米国の株式市場の大きさやその規模について、見ていきます。アメリカの人口は、3億人を超えていますので、日本の3倍くらいあります。単純に3倍くらいかなと思って調べてみると、何と・・・スケールの大きさでも、さすがです。
世界経済をリードする、2つ市場
米国の株式市場では日々、上場企業の株がニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange=NYSE)とナスダック(National Association of Securities Automated Quotations=NASDAQ)の大きな2つの市場を通じて売買されます。
上場している株式の時価総額(円ベース)では、ニューヨーク証券取引所がおおよそ2,700兆円、ナスダックが2,070兆円。世界ダントツの1位、2位の市場です。ちなみに、日本全体の市場(東京証券取引所、ジャスダック、マザーズ)は、およそ716兆円ですので、日本の6.6倍が米国株式市場全体の規模ということになります。
ニューヨーク証券取引所
ニューヨーク証券取引所に上場している企業数は2,873社。上場するための審査が、世界で最も厳しく、上場企業を見ても、ほとんどが大型の優良企業といえます。アメリカン・エキスプレス、フォード、GE、モルガン・スタンレーが代表的なところです。
ナスダック
一方、ナスダックは新興企業向け市場であり、3,055社の企業数を誇ります。中小型のハイテク・IT企業などが上場するマーケットとして発足していますが、現在は、マイクロソフト、アップル、アルファベットのグーグルのような、巨大グローバル企業が名を連なるようになるまでに成長しています。
*時価総額、企業数など、野村資本市場研究所の参考統計(2021年2月末)より引用。
個人投資家に優しい?米国株式市場
1株から買えます
日本で国内株に投資する場合、最低単位は、100株とか1000株からとまちまちで、金額も割高になってしまいますが、アメリカでは、1株から投資可能です。初心者はもちろんのこと、コツコツと時間をかけ、長期投資を実践できる環境が用意されています。
ティッカーシンボルがカッコいい!
日本の銘柄(証券)コードにあたるのが、”ティッカーシンボル”と呼ばれる、1〜4、5文字のアルファベットの組み合わせ。たとえば、建設機械で世界トップのキャタピラーは、”CAT”、コカ・コーラは、”KO”など。慣れてくると、わかりやすいですし、カッコいい!
例、トヨタ自動車とアップルで比較
- トヨタ自動車
- 銘柄コード7203
- 株数 100株/株価9,861円(6/11終値)→
- 9,861×100株=986,100円
- アップル
- ティッカーシンボル AAPL
- 株数 1株/株価127.35ドル(6/11終値)→
- 127.35×1株×109円(1ドル)=13,881円
日本で一番の株式時価総額を誇る、トヨタ自動車株は、100万円近くのお金が必要になりますが、世界一の時価総額のアップル株は、日本円に換えても、1万円台で、買えます。(手数料等は考慮していません。)
*109円は、1ドルの直近のおおよその為替レートです。最終的にドルを円に換える場合が多いと思いますので、投資した時期と売却した時の為替のリスクは、常にあります。
売却時期が、109円よりドル安(円高)になっていれば、為替差損が発生し、109円よりも、ドル高(円安)になっていれば、為替差益がそれぞれ、日本円にした時に反映されます。それでも、米国株の成長を考えると、魅力的だということをこのブログでお伝えしていきます。
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