海外投資家の買い続く、5月1,2週
JPX(日本取引所グループー
東京証券取引所、大坂取引所を含む)
によると
5月第1週(5/1〜5/2)2週(5/7〜5/11)
合計の投資部門別売買・取引状況、
海外投資家は、
現物+5億円の買越
先物 +3,253億円の買越
合計で、+3,258億円
の買越。
他の投資部門では、
個人と信託銀行(公的年金)
がそれぞれ、現物株
▼3,384億円(先物▼391億円)
▼1,310億円(先物+178億円)
と大幅に売り越していました。
大型連休をはさむ、1週と2週には
日経平均株価は、
22,500円前後から22,700円台の水準。
2月、3月の21,000円前後の押し目
(下落時)をじっくりと買っていた
個人を中心とする国内勢が、
(3/26には、安値で、
20,347円まで下落)
4月、5月に節目とされる、
23,000円を目指す過程で現物株を
売り上がっていたのでは?というお話しは
ここまでの、ブログで説明したきたとおり
です。
ヘッジファンドのショートカバー
ショートカバーとは、売り(ショート)
ポジションを解消することを言います。
買ったものを売るのは、その対象がアガる
ことを予想して行う通常の売買ですが、
投資家の中には、下落するほうに賭けて
利益をねらうものや、下がったときのための
リスク回避(本来の意味のヘッジをかける)
の手段として、売りから入る投資家がいます。
ショートカバーを具体例でみますと
株が下がると予想すれば、先物を売ったり
個別の株を信用取引等で、売るわけですが
その思惑がはずれることが、多々あります。
その場合、慌てて売ったものを買い戻す作業
をしなければなりません。
それが、ショートカバーになります。
ショートカバーも買いには変わりありません
から、その買いがきっけとなり(買いが買いを
呼ぶ状態)上昇相場がスタートすることが
あります。
今回のヘッジファンドによる、ショートカバーは
それまで、日本株の下落を見込んで、9兆円近く
売り越していた、
海外投資家の想定どおりにならなかったための、
4月以降、5月2週までの2兆1,100億円ほど、
買い越しの手口にみることができます。
海外投資家にも、投資信託や年金資金がある
わけですが、2兆円以上の売り越し(現物+先
物合計)のうち、 90%以上が先物が占める
のは、ヘッジファンドとみる(もちろんすべて
ではありませんが)のが、自然です。
先物主導の ショートカバーをきっかけとして
日経平均は、23,000円手前まできています。
ここから先を
個人投資家が、どう動くのか、また
ヘッジファンド以外の海外投資家は、
日本株、現物株(先物ではなく)を
買いの対象とみているのか、
気になるところです。
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