今週のスケジュールと見通し【12/16-20】
今週の重要スケジュール
12月
- 17日(火):11月小売高
:FOMC開催(17-18日)/経済・金利・見通し - 18(水):FRB議長会見
:7-9月期経常収支
–マイクロン・テクノロジー(MU)<9-11月/Q1,2025> - 19(木):11月景気先行指標総合指数
:11月中古住宅販売件数
–ナイキ(NKE)<9-11月/Q2,2025> - 20(金):11月PCEコアデフレーター
*企業名は決算発表日です。
今週の見通し
インフレ懸念、再び?
今週は何といっても、2024年最後のFOMC。0.25%の利下げが市場に織り込まれる中で、四半期ごとに発表となる、*経済予測概要(SEP)に注目が集まりますが、FRBが重視するインフレ率、特にコアのほうが9月見通しの2024年(10-12月)で前年同月比+2.6%は、11月PPI(生産者物価指数,市場予想前月比+0.2%を上回り、+0.4%)の結果等から判断しても、達成は難しくなっています。(20日発表の11月PCEコアデフレーターは、予想2.9%<10月2.8%>)
インフレ率が目標とする、2%から上に離れる状況が続くことをFRBは避けたいところですので、対応としての、政策金利の引き下げペースダウンや据え置きも視野に入ってくる可能性が出てきます。
今回のFOMCで、SEPの2025年以降の見通しに、利下げ幅や継続のペースの修正が加わるようなことになれば、マーケットはネガティブに反応し、荒れる展開も想定されます。
また、トランプ次期政権をサポートするメンバーが揃いつつある中、選挙前の公約への真剣度合いが明らかになり、明るいニュースの一方で、財政、通商政策などでのマイナス要素もクローズアップされ、余談を許さない状況です。何事もなく、新年を迎えられることを期待しています。
Summary of Economic Projections (SEP) は、FOMCメンバーによる米国経済の先行き3年間の主要マクロ経済変数の予測値を示すもの。FRBは四半期に1度、FOMCの一環としてSEPを公表しています。
主な予測値は1.GDP成長率 2.失業率 3.インフレ率 4.コアインフレ率 5.FFレート(政策金利)。予測値は暦年ベースで示され、長期的水準の想定値も含まれます。
特に注目を集めるのが政策金利の見通しで「ドット・プロット」または「ドット・チャート」と呼ばれるグラフで表示されます。
SEPは、FOMCの政策決定プロセスの透明性を高め、市場参加者が将来の経済動向と金融政策の方向性を理解する上で重要な役割を果たしています。
先週のマーケットレビュー
13日週末のマーケット
先週のおさらい
- 11日に、ナスダック(総合指数)は初の20,000ポイント台に。
- 消費者物価指数は予想通りも、生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回る結果に。インフレへの不安再燃?
- NYダウは7日連続続落、週間で800ドル超の下落
- 17-18日のFOMC(米公開市場委員会)まで様子見姿勢のマーケット
ダイジェスト
月曜日
エヌビディア<NVDA▼2.55%,138.81ドル>
テスラ<TSLA+0.15%,389.79ドル>
・NYダウ▼0.54%
・S&P500▼0.61%
・ナスダック▼0.62%
・長期金利(10年国債利回り)4.20%
*株価、指数等は終値。(+↑)(▼↓)は前日比です。
●物価指標発表を控えた買い控えや、相場の過熱感からハイテク株など、利益確定売り優勢の展開。
●経済指標に注目
11日に消費者物価指数(CPI)、12日に生産者物価指数(PPI)の発表予定。CPIの伸びがわずかに加速するのではと指摘する市場関係者がいました。
●11月の雇用統計
11月の米雇用統計が予想通りで、FRBが利下げを続けるとの期待高まる。一方で、インフレが予想以上に強ければ、利下げ見送りの可能性との意見も・・
● エヌビディア<上記>
中国当局の調査開始の報道を受け、売られる。
●アドバンスト・マイクロ・デバイシズ
<AMD▼5.57%,130.87ドル>アナリストの投資判断引き下げ
コメント