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オミクロンは、15番目のギリシャアルファベット。新型について、呼び名の由来など、日米市場の動きとともにまとめました。②

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目次

変異株とは・・

ウィルスの遺伝情報が変化したことにより、タンパク質の一部が変異し、新しい性質を持つに至ったものを新型コロナウィルスの変異株と呼んでいます。WHO(World Health Organization=世界保健期間)は、変異株の呼び名について、今年2021年5月からギリシャ文字を使うようになっています。最初に見つかった国や地域の名前が使われることで偏見や差別が生まれる懸念があるとの理由からです。

アルファから始まり、オミクロンまで

ギリシャ小文字名前最初の検出国/年月
αアルファイギリス/2020.9月
βベータ南アフリカ/2020.5月
γガンマブラジル/2020.11月
δデルタインド/2020.10月
εイプシロン
ζゼータ
ηイータ複数国/2020.12月
θシータ
ιイオタアメリカ/2020.11月
κカッパインド/2020.10
λラムダペルー/2020.12
μミューコロンビア/2021.1
νニュー
ξクサイ
oオミクロン南アフリカ/2021.11
変異株一覧-WHOのサイトより

警戒による分類

また、WHOは、警戒レベルの程度によって変異株を二つに分類しています。

  • 感染力が強まったり、ワクチンの効果を弱めたりする→『懸念される変異株』 VOC=Variants of Concern
  • 複数の国や地域でクラスターが発生するなど拡大→『注目すべき変異株』 VOI=Variants of Interest

VOCの方がより警戒度合いが高いとされています。上記の表が、変異株の呼び名のもとになっているアルファベット、最初に検出された国とその時期になります。イプシロン、ゼータ、シータはすでにVOIから外れています。ニューについては新種と勘違いしないため、クサイは表記が特定の人名を示す可能性があるため?。この2つを飛ばし、オミクロンになった理由は色々な憶測を呼んでいますが、わかりません。

ギリシャアルファベットの24文字のうち15番目(ニュー、クサイを除いては13番目)になる、オミクロン。変異株の変化のスピードに驚かされます。

デルタ株とオミクロン株

コロナ収束も近いかと期待されたときに「デルタ株」が世界中に広がり感染拡大が続き、1日としては過去最高を記録する国も直近では出てきています。そして、「オミクロン株」です。ウィルスが変異することを考えると、それに合わせたワクチンができるとわかるまでは、不安定な状況は続きます。

オミクロン株について

  • 南アフリカから新たな変異株が急速に拡大しているとWHOに報告(11/24)
  • 人間の免疫がうまく反応せず、感染力がかなり強い
  • 現在接種が進む、コロナワクチンが効きにくい可能性がある
  • 南アフリカからの旅行者が香港滞在中に「オミクロン株」感染確認
  • ベルギーで欧州初となる感染者確認
  • イギリス、ドイツ、イタリア、オランダ、チェコ、オーストラリアでの感染者が出る

影響を受けた日米株式市場

12/1の米国株式市場は、好調な経済指標(ISM製造業景況感指数が61を超える内容)で一時前日比で、500ドル以上の値上がりをしたものの、CDC(米疾病対策センター)が「南アフリカからの渡航者がオミクロン株に感染したことが確認された」との発表があり、結局▼461ドル安の34,022ドルまで急落してこの日取引を終えるという激しい展開。

日本では、オミクロンの報道を受けた11/26から、岸田総理の全世界を対象に新規入国を中止表明の11/30までに、日経平均株価は1,677円の下落、28,000円割れとなってしまいました。

少しずつ・・・

不明な点が多い、新型コロナウィルスですが、ここまでの研究と経験が活かせる機会も増えてくることが予想されます。12/7には、

  • バイデン米政権のファウチ主席医療顧問が記者会見で、オミクロン株について「従来型に比べ重症化しにくい可能性がある」と説明。
  • 英製薬会社のグラクソ・スミスクラインが開発中のコロナ抗体治療薬が臨床前段階でオミクロン型に有効性を示したと発表。

これらのニュースを受け、日米の株式市場は少しずつですが、落ち着きを取り戻しています。

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