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【12月25-29日】の米国株市場動向と2023年の重要ポイント振り返り。そしてダウ、S&P500、ナスダックの詳細分析!!

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中東の地政学リスクと年末休暇いりによる、市場参加者の減少でボラティリティが急変するかも・・という不安をよそに、米国株式市場は、2023年の最終日の取引を終えています。

目次

12/25-29日の米国株式市場レビューと2023年の重要ポイント

米国株の主要3指数:ダウ、S&P500、ナスダックの最新動き

指標12/2912/22騰落率
NYダウ37,689.5437,385.97 +0.81%
S&P5004,769.834754.63 +0.32%
ナスダック   15,011.3514,992.97 +0.12%
ドル/円141.03142.46
米国10年国債利回り(%)3.88 3.89
~12/29まで

*Yahoo Financeで数字、データ等をチェックしています。

今週の注目ポイント

今週の注目ポイント
  • ダウは続伸し、史上最高値を更新(28日)。主要3指数は、週間ベースで、いずれも9週続伸。
  • インフレ鈍化にともなうFRBの利下げ期待が市場を牽引
  • 中東の地政学リスクと年末の休暇で市場参加者減少が減少し、市場の変動性(ボラティリティ)を高める?

25日MO

・この日は、クリスマスで市場はお休みでした。

26日 TUE

ダウ159ポイント高:利下げ期待でナスダックとS&P500は2022年1月以来の高値

ダウ工業株30種平均は、3連休前の週末比159ドル36セント高くなり、反発。前週発表の11月の米個人消費支出(PCE)物価指数はインフレ減速を示唆。引き続き、FRBが2024年前半に利下げに転じるとの観測が投資家の心理をサポートしています。一時は19日に記録した史上最高値を上回る場面もありましたが、最終的には伸び悩み。

一方、ナスダック総合指数は3日連続で上昇し、0.54%高の15074ポイントで22年1月以来の高値を記録しました。S&P500も3日連続で0.42%高。

個別企業では、インテル(INTC)が製造拠点拡大のためイスラエル政府の補助を受けるとのニュースが伝わり、5%高。他は、キャタピラー(CAT)やスリーエム(MMM)など景気敏感株が買われました。電気自動車のテスラ(TSLA)や半導体のエヌビディア(NVDA)も上昇。アップル(AAPL)やウォルマート(WMT)は下落しました。

27日 WED

ダウ連続高値=利下げ観測で111ポイント上昇、ナスダックも続伸

NYダウが続伸し、前日比0.29%高の37,656.52ドルで終了し、19日以来の過去最高値を記録しました。米国のインフレ減速を背景に、FRBが2024年前半に利下げに転じる可能性があるとの継続した観測がマーケットを

サポート。一方主力株中心の利益確定売りや中東の地政学リスクが意識されたことで、上昇の勢いは一時的に弱まる場面がありました。債券市場で10年国債の利回りが一時3.78%と7月以来の低水準に落ち込んだことが、株式の相対的な

割安感を意識させ市場全体を支えましたが、ダウ平均の上値は重く、下落する場面もありました。イスラエル軍首脳の発言(「ハマスとの戦闘はあと何カ月もかかる」)や金先物価格の上昇など、地政学的リスクの高まりも市場参加者には気になっていたのかもしれません。

年末の休暇シーズンに入り、市場参加者が減少したことで、株の売買が普段より少なく、指数には明確な方向感が出にくい状況。それでもハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日連続で上昇し、S&P500と共に22年1月以来の高値で終えています。

個別銘柄では、テスラ(TSLA)、ウォルマート(WMT)、アムジェン(AMGN)、キャタピラー(CAT)が上昇、アルファベット、ナイキ(NKE)、ウォルト・ディズニー(DIS)が下落となっていました。

28日 THU

ダウ史上最高値=金利上昇・ドル買い戻しの動きも

NYが3日連続で上昇し、史上最高値を更新(37,778.85ドル)。引き続き米国のインフレ鈍化にともなう、FRBによる2024年前半、早期利下げする可能性があるとの期待感がマーケット全体を覆っています。ただ、新しい材料の不足と持ち高調整の売りにより、市場の上昇は一時的に伸び悩む場面も見られました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は、5営業日ぶりに小反落。利益確定売りが頭を抑えていました。また、長期ゾーンが反落し、年末年始を控えたポジション調整の売りや低調な7年債入札など債券市場で金利上昇の影響が出ていたようです。

為替市場では、ドル円が続落(ドル安、円高)。米連邦準備理事会の利下げ観測がドル売りを誘い、また米10年債利回りの上昇もあり、一時140.25円という5カ月ぶりの円高(ドル安)を記録。

原油先物相場は、海運大手による紅海経由の運航再開計画の報道でエネルギー供給への警戒感が後退し大幅に続落。金先物相場も5日ぶりに反落し、2100ドルの手前で利食い売りにおされました。

