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先物主導で、売買代金は低迷
JPX(日本取引所グループ)によると8月4週(8/20-8/24)の投資部門別売買状況、海外投資家は(現物▼840億円、先物 +2,192億円)合計+1,352億円買越。買越は、4週ぶり。個人は、(現物を▼437億円 先物は、▼1,781億円)合計で▼2,218億円とこちらは、4週ぶりの売越。また、年金資金の信託銀行は(現物▼160億円、先物+131億円)合計▼31億円の2週連続の売越。現物だけみると、主要3投資部門(海外投資家、個人、信託銀行)はいずれも、売越でした。
その他、事業法人が現物を、+631億円買越し、投資信託(国内)も+104億円と買い越しとなっていました。この週は、米中通商協議とFRBの金利引き上げに対するコメントを見極めたい、などとする理由から、様子見ムードで、売買代金は、2兆円を超える日が一日もない、一週間でした。日経平均では、22,200円前後から、22,600円ぐらいまでの範囲。先物主導のマーケットにしては、堅調な動き。ただ、
短期売買を得意とする、個人投資家の信用取引の評価損益率は、多少改善されているとは(8月24日▼10.98%←▼12.69%)いえ、22,000円の前半が続くと投げ売りが多くなるレベルにいることも忘れてはならないと思います。
日銀、ETF買入余力を温存?
日銀のETF購入は(設備・人材投資に積極的な企業を組み入れるETFを5営業日で、12億円ずつ。)60億円と一週間の購入金額としては、最低金額単位にとどまり、通常型ETF(TOPIX型)のワンショット、700億円以上の購入はありませんでした。日銀によるETF購入は、年間6兆円の予定に対し、8/24までに、およそ3兆8,700億円まですすんでいます。。
一部市場関係者は、「米中貿易戦争、トルコをはじめとする新興国の通貨安、株安への懸念、そして米中間選挙前にマーケット全体の調整が起こりやすいことを考えると、日銀はETF買入余力を温存しているのではないか」と指摘していました。裏を返せば、日銀の支えがなくても、しっかりとしていた8月4週の東京市場だったことが、ここでも言えると思います。
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