9月利下げをほぼ、確実視つつあるマーケット。今週は、先週末の勢いままに、上昇できるかがポイント。
今週の米国マーケット関連の重要スケジュール【8/26-30】
エヌビディアの決算
水曜日の28日には、ここまで、マーケットを牽引してきた『エヌビディア5-7月決算発表』があります。ハイテク、半導体関連株の今後を占う上でも重要と、市場関係者の多くが注目しています。
- 8/27(TUE) :8月消費者信頼感指数
- 8/28(WED):エヌビディア(NVDA)5-7月期四半期発表
- 8/30(FRI):7月PCEコアデフレーター
-(前年比予想2.7%、6月2.6%)
-(前月比予想0.2%、6月0.2%)
*そして8/30は、あの『投資の神様』ウォーレン・バフェット氏(バークシャー・ハサウェイ会長兼CEO)の94歳の誕生日だそうです。
FOMCに向けて
9/17-18のFOMC(公開市場委員会)に向けて、利下げを行われる確率を測る、1週間になりそうです。一方で中央銀行の金融政策決定会合前後に、会合参加メンバーが金融政策に関する対外発言を制限される期間(いわゆる*ブラックアウト→今回は9/7-18日)が近くなる、
今週から来週にかけては、期間前にむしろ積極的に「利下げに関する発言」も出てくると思いますので、思わぬタカ派的(利下げに消極的)発言に動揺したり、またPCEコアデフレーターのインフレ指標によっては波乱も予想されます。
ブラックアウト・ルール(期間)
中央銀行の金融政策決定会合前後には、参加メンバーが金融政策に関する発言を制限される期間が設けられており単に「ブラックアウト」とも呼ばれます。メンバーの発言によって市場が先行して動くことを防ぐためです。各国の中央銀行で異なる規則が定められていて、
最も長いのは米国の連邦準備制度理事会(FRB)の場合で、連邦公開市場委員会(FOMC)開催の前々週土曜日からFOMC終了時まで発言が制限されます。日本では、金融政策決定会合初日の2営業日前から会合終了日の総裁記者会見終了時までが対象です。
先週のマーケット【8/19-23】レビュー
ポイント
- 前半は、ジャクソンホールでのパウエル議長発言まで様子見に展開。
- FOMCの議事要旨(7月開催分)と雇用統計の年次改定が利下げ観測を後押し。
- ジャクソンホールの議長発言により、9月利下げ転換が確実視され、週末株式市場では買いが加速。
- NYダウとS&P500は過去最高値を意識する水準まで、上昇し、週末を終える。
週末の動き
ダイジェスト
日付をクリックすると、その日のマーケットの様子がわかります。
月曜日
<19日米国マーケット>
エヌビディア<NVDA+4.35%,130.00ドル>
テスラ<TSLA+3.05%,222.72ドル>
・NYダウ+0.58%
・S&P500+0.97%
・ナスダック+1.39%
・長期金利(10年国債利回り)3.87%
*株価、指数等は終値。(+↑)(▼↓)は前日比です。
●NYダウは5日、S&P500とナスダックは8日続伸
上値は重いものの、米経済の悪化懸念が後退し、主力株への買いが進む。
●景気後退?は・・
ゴールドマン・サックス<GS>が、米経済が1年以内に景気後退に陥る確率(25%から20%)を引き下げ、投資家心理を支える。
●要人発言
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が、インフレ鈍化と労働市場の懸念から、9月の利下げ支持を示唆。
●ジャクソンホール会議(8/23)
カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウムでパウエルFRB議長が23日に講演するのを前に、様子見の投資家も。
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