個別銘柄では、AI関連のマイクロソフト(MSFT)やエヌビディア(NVDA)が上昇。バイオ製薬のアムジェン(AMGN)も引き続き買われている状況。マーケットにとって良いニュースが早期利下げ、悪いニュースが地政学リスクといったところでしょうか。

29日 FRI

NY株式サマリー=ダウ20ドル安と4日ぶりに反落 週間では主要3指数が9週続伸

 年末最後の取引日、3連休前の利益確定売りが優勢。ダウ工業株30種平均は、一時49ドルの上昇を見せたものの、171ドル下げ、最終的に20.56ドル(▼0.05%)安、4日ぶりにわずかながら下落。S&P 500指数とナスダック総合指数も揃って前日比からの下落となって今年最後の取引を終えています。

  • ダウは続伸し、史上最高値を更新(28日)。主要3指数は、週間ベースで、いずれも9週続伸。
  • インフレ鈍化にともなうFRBの利下げ期待が市場を牽引
  • 中東の地政学リスクと年末の休暇で市場参加者減少が減少し、市場の変動性(ボラティリティ)を高める?

12/25-29日の米国株式市場レビューと2023年の重要ポイント振り返り

2023年主要3指数の動き

12/29日、最終日のマーケットは、

そして

  • NYダウは、年初来+13.7%
  • S&P500が同+24.23%
  • ナズダックが同+43.42%

今年の特徴としてはまず、マイクロソフト(MSFT)やエヌビディア(NVDA)などのAI関連がマーケットをリード。インフレ鈍化が確認されず、夏から9月くらいまでは、一旦落ち込みますが、後半特に10月以降は、「利下げの早期開始」観測により金利が

低下することでメリットを受ける金融株や景気敏感株が出遅れ感から買われ、また割高感が払拭される、ハイテク関連の多いナスダックに上場している企業が買い直されていたという印象です。S&P500のセクター別の動きを見るとさらにはっきりします。(*2022年12月末を100として作成)

情報技術とコミューケーション・サービスが凄い!!

S&P500のセクター別(11のセクターに分類)年初来上昇率トップ3は、

  • 情報技術+56.39%
  • コミュニュケーション・サービス+54.36%
  • 一般消費財+41.04%

情報技術のセクターにはアップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)、エヌビディア(NVDA)が、コミュニュケーション・サービスにはメタ(META)、ベライゾン(VZ)、ネットフリックス(NFLX)そして一般消費財にはアマゾン(AMZN)、テスラ(TSLA)などが含まれています。上昇率が高い理由に納得がいきます。(*2022年12月末を100として作成)

2023年10大ニュース

2023年を日米の経済、金融、株式市場の話題を中心に10大ニュースで振り返ります。AIが今年のテーマになったことは、株式市場の動きを見ても明らかです。

1.マイクロソフト(MSFT)、OPEN AIに100億ドル<約1.3兆円>の投資(1月)

–  一気に、AIへの関心が高まりました。

2.東証資本効率改善要請(3月)

-新NISAのスタートを前に日本企業にも変化が?

3.日銀植田新総裁へバトンタッチ(4月)

-YCC(イールド・カーブ・コントロール)修正を7月と11月に行っています。
(押さえていた長期金利を少し緩める方向へ)

4.コロナ5類に引き下げ(5月)

-インバウンドを含め、日本経済の再スタートを感じさせました。

5.エヌビディア株 大幅上昇(8月)

-1月に148ドル台ではじまった株価は、8月と12月に一時500ドル台のせへ。AIの鍵を握る、GPUに強み。

6.イスラエル・パレスチナ情勢、緊迫(10月)

  -長期化の様相

7.ビッグモーター事件(7月)

-ブラック企業がまだ、多く存在することが国民に知らされました。

8.FRBによる、利上げ局面終了か?(7月)

-米国の中央銀行は、急激に進むインフレを見事に退治したと一部市場関係者

9.円一時151円台の円安へ(11月)

-ちなみに、今年の1月は130円を挟む動き。

10.自民党パーティー券問題追求へ(12月)

-岸田首相は、いいこともしているのに・・

12/25-29日の米国株式市場レビューとまとめ

2023年最終週は、

  • ダウは続伸し、史上最高値を更新(28日)。主要3指数は、週間ベースで、いずれも9週続伸。
  • インフレ鈍化にともなうFRBの利下げ期待が市場を牽引
  • 中東の地政学リスクと年末の休暇で市場参加者減少が減少し、市場の変動性(ボラティリティ)を高める?

 

2024年1月のスケジュール

米国は、共和党大統領候補指名獲得争いがアイオワ州でスタートするのを皮切りに台湾の総統選挙など、選挙イヤーにふさわしい幕開けの1月です。良いお年を。

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・【12月18-22日】の米国株動向:ダウ、S&P500、ナスダックの週間分析と今後の見通し

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