今週のスケジュールと見通し【11/25-29】
重要スケジュール
11月
25日(月)・・ズーム・ビデオ・コミュニュケーションズ(ZM)
8-10月/Q3,2025決算
26日(火)・・FOMC議事録(11/6-7日分)
・・9月S&PコアロジックCS住宅価格指数
・・11月消費者信頼感指数
27日(水)・・10月PCEコアデフレーター
28日(木)・・感謝祭(サンクスギビングデー)の祝日
見通し
ウォルマート<WMT>やエヌビディア<NVDA>などの大物企業の発表で、米国企業は、最新の四半期決算シーズンを終えようとしています(セールスフォース<CRM>やブロードコム<AVGO>、コストコ<COST>は次週以降)。11月に米国株式市場で、主要株価3指数が過去最高値を更新したことは、マーケットは企業決算が無事通過し、概ね良好と捉えているとみて良いでしょう。
企業決算に加え10月からの大統領選挙の終盤でトランプ有利とみた投資家によるトランプラリー、トランプトレードが上昇をサポートをしていたことも忘れてはならないと思います。
今週の感謝祭から年末にかけての、クリスマス商戦はGDPの7割近くを個人消費が占める米国にとって、小売セクターを中心に、米株式市場においても、一般的にポジティブな傾向を示すことが多いと言われています。ただ、今回はトランプラリーの勢いが強かっただけにその反動も出てくるかもしれません。
トランプ新政権のスタッフの顔ぶれや、減税をはじめとする政策への期待、あるいはネガティブ評価によって、参加者が少なくなるこの時期に波乱となる(大きく下落する)可能性も個人的には考えておきたいと思います。
ちなみに、米国の小売業界における年末の一連のイベントは、以下のように整理できます。
クリスマス商戦
- 連続性:イベントは連続して行われ、年末商戦全体を形成する
- 多様な販売チャネル:実店舗とオンラインの両方で大規模なセールが展開される
- 消費者行動の変化:
- ブラックフライデーでは実店舗での買い物が多い
- サイバーマンデーではオンラインショッピングが中心となる
ブラックフライデー
- 開催日:感謝祭(11月第4木曜日)の翌日の金曜日
- 特徴:
- 年末商戦の開始を告げる大規模なセールイベント
- 実店舗での売上が特に増加する傾向がある
- 多くの小売店が早朝から営業を開始し、大幅な割引を提供する
サイバーマンデー
- 開催日:感謝祭の翌週の月曜日
- 特徴:
- オンラインショッピングに特化したセールイベント
- 2005年に全米小売業協会が開始
- ネットショッピングの売上が大幅に増加する
- 小口商品や日用品の販売が多い傾向にある
- 一部のモールでは電化製品や家電のセールも行われる
22日金曜日のマーケット
先週のおさらい
- 過熱感から、米国株式市場は利益確定、持高調整の動き。最高値更新後は、一進一退。
- 経済指標等から米国経済の底堅さ確認、インフレ圧力への懸念、12月利下げ観測、後退?
- ウクライナが米供与の長距離ミサイルでロシア軍施設を攻撃。報復への不安等でリスク回避の動きも
ダイジェスト
*日付をクリックすると、その日マーケットの概要がわかります。
月曜日
<18日米国マーケット>
エヌビディア<NVDA▼1.29%,140.15ドル>
テスラ<TSLA+5.62%,338.74ドル>
・NYダウ▼0.13%
・S&P500+0.39%
・ナスダック+0.60%
・長期金利(10年国債利回り)4.42%
*株価、指数等は終値。(+↑)(▼↓)は前日比です。
●NYダウに短期的な過熱感、利益確定売りも
●FRBの利下げペースが市場予想よりも緩やかになる
との見方が重荷に。
●経済指標から米景気の底堅さが確認され、インフレ圧力の根強さが指摘。
●12月のFOMCで利下げ見送り?の可能性が浮上し、市場に不透明感。
●テスラ<上記>。次期政権の規制緩和期待。他のハイテク株にも追い風。
●エヌビディア<上記>20日決算発表前に、AI向け半導体の出荷遅れ懸念?
●アルファベット<GOOGL+1.63%,175.30ドル>しっかり。
●アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ<AMD+2.99%,138.93ドル>が上昇し、ナスダック上昇をサポート。
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