再スタート、準備中。ボタン

世界経済をリードする、たった30の企業、NYダウとは!?アメ株投資、はじめのいっぽ!②

※アフリエイト広告を利用しています

目次

株価指数とは

概況には、毎日登場する指数

米国市場は高安まちまちとなりました。ダウ平均は大手金融株の下落が重石となり3日ぶりに反落となりましたが、S&P500株価指数ナスダック総合株価指数はハイテク株の一角が買われたことで3日続伸となり史上最高値を更新しています。・・・・・一方でS&P500株価指数が7ポイント高の4,255ポイントとなり3日連続で史上最高値(4,247ポイント)を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も104ポイント高の14,174ポイントとなり4月26日に付けた史上最高値(14,138ポイント)を上回っています。

-2021.6.15の米国株式市場の概況から

このように、日々マーケットと繰り返される、出来事を説明をするのに使われるのがマーケット全体の動きを表す、株価指数と言われるものです。投資家の目安、つまりベンチマークと呼ばれるものです。

個人投資家なら、「NYダウ(全体の動き)は安かったのに、私の保有するamzonは、少し上がっているな」

個人や金融機関の法人等から、多くのお金を預かり、ファンドとして運用するプロの機関投資家であれば、「年初来の自分のう運用するファンドの運用成果(パフォーマンス)は、S &P500に▼3%、負けている」などのような言い方をします。

3つの代表的な株価指数

  • ニューヨークダウ
  • S&P500
  • ナスダック                              
    の3つの米国株式市場の代表的な指数です。

日本人に一番馴染みのある指数は、なんといってもの、ニューヨークダウです。ニュースでも、毎朝「昨日のニューヨークダウは・・・」と聞くことがあるでしょう。

S &P500は、その豊富な企業のラインナップ数で、常に資産運用の比較対象として、用いられる指数です。そして、前回、解説したナスダック市場に上場するすべて企業を総合的にとらえた指数が、ナスダック総合指数です。近年産業を主導するITを中心に、注目される新興企業が多いナスダック市場の動向をあらわす指数です。

ニューヨークダウを構成する企業名の数は、たったの30。S &P500は、文字どおり、500の企業。ナスダック市場に上場するのは、3,000以上にものぼる企業ですので、ナスダック総合指数は、かなりの多くの企業を捉えた指数ということになります。ちなみに、日本を代表する指数「日経平均株価」は、225の企業で構成されている株価指数です。

ニューヨークダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)

NYダウとは米国のS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出を行っている指数であり、正式名称は「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(Dow Jones Industrial Average)」といいます。アメリカの色々な業種の代表的な企業(銘柄)を選出し、平均株価をリアルタイムで公表する株価指数です。

125年の歴史がある

ダウ・ジョーンズ社による株価指数は、1884年(考案者は、チャールズ・ダウ)以降Dow Jones Average(ダウ平均)の名称で公表されていましたが、鉄道株と工業株12銘柄という当時の産業中心の構成でした。その後の経済発展を受け、従来のダウ平均と分離する形で、1896年5月に農業、鉱工業など12銘柄のダウ工業平均(Dow Jones Industrial Average)の算出がスタート。1928年に現在と同数の30銘柄となりました。

銘柄(企業)の入れ替えを行う

30の企業は、いつも同じメンバーでありません。産業構造の変化を捉え、その時代を代表する企業が採用される一方で時代の流れとともに、除外の対象となった企業もあります。ダウの入れ替えは、時代の趨勢(すうせい)をシンボリックに語るものとして位置づけられています。

1990年以降除外となった、USスチール(製鉄)、ゼネラルモーターズ(GM自動車)、グッドイヤー(タイヤ)は、1980年代までの製造業等の第二次産業の全盛期を象徴する企業。そして入れ替わりに採用されたのは、ウォルマート、ナイキ、ビザなどの重要性を増したサービス産業やマイクロソフト、インテル等の情報技術の発展を支える、ハイテク企業でした。

直近では、昨年2020年に、石油のエクソン(2006年には株式時価総額世界一)が除外となりましたが、新たにNYダウに採用されたのは、顧客情報管理のセールスフォース(1999年創業)。『石油の時代からクラウド(データ)の時代へ』とメディアに取り上げられていたのは記憶に新しいところです。

現在のNYダウ、30社

構成銘柄ティッカーシンボル業種採用年月
1 インテルINTC半導体1999年11月
2 コカ・コーラKO食品・飲料1987年3月
3 ダウDOW化学2019年4月
4 IBMIBMコンピュータ1979年6月
5 マクドナルドMCD外食1985年10月
6 ナイキNKEアパレル2013年9月
7 アップルAAPLコンピューター2015年3月
8 3MMMM化学1976年8月
9キャタピラー CAT重機1991年5月
10メルクMRK医薬品・バイオ1979年6月
11プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)PG家庭用品1932年5月
12ビザVその他金融2013年9月
13ボーイングBA航空機1987年3月
14シェブロンCVXエネルギー2008年2月
15マイクロソフトMSFTソフトウェア1999年11月
16ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)JNJ医薬品1997年3月
17シスコシステムズCSCO情報・通信業2009年6月
18ハネウェルインターナショナルHON機械・精密機器2020年8月
19ゴールドマン・サックス・グループGS金融2013年9月
20セールスフォース・ドットコムCRMソフトウェア2020年8月
21アムジェンAMGN医薬品2020年8月
22ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニーDIS娯楽・メディア1991年5月
23アメリカン・エキスプレスAXP金融1982年8月
24ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスWBA小売業2018年6月
25ウォルマートWMT小売業1997年3月
26JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーJPM金融1991年5月
27ホーム・デポHD小売業1999年11月
28トラベラーズTRV保険2009年6月
29ユナイテッドヘルス・グループUNHヘルスケア2012年9月
30ベライゾン・コミュニケーションズVZ通信2004年4月
2020年9月末現在

超巨大なグローバル企業

ナイキ、コカ・コーラ、マクドナルド、アップル、マイクロソフト等の名前は日本でも毎日のように聞く、馴染みの米国企業ですが、その『ブランド力』で世界経済の成長をつかみ、世界で稼ぐ企業が、NYダウには数多く採用されています。

たった30の企業ですが、株式時価総額では、日本全体(約3700の上場企業)の株式時価総額を上回ります。個別で見てもアップル2兆ドル(218兆円)、マイクロソフトの1.8兆ドル(196兆円){*いずれも、2021年5月末}と日本のトップ企業の6倍以上にもなります。

成長への期待は、長期的にも続く

これまでの、米国株式市場の長期的なチャートを見ると、その上昇の背景には、企業業績の裏づけがあります。一時的な落ち込みがあっても、業績の伸びとともに回復して、株価を押し上げてきました。NYダウという株価指数で見てもそれは同じです。コロナのような危機からの見事な回復は、今後も繰り返し期待されます。

新興国等の人口増加、中間所得層の拡大→世界経済の成長→グローバル米国企業のチャンス→米国企業の業績伸長→

NYダウ採用企業の株価上昇期待、という長期的なシナリオが、色褪せることはありません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次