先日発表されたiPhone14シリーズは、13に比べると2〜4万円ほど日本では高くなるそうです。ドル価格では、据え置き傾向のiPhoneを通じ、ドル高/円安を実感する今日この頃です。9月9日時点では、1ドル=145円手前までの急激な円安ですが、Q3、4-6月はそれでもまだ、130円~135円台の動きでした。
Apple TV, Prime Video,YouTube,Kindle…….なくてはならないものになりました。↓
ざっくり見ると・・・
前年同期比で2%、150億ドル増加の売上高
- 売上高は、主力のiPhoneとサービス増加によって前年同期比プラス
- Mac、ウェアラブル、ホーム、アクセサリー、の売上高が減少
- 米ドルに対する外国通貨の下落がQ3のすべての製品及びサービスの売上に不利な影響を及ぼす
2022/4-6月期(Q3) | 2021/4-6月期(Q3) | 前年同期比 | |
売上高(Total net sales) | 82,959 | 81,434 | +2% |
営業利益(Operating income ) | 23,076 | 24,126 | ▼4.4% |
当期利益(Net income) | 19,442 | 21,744 | ▼10.6% |
EPS( Earnings per share) | 1.2 | 1.3 | ▼7.7% |
製品別、地域別売上高をチェック
iPhone強し、サービスが次の柱に
ドル高逆風の中、iPhoneは人気の13シリーズもあり、前年同期比+2.8%の増収、乗り換え数も二桁増。引き続き好調を維持。サービスは、ドル高以外にも世界的な経済環境の悪化、ロシア事業の停止にもかかわらず、堅調。
因みに前年同期は、
*円グラフにカーソルをあてると、それぞれの金額がわかります。(単位百万ドル)
落ち込みは、ドル高の影響も
ドル高の影響大きいのは、日本!?
前年同期は・・・
*円グラフにカーソルをあてると、それぞれの地域の金額がわかります。(単位百万ドル)
私は、16GB RAMで1TB SSDにして毎日使ってます。!!↓
トップのコメントより
インストールベース20億台も視野に
今年1月には、Apple製品のインストールベースの*アクティブデバイス数が、18億台を突破、アップルが提供するサブスクリプションサービスの加入者数が、7億8,500万人以上になったことが、明らかにされています。2021年の1月からは、アクティブデバイス数は、1億5,000万台以上、サブスクで1億6,500万人増加したことになります。
『今四半期の記録的な業績は、Appleが常に革新に努め、新しい可能性を開拓し、お客様の生活を豊かにしていることを物語っています・・・ユーザーのプライバシーとセキュリティを保護するための新機能から、アクセシビリティを向上させるツールまで、すべての人のための製品を作るという当社の長年のコミットメントの一環として、これまで同様、当社は当社の価値観をリードし、構築するすべてのものでそれを表現しています。』
-ティム・クックCEO(最高経営責任者)
『6月期の業績は、厳しい事業環境にもかかわらず、当社が効果的に事業を運営する能力を引き続き実証しています。6月期の売上高は過去最高を記録し、アクティブなデバイスのインストールベースはすべての地域セグメントと製品カテゴリーで過去最高となりました・・・当四半期、当社は約230億ドルの営業キャッシュフローを生み出し、280億ドル以上を株主に還元し、当社の長期成長計画への投資を継続しました。』
-ルカ・マエストリCFO(最高財務責任者)
*引用部分は、アップルのIR→Apple Reports Third Quarter Results より抜粋、DeepLで和訳。
*アクティブデバイス-対象デバイスは、iPhone, iPad,Mac,Apple TV,Apple Watch, iPod touch,のことを指しています。2020年1月からは、3億台以上増加しているそうです。
アップルとて、株価の先行き不透明なのは同じ
サプライチェーンの混乱は乗り切るも
iPhone14シリーズを皮切りに、クリスマス、年末商戦に向けての新商品の投入、それぞれのOSのアップデート(iOS16,macOS等)そして、何より供給体制の回復が鍵を握りそうです。
*チャートにカーソウルをあわせると株価がわかります。いずれも、終値。
アップルのプロフィール
- アップルの決算は9月です。Q1が10-12月、Q2が1-3月、Q3が4-6月、そしてQ4が7-9月となります。
- 1年を通じての売上高が、およそ3,658億ドル(2021/9通期) ほどで日本円で約41兆円。
- 株式時価総額は、およそ2兆5,266億ドル(8月末)で世界1位(=約354兆円)
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