今週のスケジュールとマーケット見通し【2/17-21】
今週の主要スケジュール
2月
17日(月)・・プレジデント・デーの祝日のため市場はお休み
19(水)・・FOMC(1/28-29日開催分)議事録
20(木)・・1月景気先行指標総合指数
G20外相会合
ウォルマート(WMT),ニューモント(NEM),
21(金)・・1月中古住宅販売件数
*企業名は、四半期決算発表日です。
マーケット見通し
11日パウエルFRB議長は『金融政策の調整を急ぐ必要はない』と議会で証言。市場は追加利下げに慎重な姿勢を再確認する形となりました。12日に発表されたインフレ指標でも
1月CPI(消費者物価指数)
–前月比0.5%(市場予想0.3%)
-前年同月比3.0%(市場予想2.9%)
中長期的な物価の動向を判断する、前年同月比と違い、足元のリアルな物価な動きを示す、前月比が市場予想を上回ったことで、利下げ期待が後退、米金利の先高感が意識される場面もありました。ただ、多くの米国企業が1月は年初
、四半期の初めで商品・サービスの価格を値上げするタイミングであるため、特に前月比では大きくなる傾向があります。そして今年の場合は、カリフォルニア州での大規模な山火事で、車や住むところをなくした人々からの強い需要
で、一時的な避難先のホテル代や中古車価格などを押し上げ、また鳥インフルエンザの流行により、鶏卵が値上がりしたことなども、1月CPIの瞬間的な上昇に影響していたと考えられます。一方、
米国政府による関税政策では、トランプ大統領が相互関税導入覚書に署名も即時発動は見送り、米政府は国別調査のうえ対応を決定するなど、柔軟な面も見せています。しかし、
トランプ2.0(鉄鋼・アルミに25%関税等)による政策が実際に行われた場合の、インフレリスクは常に意識することになりますので、あいかわらずの「インフレ」「利下げのタイミング」を探るマーケットが続くものと思われます。
ナスダック(総合指数)1月24日以来の2万ポイント台を回復。エヌビディアがディープシーク(DeepSeek)ショックで、株価が
- 142.62ドル(1/24,金)→118.42ドル(1/27,月)と▼20.4%下落しましたが
- 2月14日には、138.85ドル、+17.2%と回復基調にあります。(いずれも終値)
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エヌビディアの最新決算(11-1月期)発表は、2月26日に予定されていますが、それまでは、ハイテク、半導体関連株はナーバスな動きになると思います。26日の決算では低コストAIに対して、エヌビディアが決算のガイダンスなどでどの
ように捉えているかに注目が集まります。ビッグテックをはじめとする米国企業による、AIへの巨額な投資の試金石になるかもしれません。
(今週は、ジェファーソン副議長をはじめ、FRB要人の講演が複数予定されていますの、利下げに消極的な発言にはこちらも注意?が必要)
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先週のマーケットレビュー
14日週末のマーケット
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先週のおさらい
- トランプ大統領の関税発表によりマーケットに不透明感
- パウエル議長の「利下げは急ぐ必要ない」との議会証言にも、マーケットは神経質な動き
- 1月CPIで、短期的インフレ警戒感
- 週末はエヌビディアの株価上昇やメタの堅調な動きに安心感も
ダイジェスト
*日付をクリックすると、その日マーケットの概要がわかります。
月曜日
<10日米国マーケット>
エヌビディア<NVDA+2.87%,133.57ドル>
テスラ<TSLA▼3.01%,350.73ドル>
・NYダウ+0.38%
・S&P500+0.67%
・ナスダック+0.98%
・長期金利(10年国債利回り)4.49%
*株価、指数等は終値。(+↑上昇)(▼↓下落)は前日比です。
●トランプ大統領の関税発表(鉄鋼・アルミに25%関税)
市場の不安要素、トランプ大統領の関税政策の不透明感が重荷。ただし、リスク回避の動きは限定的。
●一部主力株・半導体株関連 に買い
●11日,12日(現地)パウエル議長の(上・下院)議会証言
物価・金融政策への見解に関心、様子見姿勢も・・・
●マクドナルド<MCD+4.80%,308.42ドル>
四半期決算で既存店売上高が市場予想を超える
●TSMCの1月売上高
前年比35.9%増 → 半導体需要の強さを再確認、半導体関連株買いに安心感
●マクドナルド(上記)、
●ブロードコム<AVGO+4.52%,235.04ドル>、
●アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD+2.71%,110.48ドル>等にも買い
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