まとめ
- 売上は市場予想を上回るも、EPS(一株あたり利益)は下回る
- *メタバース構築のためにより多くの予算、人材を投入することをアピール
- 昨年までの強い成長が一巡する→規制環境やプラットフォームの変化(*iOS仕様の変更)等の逆風が懸念材料
- 四半期決算発表後の株価は大幅に下落
2021年10-12月(Q4)決算
2021/10-12 | 2020/10-12 | 前年同期比 | |
売上高 | 33,671 | 28,072 | +20% |
営業利益 | 12,585 | 12,775 | -1.5% |
当期利益 | 10,285 | 11,219 | -8.3% |
EPS | 3.67 | 3.88 | -5.4% |
- 売上高は、337億ドル(市場予想を上回る)
- 当期利益、103億ドル
- EPSは、3.67ドル(市場予想を下回る)
広告(Advertising )収入がほぼ。今後はグラフの赤いところがどのくらい伸びるかに注目。
*Reality Labs⇨AR(拡張現実)/VR(仮想現実)に関する消費者向けハードウェア、ソフトウェア、コンテンツが含まれます。
トップのコメント
皆さん、本日はお集まりいただきありがとうございます。当四半期は、当社の製品とビジネスにとって堅調な四半期でした。また、当社にとっても重要な四半期となりました。10月、私たちは “Meta “を新しい社名とすることを発表し、メタバースのビジョンを明らかにしました。コネクトで計画を発表した際、私は「これは私たちだけでやるものではありません。メタバースは、クリエイターやデベロッパーによって構築され、相互運用性があり、経済のさまざまな部分に影響を与えるものになるでしょう。この数カ月の間に、多くの企業がメタバースに関する独自の計画を発表し、自社の体験や製品がどのように登場するかを紹介しているのを見て、とても刺激を受けました。私は、多くの企業と協力して、共にメタバースを実現することを楽しみにしています。
昨年は、私たちがどこに向かっているのかを示すための杭を打った年でしたが、今年はそれを実行する年になるでしょう。今日は、2022年に向けた7つの主要な投資優先事項についてお話します。それは、リール、コミュニティメッセージング、コマース、広告、プライバシー、AI、そしてもちろんメタバースです。これらの分野は、私たちがより多くの人材と予算を投入する分野です。
-マーク・ザッカーバーグCEO
アップルが昨年4月26日にリリースした『iOS14.5』以降から(オンライン広告主たちを不安にさせる)新機能が追加。それはウェブサイトやサービスにおける行動に対し、アプリからの追跡(トラッキング)が初めて拒否できるようするものでした。このアップルのトラッキング対策がフェイスブックの収益減につながる可能性が指摘されていました。
アクティブユーザ、ピープルの動きは
35億人!!
- Facebookのデイリーアクティブユーザー(DAU) – 19億3,000万人(+5%)
- Facebookの月間アクティブユーザー数(MAU) – 29億1,200万人
- ファミリーのデイリーアクティブパーソン(*DAP) – DAPは28億2,000万人(+8%)
- ファミリー・マンスリー・アクティブ・パーソン(MAP) – MAP35億9,000万人
※()内は、前年同期比
*DAP-(Family Daily Active Person)→「Facebook」「Instagram」「Messenger」「WhatsApp」に登録してログインしているユーザーで、特定の日にモバイルアプリを介してまたはWebやモバイルブラウザを使用して、これらのファミリー製品を少なくとも1つにアクセスした人とフェイスブックは、定義しています。
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過去の参考記事です⇩
フェイスブックからメタへ
ザッカーバーグが見る次の章は・・
私たちは、インターネットの次の章の始まりにいます。そしてそれは、私たちの会社にとっても次の章なのです。ここ数十年の間に、テクノロジーは人々に、より自然につながり、表現する力を与えました。私がFacebookを始めた頃は、ウェブサイトにテキストを入力することがほとんどでした。
しかし、カメラ付きの携帯電話が登場すると、インターネットはより視覚的でモバイルなものになりました。接続速度が速くなるにつれ、動画はより豊かな体験を共有する手段となりました。デスクトップからウェブ、モバイルへ、テキストから写真、動画へと変化してきました。しかし、これで終わりではありません。
次のプラットフォームは、より没入感の高いものになるでしょう。つまり、見るだけではなく、体験の中に身を置くことができる具現化されたインターネットです。私たちはこれをメタバースと呼んでいますが、これは私たちが作るすべての製品に影響を与えるでしょう。
メタバースの特徴は、人と一緒にいるような、別の場所にいるような、臨場感です。誰かと一緒にいるような臨場感は、ソーシャルテクノロジーの究極の夢です。だからこそ、私たちはこの構築に注力しています。
-Mark Zuckerberg、Meta 創立者の手紙(October28,2021)より。DeepLで和訳
Metaは、ギリシャ語の『超え』
「Connect 2021」で、社名を「Meta」に変更すると発表しました。
・・・私たちが何者であるか、そして私たちが構築したい未来を反映するために、私は当社がMetaであることを誇りに思います。私たちのミッションは変わらず、人と人を結びつけることです。私たちのアプリケーションとそのブランドも変わりません。私たちは、人を中心にテクノロジーをデザインする会社であることに変わりはありません。しかし、アプリを含むすべての製品は、メタバースに命を吹き込むという新しいビジョンを共有しています。そして、私たちの活動の幅広さを反映した名前になりました。今後は、Facebookファーストではなく、メタバースファーストを目指します。つまり、今後はFacebookのアカウントがなくても、私たちの他のサービスを利用できるようになります。新しいブランドが製品に反映されることで、世界中の人々にMetaブランドと私たちが目指す未来を知ってもらいたいと思います。
–Mark Zuckerberg、Meta 創立者の手紙(October28,2021)より。
ここまでが参考記事。—————————↑
株価、時価総額、通期の売上高
*2021年分は、月末の終値。2022年はその日の終値。チャートにカーソルをあてると、株価がわかります
株価は大幅に下落!?
広告は単価は上昇、
- 株価は、206.16ドル(2/18)
- 株式時価総額は、4,760億ドル(2/18)、約54兆2600億円
- 会社側の22年1-3月(Q1)売上高は、270~290億ドルの見込み(予想を下回る)
- 年初来の株価下落率は、▼39.1%(338.3ドル→206.16ドル)同期間のS&P500は▼8.98%
- 2021年12月通期で、売上高は1,180億ドル。およそ13兆4500億円
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