海外投資家の売りは、累計で9兆円近くに
JPX(日本取引所グループー
東京証券取引所、大坂取引所を含む)
によると、
3月第4週(3/26〜3/30)
の投資部門別売買・取引状況、
海外投資家は、
現物 +48億円の買越
先物 ▼9,400億円の売越
合計で、▼9,352億円
の売越。
相変わらず、腰の入った?”売り”
ですが現物株に限ってみると、
1月1週以来の買い越し。
他の投資部門では、
個人の、
現物 ▼ 356億円
(先物も▼1,596億円)
※現物は利益確定と先物の
ヘッジ売りか?
の売り越し
投資信託の現物
+671億円の
買い越しが目立っていました。
また、GPIF等公的年金の動きを
あらわす、信託銀行が
先物を、
+5,240億円、買い越していました。
これは、最近この時期にみられる、
パッシブ型運用(指数など市場の動きに
シンプルに連動するタイプの運用)をする
公的年金等の、配当分の再投資。
今年の例でいくと、個別企業株の
配当権利付き最終日(3/27)と
権利落ち日(3/28)の2日間で
配当金相当額を株式先物で買う
手法が実施されていた模様。
2018年、四半期を過ぎて
特筆すべきことは、やはり
海外投資家が、日本株を現物と先物で
1月〜3月までに実に
▼87,023億円
(現物▼41,076億円 先物▼45,947億円)
と9兆円近く、売り越していたこと。
まさに、強烈な売りです。
個人投資家と日銀が支える
海外投資家がここまで、売っていても、
何とか、日経平均株価で、この1月〜3月の間に
20,000円割れを阻止できたのは、
31,130億円(現金+信用)にのぼる個人投資家
の買い越しと(押し目買い)
2兆円目前までになった、日銀によるETF
(上場型投信)を通じての日本株の購入の
おかげです。
※日銀による、ETF購入は
1月〜3月までの累計で、19,047億円
「1月4,638億円
2月6,076億円
3月8,333億円(3月4週の
購入額は、1,530億円。)
日銀と投資部門別の売買状況を
参考に、3月までの、日経平均株価の動きを
振り返ると、
高値は、24,129円(1/23 終値24,124円)
安値は、20,347円(3/26 終値20,766円)
でした。高値から安値までの下落率は
▼15.7%ほどになります。
コメント