『NETFLIXの最強人事戦略』-自由と責任の文化を築く

 

『NETFLIXの最強人事戦略』-自由と責任の文化を築く

                   パティ・マッコード著 櫻井祐子役 光文社
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ネットフリックスの人事戦略              

動画配信サービスの会社が、何故、FAANGの一角に、名を連ね、最先端のIT技術を活かす企業として注目されていることが知りたくて読みはじめました。企業の成長を支えるのが「人」ならば、その企業の人事制度、人事戦略を知るのも、投資をする上で、大切なことかもしれません。まして、常に、優秀な人材の取り合いになる、”FAANG”ですからなおさらです。

訳者あとがきより〜

2009年、ネットフリックスは同社の人事方針を説明した「カルチャーデック」と呼ばれる社内のスライド資料を一般公開する。CEOリード・ヘイスティングスによれば、このスライドは、駆け出しの起業家に向けた、ネットフリックスからの

「若き詩人への手紙」のようなもので、彼らが創業当初から学んだきたことを参考になればと公開したものだという。画像も動画も含まない、文字だけの127枚にもおよぶスライドだが、フェイスブックのCOOのシェリル・サンドバーグ「シリコンバレーで書かれたなかで最も重要な文章」と称賛したこともあって、ネットで爆発的に拡散し、シリコンバレーの文化に多大な影響を与えている。

無制限休暇、トップレベルの報酬、人事考課の廃止、高業績の追求、ほどほどの業績の人には解雇手当をはずんでやめてもらうといった点がセンセーショナルに報じられることも多いカルチャーデックだが、基本方針はごくまっとうで、従業員は一人前の大人として、最大限の自由を享受するとともに、それに伴う責任を果たすことの大切さが一貫として語られている。

われわれはこのようなビジョンと価値観を持つ企業である、そうした環境を歓迎し、「われこそは」と思う人材よ来たれという、ネットフリックスからの挑戦的なマニフェストなのだ。・・・・

・・・このカルチャーデックを書き上げた人物が、創業時から14年間同社のCTO(最高人事責任者)を務めた本書の著者、パティ・マッコード氏だ。2012年にネットフリックスをやめ、人事コンサルタントに転身してから、彼女のもとにはカルチャーデックに関する質問が殺到し続けているという。・・・それに答えるために書かれたのが、本書である。

 

この革新的な文化が生まれるきっかけは偶然だった。ドットコムバブルの崩壊のあおりをくらい経営危機に陥ったとき、とくに有能な人材だけを残して3分の1もの従業員をやむなく解雇せざる得なくなったが、かえって効率性が高まり優れた仕事ができたという。この強烈な体験をベースに、真に優秀な人材がその力をいかんなく発揮できる環境をつくろうと、一から人事施策や方針を見直し、実験と検証を繰り返した結果が、ネットフリックスの文化なのである。〜

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