株式投資の未来
株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす
株式投資を考えた場合に、誰が売った株を買
ってくれるかという、とても大きなテーマです。
具体的な視点でとらえると、
高齢化が進む日本では、大量のリタイア世代
に公的年金の支給のために株式で運用した、
長期の資金は売却は換金して、年金支給に
あてなければなりません。将来のために
備えて運用していた株式を使ったファンド
(投資信託)や個人年金なども当然、いずれ
売却、換金の運命にあります。つまり
高齢化
↓
年金支給の増加
↓
公的年金、ファンド
個人年金からの株式
等の資産売却
↓
株式の下落
というシナリオを考えてしまうのも当然と
いえば、当然でしょうか?
しかし、
日本国内だけではそうかもしれま
せんが、投資環境は、オンラインでつな
がり、見事にグローバル化しています。
先進国の多くが、人口減少、高齢化という
問題に直面する、一方、新興国や発展途上
国では、今後も爆発的に人口が増え続け、
若い働き手によって、これまで先進国で行
われてきた、消費や経済活動が繰り返され、
同じように資産運用や投資が行われると
みるのは、楽観的すぎるでしょうか?
インドや中国以外の国でも
「・・世界の若者世代には、先進国の退職
世代のために、モノを生産し、資産を買い取る
力がある。世界人口の80%以上にとって、
高齢化の波は存在しない。富裕国の高齢化
する人口を、途上国の労働者が支える図式
だ。ほんとうに成り立つだろか?
*いま現在の答えはノーだ。途上国は、人口
でみれば世界の80%以上を占めるが、世界
の生産高に占める比率は、ドルベースで、
4分の1に満たない。だがいま、なにか尋常
でないことが、こうした若く発展中の国々
で起こっている。
中国に続いてインドも、史上初めて、急成長
が持続する時期に入った。両国の成長は、
このまま過去10年間ペースを持続できれば
両国にとってはいうまでもなく、世界全体に
とってきわめて大きな意味を持つ」〜
『株式投資の未来』
永続する会社が本当の利益をもたらす〜
ジェレミー・シーゲル著/瑞穂のりこ訳
日経BP社
株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす
若い、生産性をともなった、経済力を
背景に、新興国や途上国の国々の
人々が、
真面目で、繊細な技術力をもった
日本企業の株を、しかも安全で最新の
システムをほこる、
JPX(日本取引所グループ)で、取引が
おこなわれる日本株を、買ってくると
したら、日本の投資家の心配?は
取り越し苦労になってしまいますね。
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