米国がお手本
資産運用の世界では、アメリカがお手本に
なります。アメリカ人は、狩猟民族?で
リスクをとることをおそれず、株式投資など
にも積極的に取り組んでいる。そういう
国民性だから、農耕民族の日本人とは違んだ
という話しになることが良くあります。
しかし、決してそうではありません。
アメリカ人と言えども、初めは、おっかな
びっくり?だったのです。
変化は、401(k)に代表される、米国の企業
年金制度がはじまった頃から、少しずつあら
われます。因みに、
401(k)とは、1978年に米国の税制を
規定する『内国歳入法
(Internal RevenueCode)』に、
401(k)条項が追加され、1981年から
具体的な実施規則に適合した税制適格な
制度として、スタートしたことに由来します。
毎月拠出するお金を何で運用するかは、個人
個人が自分で決定しなければいけません。
株や投資信託の経験のないうちは、元本割れ
が怖いため、当然米国人といえども、
401(k)プランでは、当初は元本確保型の安定
商品が主流でした。しかし、
ニューヨーク・ダウの一日の下落率としては、
史上最大となった、1987年のブラックマンデー
を経験(2,247ドル→1,739ドル▼22.6%)後の
1990年代のはじめあたりから、米国人の資産
運用に対する考え方に変化があらわれはじめ
ます。
つまり、暴落したあとでも株価は戻しさらには、
暴落前の株価を上回る水準にまでに上昇している
という事実。
それは、毎月積み立てて運用している、401(k)
や証券会社などを通じて購入した、投資信託
(ファンド)にもあらわれていました。
株式や株式を使って運用している、投資信託や
401(k)が増えている、儲かっている!
この事実を米国民は実感したのです。
成功体験を得た、米国人
401k等での資産残高は、順調に伸びていきます。
株式投資などによる、老後の資金運用が当たり前と
いう、考えが急速にひろがっていったのです。
平成バブル崩壊後の長い、閉塞感のあった日本経済
、東京株式市場を尻目に、
米国の代表的な株価であるニューヨーク・ダウは
1,000ドルから10,000ドルになるまでには、約27年
(1972年〜1999年)
20,000ドルの大台クリアするのにはおよそ17年で
(1999年〜2017年)
かけあがったのです。さらに近年では、
中国景気減速や英国のEU離脱といった、
などの難局を乗り越えながら上昇し、何かと批判が
多い、トランプ大統領が就任しても?史上最高値を
更新しています。26,616ドル(1/26 2018年には)
当然、米国民が保有する、株式運用での資産も増え、
老後への備えに対する信頼は高まり、株式投資
はもちろんのこと、株式投資信託での
運用を自信をもって米国民がのぞむようになって
も不思議はありません。
アメリカに続け!
日本で、米国の401(k)をお手本とする、
企業型確定拠出年金制度がスタートしたのは
2001年のことです。
日本の現況を考えると、株式投資や株式型の
ファンドによる、資産運用に対しては
日本人はまだまだ半信半疑です。
それは、運用による成功体験、つまり、増えた、
儲かったという実感を感じられないからです。
ところが、スマートフォン利用の拡大やネット
証券の充実による、投資インフラの劇的変化
さらには、ニーサ等による税制面での
バックアップにより、日本人がおこなう投資
の、ハードルはかなり低くなってきています。
そして、なにより、異次元の金融緩和をはじめ
とする、アベノミクスにより投資環境が好転
(円高→円安、株安→株高)していることが
株式運用に対する見方を、
大きく変えようとしています。
半信半疑から、成功体験への変化は、まだ
はじまったばかりです。
”歴史は繰り返す”
のならば、米国でおこったことが、日本で
繰り返えされる確率はかなり高いのではない
でしょうか。
あなたは、
怪しいものとして、株式やファンドなどを使った
資産運用をとらえていませんか?
また、わかりにくい、リスクはゼロがいい
面倒くさいと他人まかせにしていませんか?
運用や投資は決して難しいものではありません。
製品やサービスを選ぶときと同じに、こだわり
をもって、好き嫌いで、していいのです。
日々の生活のなかで気づく、あなたの
感性を大切すれば良いのです。