ご存知の通り、フェイスブック(ティッカーシンボル=FB)の売上のほとんどが広告収入ですが、4-6月期の売上高は、すべての地域(US&Canada,Europe,Asia-Pacific,Rest of World)で好調でした。小売、一般消費財、Eコマースの分野で強さを発揮し、コロナ禍で打撃が大きかった旅行関連等で回復も見られたようです。
2021年4-6月期(Q2)決算概要
2021/4-6 | 2020/4-6 | 前年同期比 | |
売上高 | 29,077 | 18,687 | +55.6% |
営業利益 | 12,367 | 5,963 | 2.1倍 |
当期利益 | 10,394 | 5,178 | 2.0倍 |
EPS | 3.61 | 1.80 | 2.0倍 |
- 売上高は、290億ドル(市場予想は279億ドル)
- 当期利益、104億ドル(およそ、1兆1440億円)
- EPSは、3.61ドル(市場予想は3.02ドル)
トップのコメントは・・・
ビジネスの成長と人々のつながりの維持を引き続き支援することで、好調な四半期となりました。クリエイターやコミュニティ、コマース、次のコンピューティングプラットフォームの構築などの主要な取り組みがまとまり、メタバースのビジョンを実現し始めていることに興奮しています
-Facebookの創業者兼CEO、マーク・ザッカーバーグ
アクティブユーザ、ピープルの動きは
27億人!!
- Facebookのデイリーアクティブユーザー(DAU) – DAUは、2021年6月の平均で19億1,000万人
- Facebookの月間アクティブユーザー数(MAU) – MAUは2021年6月30日時点で29億人
- ファミリーのデイリーアクティブピープル(*DAP) – DAPは2021年6月の平均で27億6,000万人
- ファミリー・マンスリー・アクティブ・ピープル(MAP) – MAPは2021年6月30日時点で35億1,000万人
*DAP-(Family Daily Active People)→「Facebook」「Instagram」「Messenger」「WhatsApp」に登録してログインしているユーザーで、特定の日にモバイルアプリを介してまたはWebやモバイルブラウザを使用して、これらのファミリー製品を少なくとも1つにアクセスした人とフェイスブックは、定義しています。
旺盛な広告需要
広告単価は前年同期比48%上昇し、広告配信数も増加。特にアジア地域で配信が伸びたとしています。
下半期の売上高は大幅減速か?
フェイスブックによると、2021年の下半期(7-9月Q3,10-12月Q4)は売上高の伸びは大幅に減速すると見ています。その理由として昨年来の強い成長が一巡することや規制強化の流れそして、アップルのiOSアップデート等による逆風をあげています。
アップルの4月26日にリリースした『iOS14.5』には、オンライン広告主たちを不安にさせる新機能が追加されていました。それはウェブサイトやサービスにおける行動に対し、アプリからの追跡(トラッキング)が初めて拒否できるようになったため。このアップルのトラッキング対策がフェイスブックの収益減につながる可能性が指摘されています。
株価、時価総額、通期の売上高
いつのまにか、8,000億ドルを超える巨大企業へ
- 株価は、355.12ドル(8/19)
- 株式時価総額は、8,465億ドル(8/19)
- 年初来の株価上昇率は、+30.4%⇨273.16ドル(2020/12/31)→356.3ドル(2021/7/30)*同期間のS&P500は、+17.8%
- 2020年12月通期で、860億ドル。およそ9兆4600億円
コメント