それにしても、横文字をカタカナしたのが多い
Q17.
ファンド(投資信託)には、パッシブ運用とアクテイブ運用があると
聞きましたが、ちがいを教えてください。
A17.
ファンドには、運用方針や運用手法等のスタイルがあり、その代表が
パッシブ運用とアクテイブ運用です。
パッシブ運用は、例えば、投資対象を日本株式とした場合、日本
株式市場全体の動きに連動するような投資成果を目指す運用スタイル
を言います。市場全体の動きをあらわす指標をインデックスといいま
すが、このインデックスとの連動を目指すものです。日経平均株価、
東証株価指数(TOPIX)などが代表的なインデックスになります。
これら、インデックスは、ファンドが運用目標として定める
ベンチマークと呼ばれます。日経平均株価をベンチマークとすれば
パッシブ運用のインデックスファンドは、日経平均株価の構成銘柄
と同じような比率で投資することで、日経平均株価に連動して上下
するような運用成果を目指すことになります。
これに対し、アクテイブ運用は、中長期的にベンチマークを上回る運
用成果を目指すスタイルです。国内株式市場では、日経平均株価以外
の企業のほうが、多く存在し日々取引所で売買されています。
中には、市場全体の動きよりも値上がりする企業の株(銘柄と言いま
す。)もあれば、その逆のケースもあります。値上がりする銘柄を上手
に選んで投資できれば、市場平均、つまりベンチマークを上回ることも
できるわけです。ベンチマークよりも良い運用実績を目指すそうとする
のがアクテイブ運用の考え方です。
運用会社、または、実際に運用を担当する人(ファンドマネージャーと
呼びます。)の分析力や経験、感といった、技量に委ねるのがアクテイ
ブ運用です。
販売時の手数料や信託報酬が安い、そしてシンプルでわかりやすいとい
うことでインデックスファンドのパッシブ運用のほうに軍配を上げる専
門家が多いのですが、運用成果がかなり優れているアクテイブファンド
も存在するのも事実です。過去5年ぐらいの運用実績をみて、どちらか
があなたの考え方やライフスタイルにあっているかで判断するのが良い
でしょう。
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