『経済で読み解く織田信長』上念 司
KKベストセラーズ
経済で読み解く織田信長 「貨幣量」の変化から宗教と戦争の関係を考察する
気がつくと、上念氏の「経済で読み解く・・」
シリーズはすべて本棚に並ぶことになって
いました。
(・・大東亜戦争、・・明治維新
日本の歴史上もっとも人気のあると人物と言って
もいい、織田信長。時代の先を読む、その感性と
多くの犠牲をはらってまでなし遂げようとした、
天下統一への思いに
我々日本人は、感銘を受けてきました。
時代劇や小説のなかの信長は、戦(いくさ)
を繰り返し、領土を拡大し、ついには、
天下人となっていった、荒々しい姿を我々に、
イメージさせますが、どんな経済政策で人民
のこころをとらえていたかは、大変興味深い
ところではないかと思います。
上念氏の「経済で読み解く織田信長」の
サブタイトルには、
『「貨幣量」の変化から宗教と戦争の関係を考察する 』
とあります。本の帯には、
・中世を終わらせた英雄・信長を何と戦ったのか?
ー日明貿易から室町幕府の経済政策、寺社勢力の金融
ビジネスまで、室町・戦国の世を”経済的視点”で描くー
目次より
第一部 中世の「金融政策」と「景気」
第1章 明の景気が日本経済を左右した時代
・「マネーストック」と「景気」の関係
・室町時代の「経済キーパーソン」は”寺社勢力”
・なぜ貨幣を輸入頼っていたのか
第四部 信長は何を変えたのか?
第7章 信長の本当の業績
・信長は「創業者」タイプ。秀吉、家康は「経営者」
タイプ
・「リスク」と「リターン」を計算して行動していた
信長
第8章 信長の活躍が日本を救った!
・信長は本当に宗教を弾圧したのか
・「倭寇」は、当時のグローバルスタンダード
・信長の金融政策
など、およそ、時代劇に出てくるような、信長とは
かけ離れた、人物像が描かれていると思います。
デフレが悪で、
金融政策がとても、重要なものである
ことを織田信長から、学んだような気がします。
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