「人任せ」にしてはいけない
確定拠出年金制度(DCと呼びます。)は、
法改正により、バージョンアップをしてい
ます。2017(平成29年)年1月からは、
「個人型確定拠出年金の加入者拡大」
がなされ、
①企業年金(確定給付企業年金や厚生年金
基金の年金制度のこと)のある会社員
②公務員
③専業主婦(国民年金第3号被保険者)
も個人型DCに加入できるように
なりました。
国が、ここまで税制面での優遇措置をとり、
さらにバージョンアップまでして、
『確定拠出年金制度』を推し進めている
のに、知名度は上がらず、DCを使い資産運用
によってインフレ、年金不安に備えようという
機運が盛り上がってきていません。
儲かった実感がない?日本人
平成バブル崩壊以降、円高(外国投信で為替差
益が吹っ飛ぶ)と日本株式市場の低迷(株価の
下落で、値上がり利益が確保できない)で運用
による恩恵、要するに資産が増えた儲かっ
たという経験をした人がいないことが、資
産運用、そしてDCがイマイチ盛り上がって
いない理由ではないかと思います。また、
60歳までの積立を続けなければならずそれ
を、年金または一時金として給付されるまで
は、換金できないなどのこの制度の目的に、
不便性を感じている人が多くいるからかも
しれません。その他、
イマイチ盛り上がらないワケとは
①DC加入手続き、商品提供の仲介役と
なる金融機関が、「手数料が安い」
「手間がかかる」など、
(DCが)『ビジネスとして儲からない』
という理由で積極的になっていない。
②企業型であれば、会社まかせ、系列の金融機関
任せにしておけば良いという考えで(元本確保型が
多く、投信のラインナップもコストの高いものにな
りがち)加入者の資産運用に対する関心が薄い。
③個人型(iDeCo イデコ)では、加入者が金融機関
選びから商品の選択まで、すべて自分でやらなければ
ならず、敷居が高く、とっつきにくい。(できれば、
避けたいあるいは、誰かに(誰?)丸投げしたい。)
など、DCが抱える問題?と言えるかもしれません。
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