『インフレか、景気かそれが問題だ』という問いに対し、どうやらお上(FRB)は、景気よりも、急激に進んでしまったインフレを抑えることを優先しているようです。サービスや製品を提供、供給するマイクロソフトも難しい企業経営を求められています。
目次
ざっくり見ると・・
市場予想に未達
- 売上高、EPSとも、前年同期比プラスだが市場予想には届かず
- 3部門とも売上高、営業利益がそれぞれ市場予想未達
2022/4-6(Q4) | 2021/4-6(Q4) | 前年同期比 | |
売上高 | 51,865 | 46,152 | +12% |
営業利益 | 20,534 | 19,095 | +7.5% |
当期利益 | 16,740 | 16,458 | +1.7% |
EPS | 2.23 | 2.17 | +2.8% |
部門別売上高
AzureとLinkedInが稼ぎ頭
- IC(インテリジェント・クラウド)部門ー中心のクラウドサービス「Azure」が引き続き好調もQ3比減速
- PBP(プロダクティビティ&ビジネス・プロセス)部門ー「LinkedIn」(ビジネス用SNS)堅調も企業の広告費削減の影響を受ける。
- MPC(モア・パーソナル・コンピューティング)ー Windows OEMの売上は2%減少
※円グラフにカーソルをあてると、それぞれの部門の金額がわかります。(単位百万ドル)
株価回復には、時間が・・
※チャートにカーソウルをあわせると株価がわかります。いずれも、終値。
トップのコメントは?
デジタル技術で企業をサポート
「我々は、あらゆる業界のあらゆるお客様がデジタル技術を利用して今日の課題を克服し、より強くなることを支援する真の機会を見いだしています。マイクロソフトほど、企業がデジタル技術を活用し、より少ない労力でより多くのことを実現できるよう支援できる企業は他にないでしょう。」
– 会長兼CEOであるSatya Nadella
「商業ベースの予約は25%増加し、マイクロソフト・クラウドの収益は250億ドル、前年同期比28%増となりました。新しい会計年度を迎えるにあたり、当社は引き続き、将来の成長を促進するための主要戦略分野への継続的な投資と、経営規律のバランスを取ることに全力を尽くします」
– エグゼクティブバイスプレジデント兼最高財務責任者のAmy Hood
※いずれも、マイクロソフトのIR(Investor Relations)より抜粋、DeepLで和訳。
2022年度業績
マイクロソフトは、1年を通しての決算が6月です。
2022/6(通期) | 2021/6(通期) | 前年比 | |
売上高 | 198,270 | 168,088 | +18% |
営業利益 | 83,383 | 69,916 | +19% |
当期利益 | 72,738 | 61,271 | +19% |
EPS | 9.65 | 8.05 | +20% |
- 売上高は、1,983億ドルで、日本円でおよそ26兆7,700億円
- 純利益は、727億ドルで、9兆8,145億円
- 株式時価総額は、1兆9,420億ドル(8月末)、日本円で約268兆円です。
マイクロソフト、2022年1-3月四半期決算のポイント。音声認識企業の買収が今後の鍵かも!?
大きく上下するボラティリティの激しいマーケットが続きそうですが、このような時は、 『森を見ずして、木を見る』のがよろしいかと・・・。マイクロソフトの決算ポイン…
コメント