野に力を入れてきていることを考えるとコンテンツへの莫大な投資(ネットフリックスは2021年上半期だけでも、80億ドル=8800億円をコンテンツに投資)を止めるわけには行きません。

定着率は、コロナ禍前よりも上昇

会員世帯あたりエンゲージメント(会員とのつながり)は、コロナ特需の前年同期比(2020/4-6月期)よりは低下したもののコロナ禍前の2019/4-6比では、値上げがあったにもかかわらず、定着率は上昇していますので、イッキ見ファンの気持ちを着実に捉えていると言えますね。

株価、株式時価総額、通期の売上高

  • 株価9/1の終値 582.07ドル
  • 株式時価総額2576億ドル(=28兆3360億円)
  • 年初来の上昇値率( +7.65% =540.73ドル[2020/12/31]→582.07ドル)
  • 2020年通期売上高、約250億ドル⇨2兆7500億円
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