雇用統計等の数字から景気減速、後退懸念で、週初こそ、動揺して始まった、米国マーケットでした
が、企業業績の好調さに支えられ、週末には8/2比とほぼ変わらずまで回復。
S&P500の7/16、過去最高値となった、5,669.67ポイントから
8/5の大幅安値となった、5,119.26ポイントまでの下落率は、▼9.7%でした。
好調な4-6月決算が、米国株式市場をサポート
- 4-6月期決算はS&P500構成企業のうち4分の3が発表を終え、売上高、EPSとも1-3月を上回る好内容
- 株価主要3指数は週初こそ、大きく値下げりして始まるも、終わってみれば8/2比とはほぼ変わらず。
- 好業績とFRBによる利下げ期待が、米国の景気後退懸念を打ち消す?
4-6月期の実質DP成長率(速報値,7/25) は前期比年率+2.8%と市場予想(同+2.0%)を大幅に上回る
加速を見せていました。S&P 500指数に採用されている企業の多くが第2四半期(4~6月期が中心)
の決算発表を終え(8/2まで)ましたが、売上高、1株あたり利益(EPS)とも前年同期比で、増加、
第1四半期(1~3月)上回り、実質GDPを裏付ける内容となっていました。景気減速懸念の一方で、
米国経済の底堅さを感じさせる数字があることも忘れてはならないと思います。
週末9日のマーケット
※日付をクリックすると、その日のマーケットの動きがわかります。
月曜日
エヌビディア<NVDA▼6.36%,100.45ドル>
テスラ<TSLA▼4.23%,198.88ドル>
・NYダウ▼2.60%
・S&P500▼3.00%
・ナスダック▼3.43%
・長期金利(10年国債利回り)3.79%
*株価、指数等は終値。(+↑)(▼↓)は前日比です。
●景気減速懸念
-前週末発表の7月の米雇用統計は雇用者数が市場予想ほど
伸びず(+11.4万人)、失業率(4.3%)も上昇。
– 米景気が想定以上に悪化するとの懸念が広がり、売りを
急ぐ投資家も。
●「恐怖指数」(VIX)
-不安心理が高まった状態を示すとされる20を大幅に上回り、一時は65.73と新型コロナウイルス禍の20年3月以来の高水準に。
●日本株大幅安、欧州市場も下落
-アジアの株式相場が日本を中心に大幅安となったほか、欧州株も下落。世界的な株安が投資家心理を冷やす。
●買われすぎの反動?
-AIによる業績拡大が期待されていた大型ハイテク株を中心に持ち高を解消する動き。4-6月の決算でAIによる業績貢献に疑問視?
●ビッグテック、マグニフィセント7も下落
– 次世代AI半導体の出荷が遅れると伝わったエヌビディアも下落(5-7月四半期決算は8/28発表)上記
・アップル<AAPL▼4.28%,209.27ドル>
・アマゾン・ドット・コム<AMZN▼4.10%,161.02ドル>
・マイクロソフト<MSFT▼3.27%,395.15ドル>
・メタ・プラットフォームズ<META▼2.54%,475.73ドル>
・テスラも大幅下落。(上記)
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