中国での販売不振を織り込む、株価!?
大中華圏=グレーターチャイナ(一般的に中国本土、香港、そして台湾を含む地域概念)特に、中国の景気減速、そして米中貿易摩擦問題に揺れた、アップル(AAPL)。注目の2019年度の第1四半期(2018年10-12月期、以下Q1)と、第2四半期(2019年1-3月期、以下Q2)の決算を終えています。1/2に、すでにQ1の、業績予想下方修正をしていましたが、実際の
Q1(2019年1月29日にプレスリリース)は、
・サービス、Macおよびウェアラブルの売上高が新記録を樹立、EPSは過去最高の4.18ドル。
「売上高が予想を下回ったことは残念でしたが、私たちは長期的な観点で経営をしています。当四半期の業績は当社のビジネスの根底にある強みが深く、広く根ざしていることを示しています。当社製品が実際に使われているアクティブインストールベースは第1四半期に14億台と、過去最高となり、世界各地で成長しています。これは私たちのお客様の満足と忠誠を何よりも証明するものであり、急成長している私たちの大きなエコシステムのおかげでサービス部門の業績も過去最高となっています」と、AppleのCEO(最高経営責任者)、ティム·クックは述べています。
売上高843億ドル(前年同期▲5%)で、iPhoneの売上高も前年比▲15%と、減少した一方、その他すべての製品及びサービスの売上高は、+19%増大。サービスは109億ドル(+19%)と過去最高を記録。Macならびに、ウェアラブル、ホーム及びアクセサリーの売上高も過去最高。iPadの売上高は、17%の増大となったことが明らかにされました。続く、
Q2(2019年5月1日にプレスリリース)では、
・サービスの売上高が過去最高の115億ドルに到達。
ティム・クックCEOは、「1-3月期の業績は14億台を超えるアクティブデバイス(iPhone、Mac、iPadなどを通じる)のインストールベースの強みが続いていることを示しています。サービスの売上高は、過去最高となり、ウェアラブル、ホーム及びアクセサリーカテゴリーも1-3月期としては、過去最高を記録し、強い勢いを示しました。iPadの伸び率は、過去6年間で最高となりました。今後の発売を目指して開発中のハードウェア、ソフトウェアそしてサービスにいつものように興奮しています。6月に開催するAppleの第30回世界開発者会議では開発者やお客様とこれまで以上に多く共有することを楽しみにしています。」としています。
また、アップルは、その豊富なキャッシュをもとに、Q1に270億ドル以上、Q2には、130億ドル以上の自社株買いと配当金を通じて株主に還元したことを明らかにしています。中国での販売落ち込みを消化し、米中貿易摩擦問題解決への期待とともに、米国株式市場をリードするかたちで、回復してきた、4月末までのアップルの株価の動きでした。
引用元 アップル【AAPL】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
製品別、地域別売上構成比
下記は、Q1とQ2の製品別、地域別売上構成比をそれぞれ載せています。(いずれもアップルの決算を参考に管理人が作成)
▲米州-南北アメリカ大陸の国々/大中華圏-中国、香港、台湾=グレーターチャイナ
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