イタリア政局不安がきっかけ
30日の東京株式市場、日経平均株価は、
昨日に比べ、▼333.91円安の
22,018.52円
と大幅に続落。TOPIX(東証株価指数)は
8日続落。イタリア政局の混迷をきっかけと
する、欧州株安の流れを引き継いだカタチと
なりました。
22,000円を約1ヶ月半ぶりに割り込む、
一時は400円を超える値下がりをする場面があ
りました。
後場からは、日銀による上場投資信託の
(ETF)買いへの期待で、下げ幅を少し縮めま
したが、
アジア市場(中国、香港、シンガポールなど)
の株安の連鎖から、戻りは限定的でした。
業種では、非鉄金属、保険、鉄鋼などの下落が
目立っていました。
個別企業では、「ポケモン」シリーズの新作
発表が好感された、
任天堂(証券コード 7974)
44,240円(+1,840円/+4.34%)
と大きく値を上げていました。
イタリアがつけば、なんでも売られる?
イタリア暫定首相に指名された、カルロ・
コレッタ氏の暫定内閣組閣も、主要政党
の支持を取り付けらず、
早ければ、7月29日にも再選挙が実施される
可能性が浮上しました。最大の懸念材料は、
再選挙が実施されれば、イタリアと欧州連合
(EU)との関係、特にEUの財政規律が主な
争点になり、さらには、
再選挙が、欧州連合(EU)とユーロに関す
る事実上の国民投票になるとの見方が広がり
ました。
2年前、英国が国民投票でEU離脱派が勝利し
たことが連想され、リスクオフ(株や
不安要素の多い国の債券を売って安全な資産へ)
の波がマーケットを駆け巡りました。
イタリア経済は、ユーロ圏3位のスケールを持ち
また、膨大な債務を抱えていることから、
あのギリシャ危機よりも、深刻なものになるの
ではという、流れのようです。
それまで、マイナス金利だった、イタリア2年国債が
売られ、プラス水準まで、金利が暴騰
(債券価格の下落)したり、
イタリアの株価指数も大きく値下がりしていました。↓
引用元【イタリアFTSE MIB指数】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
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