注目のFOMC(6/13-14)は事前の予想通り、政策金利(FFレート)の据え置きが決定。市場での次の関心は、7月の利上げの有無、年内の利上げがあと0.25%か、それとも0.5%かに移っています。
株式市場は、強さを確認
主要指標の動き
指標 | 6月16日 | 6月9日 | 騰落率 |
NYダウ | 34,299.12 | 33,876.78 | +1.25% |
S&P500 | 4,409.59 | 4,298.86 | +2.58% |
ナスダック | 13,689.57 | 13,259.14 | +3.25% |
ドル/円 | 141.81 | 139.37 | |
米国10年国債利回り(%) | 3.77 | 3.72 |
FOMCを無事?終える
FRB(米連邦準備理事会)は、FOMC(公開市場委員会13-14日)では、11会合ぶりの政策金利の据え置きを決めました。23年の政策金利見通し(ドットチャート)が5.50-5.75%と現水準(5.00-5.25%)より、高いこともあり、米国株式市場は直後の14日には下げる局面はありましたが1週間としては、市場の強さを改めて知ることになりました。
パウエル議長のFOMC後の記者会見では
- 「ほぼ全ての参加者が年末までに、幾らかの利上げをするのが適切になるだろうと考えている」
- 「7月会合での利上げについては、まだ決まっていない」
と解釈する側や経済、景気等の動きしだいと、こちらもいつも通りのスタンス。
一方、15日に発表された5月の小売上高前月比+0.3%増とマイナスだった市場予想(▼0.2%)を上回り、景気の底堅さが確認され、株価は上昇しています。FOMC後の主要3指数では、15日に続き、16日には、
NYダウが年初来の高値(34,588.68ドル)、S&P500(4,448.47)とハイテク株が多いナスダック総合指数(13,864.06)も1年2か月ぶりの高値をつけるまでに。個別ではマイクロソフト(MSFT)とアップル(AAPL)が上場来の高値を更新しています。
※チャートにカーソウルをあわせると株価がわかります。6/16その日高値、他はいずれも月末終値。
結局、FRB高官のタカ派的(金利引き上げに積極的)発言や大きく上昇した分の利益確定の売り、また3連休を控えていることもあり、主要株価3指数は15日に比べて16日の週末の金曜日は、下落して終えています。
7月以降のFOMC日程
年内のFOMCは後4回。スケジュールは以下のとおりです。
2023年 | 日付(すべて火曜と水曜日です) |
7月 | 25日〜26日 |
9月 | 19日〜20日 |
10月,11月 | 31日〜11月1日 |
12月 | 12日〜13日 |
『経済投資クイズ』は、ついに、100問となりました!
#96~100
96.今回の日本株式市場上昇に欠かせない存在となった海外投資家。彼らが、日本株に熱い視線を送っている理由でもある東京証券取引所が国内上場企業に対し、成長性が投資家から十分評価されていないと判断する上で、特に目安としている株価指標は?
a.ROE b.PER. c.PBR
答えc./PBR
株価純資産倍率は、株価1株あたり純資産の何倍に当たるかを示すもの。PBRが1倍を割れているなど、十分な水準に達してない企業は株主から集めた資金を有効活用できず、成長性を評価されていないと判断されます。東証は、PBRが低い企業に対し、改善策等の開示拡充を求める方針です。
97.海外投資家が日本株に注目するもう一つの理由が、日銀による金融緩和の継続。2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、大規模な金融緩和を行なった前総裁を引き継ぎ、4月に新総裁となったのは誰?
a.植田総裁 b.黒田総裁 c.白川総裁
答えa./植田総裁
黒田前総裁から、引き継ぎ経済学者でもある植田新総裁のデビューとなった、4月末の日銀の金融政策決定会合。「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」というこれまでの金融緩和を続けることを決定しました。海外投資家が、日本株に熱い視線を送る二つ目のポイント。日本株の上昇の大きな2つのポイント1.東証による国内企業への低PBRの改善要請2.YCC-金融緩和継続
98.世界経済の動きを先導する、米国株式市場、そしてNYダウ。構成されている30の企業の株にすべて投資するとしたら、日本円で、いくらぐらいかかるでしょうか?
a.70万円 b.700万円 c.7,000万円
答えa.70万円
30銘柄の合計が、5月末株価で、約5,000ドル、日本円で、およそ70万円くらいです。米国株は1株から購入できます。アップル(AAPL)株で26,000円、コカ・コーラ(KO)は、8,500円ほどで投資できます。(株価×為替→1ドル、140円で計算しました。手数料は含んでいません。)
99.昨日のFOMC(公開市場委員会)では、大方の予想通り、利上げの停止が決定しました。現在の政策金利 (FFレート)の誘導目標 レンジとして、正しいものは?
a.5.50~5.75% b.5.00~5.25% c.5.50~5.75%
答えb./5.00~5.25%
「利上げの停止、据え置きは決めたが、次回以降のことは、何も決めていない。経済情勢を見ながら、会合ごとに決定する。」というFRB(米連邦準備理事会)の従来通りのスタンス。市場の話題はすでに、7月(25-26日)に再度利上げをするかどうかに移っています。
100.😄FOMCを終了し、落ち着きを見せる?米国株式市場、主要株価3指数ですが、今年に入ってから一番上昇をしたのは?
a.NYダウ b.S&P500 c.ナスダック総合指数
答えc./ナスダック総合
昨日6/15までの上昇率は、ナスダックが31.7%、S&P500が15.3%、NYダウが3.8%でした。GAFAMやテスラ、そしてエヌビディアなど今後も高成長が期待されるハイテク企業がなんだかんだ言って、堅調でした。
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